耽美の女王、幻の傑作がついに文庫化!

堕天使の島(文庫)

堕天使の島(文庫)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
8
得点
57
評価数
23件
平均
2.9 / 5
神率
30.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
角川文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784043702053

あらすじ

義父に陥れられ、絶海の孤島にある更正施設に連れてこられた秋生の運命は……。逃げ場のない空間に置かれた少年たちの愛と官能を、時に繊細に、時に荒々しく描き、読者から大きな支持を得た傑作、ついに文庫化!
(出版社より)

表題作堕天使の島(文庫)

元暴走族のリーダー 富樫秋生
元暗殺者で所長の愛人 比良坂クリス・19歳

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レビュー投稿数8

ひと夏の思い出的に終わるのが不可解です

主人公にまったく共感できませんでした。自分を非合法な島に閉じ込めた義父を、彼はドヤ顔で糾弾しますが、連れ子が暴走族に入りやりたい放題しているときに妻の妊娠が分かったら、どこかに閉じ込めたくなる気持ちも人情として分かります。
彼の理論は甘ったれのクソガキのものでしかありません。
それだけならキャラの個性で済みますが、作者の肩入れがプラスされるともうイライラして仕方なくなります。青春ものとも見れますが、成長もありませんし、上辺だけのギャグにしか見えません。
対象年齢10代が限界じゃないでしょうか。(内容はそぐわないハードですが)自分も十代の頃ならきっと面白くい読めたと思います。

散々貶しましたが好みとして受け付けなかっただけで、筆力そのものは高いと思います。最近の、無駄に長い描写、マンネリを繰り返すだけのストーリー、薄っぺらい登場人物、共感できない通り越して理解できない心理描写の作品群よりかよっぽど。

2

BLというより男と男の魂のぶつかり合い

作者様の作品は以前からずっと気になっていたのですが、今回初読みです。
耽美と聞いていたので、そこはかとない背徳的や濃密な愛憎劇を期待していたのですが、イメージとはだいぶ違いました。
ねっとりした文体ではなく、文学的にしっかりとしていたからでしょうか。
甘えを削ぎ落として、人間の尊厳とは何かを考えさせられるような生々しい出来事がむしろ眈々と綴られておりました。
死人の描写が恐かったです。。
皆さんのおっしゃる通り、BLという表現は似つかわしくないですね。
痛々しい陵辱シーンも多くエロがエロに見えませんでした。
救いなのは秋生に好感が持てたことでしょうか。
終わり方は意外とあっさりだったような?
ずっしりと重い気持ちになりますが、とにかく圧倒的な世界観で、読み応えは凄いです!

2

萌えとは違う何かに惹き込まれ…

BLなのかと聞かれたら、違うかもと答える作品。
山藍作品は未読でも、一般書の栗本薫作品を読んだことのある方は、なんとなく雰囲気が掴めるかもしれません。
この山藍さんの作品も一般の角川文庫で出されています。(他にも数冊)
こちらは新しく文庫化されたものなのですが、旧版との違いは不明です。

********************
主人公の秋生は元暴走族で、少年院仮退院ののち島へ連れて来られた18歳。
そして先住寮生の中でメインの二人は、中性的で高貴なほどの魅力をたたえたクリスと、攻めオンリーで寮内のピラミッドの頂点となる海人。

秋生とクリスはリバ、他のサブとの直接的描写、3P、陵辱有りです。
********************

少年院で矯正不能と判断された少年らの行き着く先、それが私有地である絶海の孤島です。
他の方も書かれていますが、イメージはアメリカのアルカトラズ島(別名、監獄島)でしょうか。
この島でいかにして生き残り、そして脱出するかという内容となります。
しかし、日本とは思えないライフル吊るした看守がいたり、もう完全に無法地帯。
そこ続きに、たった15人ほどしか少年たちがいないというのは意外でした。
規模に反して少ないなあと。
ただその分、一人一人について頭に色々浮かびやすかったです。
角川文庫なので挿絵はないのですが、とにかくキャラ登場時から自分の頭の中に自然に個々が描けるのが凄いんですよね。
クリスのビジュアルに対する形容はひじょうに多いのですが、その他のキャラはそこまで書かれていないのに。

こういう狭い範囲の閉鎖空間物は大好きです。
まあ、とにかく相手がコロコロ変わってヤリまくりなわけですが、エロさというより悲惨さの方が大きいような。
特に所長…勘弁してください(汗
回数はかなりなものなのに、こんなにエロさを感じないのは久々です。
それにそういうシーンよりもグロの方が多く、遺体のリアル描写やら食欲を減退される箇所も多々ありますので、読むタイミングは大事かと(苦笑

ただ暗くなり過ぎないのは、秋生のキャラのお陰かもしれません。
暴走族に入ったきっかけが母の再婚で家に居場所が見出せなかったためであったり、その母からも少年院出所後の保護を拒否されて深く傷ついたり。(これには裏がありますが)
グレていたわけですがそれでも年相応の内面を持ち、尚且つ短慮を起こさず状況把握できることで結果的に生き残り、読者にも彼の目を通して読むことに違和感を感じさせません。
秋生視点で読むせいか、いつの間にかわたしまでクリスに惚れました(笑

