ゴールデンビッチ

golden bitch

ゴールデンビッチ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神8
  • 萌×24
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
68
評価数
17件
平均
4.1 / 5
神率
47.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784344821736

あらすじ

公安の窓際捜査官・灰原に下された命令は「野良犬」捕獲。美人で賢くすばしこいその犬は通称ゴールデンビッチと呼ばれ……!?
(出版社より)

表題作ゴールデンビッチ

灰原大吾,28歳,警視庁公安部の窓際族
クラウディア,ゴールデンビッチと呼ばれる<犬>

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数6

野良犬の敵討ち

ひとり『玄上八絹』祭中!
『しもべと犬』を読んでファンになりました。
今まであらすじを読んで好みだと思っても「わかりにくい」という評判から、手に取ることがなかった作家さんでしたがシリーズの勢いの乗って読んでみたらツボだったので嬉しい発見です。
確かに文章の読み辛さという点ではハードルが高かったです。
状況が理解できなくて何度か読み直したり勘違いや理解できていない部分があるせいで行きつ戻りつなんてことも少なくないので面倒に思うこともありました。
でも、それを凌駕しても設定やストーリーが面白くてやめたいとは思いませんでした。
登場人物も独特で魅力的なのですっかり嵌ってしまいました。

今回はこれまでのシリーズの志乃たちとは別の部署で公安になります。
犬として配置される時に主が殺され、そのかたき討ちのため野良犬となって活動する一途な犬の物語です。
野良犬 クラウディアは、人間社会で生きることを学ぶ前だったために何もわからないまま持っている武器は自分の身体だけ、だからそれを使っただけなのにいつしか『ビッチ』と言われてしまうのですが、野良犬捕獲命令を受けた灰原がクラウディアの続き本質を知っていくにつれ生意気で憎たらしいビッチな犬から可愛い犬に変化してビッチと呼ばせたくないと思うようになっていく過程がよかったです。

今度の犬も健気で一途で愛されたがりのかわいい子でした。

聖書の一文が心に沁みました。
それがすべてにつながり心を結び付けるキーワードになっているという展開に最後の最後にやられたと思いました。

御景椿さんのイラストはこの作品には合っていて悪くないのですが、竹美家ららさんのイラストに慣れていたのでできればシリーズは同じイラストレイターさんの絵がいいという思いもあり複雑です。

1

一作目より断然読みやすい!導入編としてもお勧め

『しもべと犬』のスピンオフ作品です。
答姐で教えて頂いて、玄上さんの文体の読み辛さはあっても内容がひじょうに魅力的だったため、スピンオフにも手を出した次第です。
しかし、わたしの大好きな竹美家ららさんのイラストではなくなっていて、すごく残念です(涙
御景さんの描かれた攻めキャラは、ひたすらイメージ通りではあるのですが…シリーズ通して同じ方の方が良かったなーと思っております。


攻めは、公安外事一課四係という島流し的な班に所属する大吾、28歳。
上司から、ゴールデンビッチと公安から名づけられた『犬』を捕獲する任務をかせられました。

受けは、公安が追い続ける野良『犬』でゴールデンビッチことクラウディア。
CIA局員であった飼い主を殺害され、その復讐を遂行するために逃走しながらターゲットを探しています。


シリーズ通して中心になるのは、人工的に作られた生きる道具の『犬』と呼ばれる人型生命体と、その飼い主となる人間です。
前作までの捜査一課から、公安へと舞台を移しています。

そんな『犬』であるクラウディアの置かれた境遇や容姿にかなり最初から惹かれていた大続き吾ですが、その辺りは詳しく心の動きなどは書かれていないので不満ですね。
あれ?もうキスとかしたくなっちゃったの?という風に感じました。
ただ、それを補ったのも大吾自身。
個人的にはひっじょうに!好きな攻めさんでした。
八割がた大吾視点だったのでそのせいもあると思いますが、トラウマ的な過去があってもそれに対して他人へ背を向けていない、自分にのみ十字架を背負わせているのがすごく良かったです。
ヘタレに見せて、もうかなりの男前です!
クラウディアを救いに行くシーンは、惚れます!

