恋に堕ちた翻訳家

koi ni ochita honyakuka

恋に堕ちた翻訳家
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
14
評価数
6件
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199006050

あらすじ

本気の恋をするなら、こんな男がいいとずっと思っていた──。人気モデルの永井(ながい)が一目惚れした翻訳家の高田(たかだ)。理知的で静謐な大人の男に口実を作って迫るけれど、高田は優しく抱いてはくれても、心までは赦してくれない。彼は死んだ恋人を今も想い続けているのだ。「僕は厄介な男だよ?」決して振り向かない男と、真実の恋を知らない男。彼らが葛藤の果てに辿り着いた、痛くも甘い恋の深淵!! 
(出版社より)

表題作恋に堕ちた翻訳家

亡くした恋人を今も思う翻訳家・高田祐一32才
某ブランドの専属も務める人気モデル・永井啓25才

評価・レビューする

レビュー投稿数3

ちょっと重かった

丸ごと1冊表題作です。
永井(受け)の目線で進んでいきます。永井はモデルなのですが、仕事での悩みや成長もあり、恋愛オンリーではない大人な作品だと思います。

「恋に堕ちた翻訳家」という題名ですが、高田が恋に堕ちたのはいつだったのか…。そこが描写で表されていたら、おお!と思ったのですけれど、振り返っても思い出せません(汗)。

高田が過去と決別して永井に会いに行ったのが、永井が離れてようやく自覚をしたから。自分が永井を好きなんだと納得したからという自己完結というのが、いまいちすっきりしませんでした。ユキオが過去に書いていたものが出てくるわけでもないので、本当に高田自身の気持ちの問題だったのですよね。ベタですが、永井が怪我するとか何かあった方が、自分的には納得しやすかった気がしています。
高田が語る、ユキオとの過去が本当に重いもので、読んでいてキツかったというのもあります。それを振り切るほどのキッカケに、過去に負けないくらいの大きな出来事があったらなぁと思ってしまったのでした。

作中の終盤に登場する、高田が訳した小説と、両思いになった二人の後日談が甘かったので、それでよう続きやく帳尻が合った感じです。

最後のイラスト、キスをする二人なのですが、こういう唇が登場しないという、直接的な描写じゃないイラストが、私はとても好きなので、素敵だなと感じました。

トラウマを持って過去の恋人に思いを残したままの攻めを、年下受けが頑張って振り向かせようとする話です。意固地なくらい堕ちて来ない攻めにイラつかない、気の長い方にお勧めします。

2

小悪魔的な攻め

私としては、前半は「趣味じゃない」、後半は「萌×2」くらい。
なので前半読むのに時間がかかってしまった本です。

永井(受け)が高田(攻め)に一目惚れするところから物語が始まるのですが…
一目惚れから高田に声をかけるまで
高田と親しくなるのに近づくところ
高田がなんやかんや言いながら、ちょろっと永井をつまみ食いするところ
あたりまでが、どうにも二人の思考が変で共感出来なくて、宇宙人のお話を読んでるのかと思いなかなか読み進められなかったのです。
一目惚れ相手の家に突然押しかける永井の行動とか、応えられないと言いながら
中途半端にキスしたりする高田の思考が合わなかったんだと思います。

だけど、高田のトラウマが判明するあたりから急激に面白くなっていきました。
高田の半身であったユキオ。彼の思想~死までのお話を読みたいと思ったくらい。
まぁそれだと二人とも死んでBADENDになってしまいそうですけど……
完璧な融合を求めたユキオと、人は違うものなんだと言う永井の対比が興味深い。

最後はちゃんと高田も前に踏み出す事が出来ました。
ここからはもう甘い!!
続きまでの宇宙人はどこに行ったの!と言いたくなるくらいw
最後はちゃんと甘々で締めてくれてよ満足です、ほんとに。

0

過去に捕らわれたままの年上男×トップモデル

久し振りの秀作品。
自分が思っている“秀先生のテイスト”に当て嵌まった作品でした^^

表紙の左メガネの方、静謐な空気をまとう翻訳家・高田。
表紙真ん中の、モデルの仕事は順調だが、実は“旬はそろそろ?”と悩む永井。

永井は、行きつけの喫茶店で初めて見る高田の持つ雰囲気が気になり、戸惑いながらも声を掛ける。
若くナンパな風体の永井に、最初は訝しがりながらも、話が進むにつれて親しみも加え、丁寧に答える高田。
そんな高田にもっと近付きたい永井と、明るく素直な永井が好ましい高田は親しくなっていくが・・・

ここから始まった、大人の恋。
初恋の凄惨な過去に引きずられたままの高田と真摯な想いをぶつける永井。
2人の間にある壁と恋の行方を、永井がモデルとしての将来の悩みを混じえて、作者は静かに進行させていきます。

短い間に密になった2人なので、肌を合わせてから、高田の過去を知った永井の戸惑いが辛いところです。
好きな相手も自分を好きだと分かっているのに、心の一部は支配されていて、生きている自分を苛む。
高田の初恋の相手・早熟なユキオのペシミズムが、残された高田を3続き2才まで孤高でいさせた。
ユキオから解放されない事が、1人で逝かせてしまった高田の贖罪のようで、永井も諦めようとした時に、やっと・・・!

モデル仲間のミヤに永井への想いがあった事や、先輩のイチの優しいアドバイスが、全体が重くなり過ぎ無いようなエピソードになっていると思います。
佐々木先生の、目が色っぽいイラストも良いです♪

タイトルですが【閉じた恋の扉を叩いて】の方が小説全体に行き届いたもので、【恋に堕ちた翻訳家】はタイトルとして纏まっているけど?と思いました。

短い小説だけど、少し重め。
大正時代の“心中小説”のよう。
好きなコミカルBL小説を続けたので、良い引き締めになったと思います。

2

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