この後の作品の中心人物たちは彼らではないようですが、すっかり魅了され注文しました!(他のシリーズはまだまだハードル高いですが…)
答姐で山藍作品を勧めて下さった方と、初・山藍作品に躊躇していたわたしの質問に親切に答えて下さった方に感謝です。

6

山藍作品の中でも最強!ゴシックロマンス的作品

レビュー書くときは700字~800字と自分で決めているのだが、
これについてはその原則を守れないかもしれない (;´Д`)ハァハァ
正直、一般人におススメはしませんし、BLしか読まない人には鉄板で勧めないが

自分的には数ある山藍作品の中でも最強レベルで好きだ~~~~~!!!!

コレ、はっきりいっちゃうとBL小説じゃありません。
だって、BLって少女マンガの系譜にあるものだけど、
本作はそんなもの、欠片もありません。
おまけにBL界ではタブーといわれる攻め視点だし?
でも、攻め視点のセックス描写でこんだけ説得力あるのってあんまり記憶にございませんが。

2000年あたりの山藍作品というのは、正直、微妙なモノも少なくありません。
「恋に落ちるまで」
「愛する人は毒入り」
「愛と悲しみの迷宮」
このあたりは山藍作品の中でも(自分的には)低テンション・ゾーン。

しかし、どれも同じ方向性を指しているのには非常に気になっていた。
基本、山藍方程式ともいうべき独特な展開は、
虐待や凌辱にまみれつつ、快楽にたゆたう美貌の人が
最後は愛にたどりつくというも続きのなんですが
なぜか2000年あたりの作品は、ラストが非常に素直で楽観的なんです。
ストレートに「好き」と言い合って愛し合うカタルシスがあります。
そのカタルシスのために前半の艱難辛苦、地獄の責めがあんのかと思うほど。
ただ、上述の作品だと、どうも座りがわるく、かわいいなとは思っても
頭からつっこめない感がありました。

ですが本作のカタルシス具合はかなり強烈です。
山藍作品で露骨に「好き好き」いいまくるキャラって少なめで、
最初は「えっ?」と思ってたけど、ボディーブローのようにきく。
「好き」の出血大サービスをしているのに、ちっとも甘くならないどころか
むしろ刹那的でヒリヒリした痛みさえ感じます。

はて、なんでだろう?と考えたら…美しい人、クリスが絶えず死の匂いをまとっているから。作品中にもいくつもの死が出てきますが、クリスはすさまじく魅力的な「死の天使」です。
秋生がクリスに恋をすればするほど、切なくなる。
エクスタシーは「小さい死」という意味、
官能は死と表裏一体とかよく言われますけれども、
官能と死が同じ蛇口から出ていて、ヤバ~い状態になるのがこの作品です。

困ったことに読み終わったあとに「ネメシス」を読み返し、なおかつ「ネメシス」の続編マダー!?って気になります。
なにげにサブリミナルでタリオキャラの名前をうっすら出すの反則ですw
くそぅ!商売上手すぎるぞ山藍先生(笑)

はやくタリオシリーズ続編…(涙目)

6

孤島

独自な視点で書かれていらっしゃる山藍紫姫子先生です。
不良男子達の孤島での地獄生活の話。
まあ すごい!
作者の意図通りにぐいぐいと引き込まれます。
いやな男に犯されるのは 序の口です。
どんどん仲間の男子が死んだり 殺されたりするのですから。
仲間の死体を片付ける場面が 正確に書かれてるのでおえっとなりました。
でもそんな場所で恋もしちゃったり。
三角関係で腹の探りあいなんですよ。
最後は孤島を脱出するのだが それは読んでのお楽しみです。
時間を忘れてあっという間に読めるのでお勧めです。

4

耽美・・ですか?

耽美派といわれて久しい作家さんですが、毎回首を傾げる。舞台が異国であったり本作のように何でも有りの絶海の孤島だったりと詳細な設定を必要としない状況を選んでいるのか。無論ファンタジーと言ってしまえばそれまでだが非日常の世界に遊ぶにも段階ってものがあるだろー、とつっこみたくなる。ストーリーは単純ながらスリリングで面白い。登場人物も粒ぞろい。でも彼等は作者によって説明されるだけで心象や背景がほとんど描かれず、説得力がない。しかも物語りもとーっても判りやすく、詳細を全て省いて進行する。そのため膨大なあらすじを読んでいる感しか残らない。他の作品と若干リンクしている部分もあるようだが単体で楽しめなくては意味がない。反対にH描写は長い。でも下手な男のエッチみたいに単純なので飽きる。濡れ場を際立たせるために他の描写を控えたのだとしたら作者の意図は不発。発刊が2000年という時差を考慮にいれても萌えない。趣味じゃない。ファンの方々ごめんなさい。

6

これもある種の青春小説

耽美小説といえば山藍作品というくらいに、それは突出しているのですが、この作品は表現に耽美的な言葉が入れられていながらも、どちらかといえばJUNE的な青春物語だったのだ、と読後の感想です。

人を殺すほどの犯罪を犯し、少年院に入っていながらもその引き取りを拒まれ、いらない人間と烙印押されたも同然の社会から葬り去られた少年達が送られる先は、まるでアルカトラズのような孤立した個人所有の島での収容所とも言い難い、隔離された世界。
そこに送り込まれた青年・秋生を主人公にして、展開していきます。
そこに在ったものとは、大人たちの青年達への無謀な仕打ちと、
青年達の見えないヒララルキーとうっ屈した思いの吐き出し行為となる暴力や凌辱の数々。

最初に秋生達3人がおくられてくるところから始まりますが、この3人というのが、実に特徴的に、この島で生き残る者、淘汰される者、脱落する者、の3様の姿を如実に表わしています。
それはすでに、島にいる少年達の姿にも現れているのですが、この新人3人の姿を見ている方がよりわかります。
先住青年達とのやりとりで、それを学んでいく秋生は生き残れる者だったので続きすね。
単に所長の愛人で、先住の中でも恐れられていてる海人にも抱かれているクリスに気に入られたからというわけでもない。
確かにクリスは秋生を影でヒイキするような行動に出てはいるのですが、それは秋生を見極めたから、強いてはラストの逃亡劇に至るその計画要員に入れる選別の為だったのかもしれません。

隔離された島内で繰り広げられる狂気のようなセックスの数々は、自分的にはさほど痛くありませんでした。
こういう場所ならあって当然だろうと思われたからです。
所長のSとMが混在する異常なセックスは気持ち悪さをもよおさせるものかもしれませんが、何故か滑稽で笑ってしまいます。

キーパーソンになるクリス。
彼は「背徳の聖者たち」の組織タリオの幹部・比良坂の息子で、鷹司の恋人であったという設定で「ネメシス」に登場しております。
彼の設定が元暗殺者でということは使徒であったのだと思われますが、時間的に、この本はその後ということになるのでしょうか。
彼がタリオをドロップアウトする話は、今後「背徳の~」シリーズで本編に関係してくるのでしょうかね?
この本が新装されたことで、思わず少しの期待をしてしまうのです。

クリスはまともな教育さえ受けず、殺しのテクニックだけを学んで家族や仲間と暮らすということを体験してこなかったので、同年齢の青年達と暮らすのが、こんな劣悪環境の島でさえ楽しかったと言わせています。
暴力と抑圧にまみれた歪んだ特殊環境ですが、彼にとっては青春なのです。
彼等が、生き延びる為にどうやってやり過ごすことが得策なのか身を持って学ぶという、「生きるための学校」という役割をしていたのかもしれません。
そういう意味で、自分にはおかしながらも学園モノの延長の青春物語としてうつったのかもしれませんね。

小説ですからイラストは一切入っていません。
しかし、自分的に何故か本仁戻さんの絵で映像化されていましたよv

3

面白かった~!映画のような展開に胸躍った♪

はぁ~・・(ため息)、ドキドキした・・・!
次は誰が痛いの?次は誰が歪むの?次は?次は?

主人公の秋生は暴走族の副総長の時の暴走行為や障害などで刑務所に行っていたが、退所の日、義父の陰某で送られた先は「聖なる島」という地獄。
そこは、凶悪犯罪を犯した青少年を、看守の様な大人達がいたぶり酷使する違法な農場。
秋生をはじめ、そこに集められた青年達にあるのは、死と隣り合わせの欲望やストレス、そして絶望だった!

まるで映画【蜘蛛女のキス】の雰囲気で【アルカトラス】【女囚シリーズ】の監獄ものを少しずつ摘まんでシャッフルしたような・・・
モチロン全員男です。
看守は全員が醜く普通ではない大人で、青年達はそれぞれ一癖も二癖もあって圧巻な程。
主要キャラは、
主人公の案外普通な富樫秋生、所長をパパと呼ぶ金髪碧眼の美人・比良阪クリス、ストリートファイトで数人撲殺している海人。
かなり多い登場人物ですが、囚人の青年達はそれぞれが粒揃いで魅力的です!

この中での、セックスは恋愛というより支配欲や遊び、SM(縛り・吊り・鞭・玩具)リバ、3Pや、首を絞めて落ちる寸前の顔が好きと続きいうのもあったり。
キャラが多い分、性描写がかなりの字数とっています

後半になって怒濤の大逆転な展開になるのですが、
「きっとオレを嫌いになるよ」と何度も言っていた実力者クリス、カッコ良過ぎです!きっと貴方も惚れます!
このクリスが、何故普通っぽい秋生を気にするのか?と疑問だったのですが、クリスの生い立ちを知ってから“普通”だから良かったんだと納得しました。
ラストの秋生とクリスのラブを感じるセックスにやっとホッとして、でも、男らしい海人とのケリ付くのかなぁ~?と、とっても心配です^^;

もっと書き込みたいけど、ネタバレしたくないしぃ~!
最初から最後まで本当にドキドキハラハラさせて頂きました♪
早く他も手にしなくてはーっ!と必死な自分がいます!
痛いの大丈夫な方には、とってもお勧めな作品でした!

7

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