クラウディアは他の『犬』たちと同じで、愛されたい、愛したいと思っていますが、愛される前にすべてを無くしてしまいました。
彼のアイデンティティを取り戻すためにも犯人を殺すことが必要で、それを完結させるためには自己をかえりみることも拒否しています。
大吾への感情が、刷り込まれた飼い主へのものよりも大きくなるところが見所かな。
過激な健気受け代表でした。
この必死さがたまらなく胸を締めつけられました。

視点は大吾、『犬』の製作者である一水、大吾の同僚の笹谷ですが、その中でも一水はシリーズにはなくてはならない、『犬』たちを愛する希少な人間で、わたし大好きなんです。
密かに一水の話は出ないかなーなんて希望を持っていますが、けっこう中年の方なので無理かなあ。
一水は『犬』たちを愛されるために誕生させているのだから、そんな一水に一心に愛される『犬』が見てみたいです。
このシリーズ、まだまだ続いて欲しいなあ。

3

楽しめなかった自分が悔しい。

とても好みのお話のはずなのに、文章にひっかかりすぎて読むのがつらいほどでした。

いつもは、読みづらかった本には何の未練もなく、「合わなかったんだから仕方ない」
で済むのですが、文章さえ障害にならなければ、きっと気に入りの本になったはずだと思うと、残念でたまりません。

「しゅみじゃない」評価の理由はこういうことです。

悪い評価をするだけでは、読んだら楽しめているはずの人の妨げになるかもしれないと思い、初めて「しゅみじゃない」本のレビューを書いています。

この本を読むことで、自分には個性的な文章の本は合わないと分かって、その点はよかったと思います。

3

す、すごいタイトル・・・

《犬》シリーズ第3弾です。

ゴールデンビッチというコードネームで呼ばれるクラウディアは金髪碧眼の《犬》(警察犬の能力を組み込んで培養された人造人間。見た目は完全に人間)で、主・ローレンス(CIA捜査官)を、引き渡しの瞬間に目の前で射殺(狙撃)されるのです。それで、犯人を突き止めて仇を討とうと逃亡する。

この主・ローレンスが、仕事は有能そうですが、プライベートではちょっと残念な感じの漂う人で、《犬》の写真を見て女の子だと思い込み、クラウディアという女の子の名前と、幼い女の子に似合うような可愛い花の髪留めを贈ります。初対面でこの髪留めを髪にとめてもらったのが、クラウディアとローレンスの唯一の接触なんです。

クラウディアは作中、仇討ちの過程での行動(ハニートラップ=色仕掛け)からきた『ゴールデンビッチ』というコードネームで呼ばれます。
ただ、私がちょっと気になったのは、『ビッチ』『ビッチ』言いすぎ!ってことなんですよ。コードネームとして使うのは別として、大吾がずっと『ビッチ』と呼び掛けるのもかなり抵抗あるんですが、これは一応理由はあるし、まぁ仕方ないと納得できるんです。で続きも、地の文(台詞じゃない文章)で終始『ビッチ』なのはちょっとどうなんだろう・・・とね。

でもこのクラウディアがね~。もう健気でたまらないんです。逃亡して、メンテナンスを受けていないため、免疫機能の低下等で長くは生きられないというクラウディア。でも、彼の望みはローレンスの仇を討つことだけで、それさえ果たせばもう死んでもいいと・・・

『ゴールデンビッチ』に惹かれてしまった大吾の『側にいてくれないか』との言葉に、『時間がない』と答え、何があってもローレンスの仇だけは討ちたいと『でもローレンスが』『今はローレンスのことしか』
大吾のことは、主・ローレンスとは別枠ですが、特別に思ってはいるんですけどね。

大吾を特別に思うからこそ(『ビッチ』と呼ばれるまでになった自分だから)寝たくない、と言うクラウディアを抱きたいという大吾。結局、『ビッチ』扱いなのか、と受け取られても『そう思ってくれていい。理由は一生掛けて、通じればいいと思ってる』

また髪留めについてクラウディアが、『ローレンスがくれたんだ』と自慢気に言い、『命より大事。世界でこれしかないから』

上記の、クラウディアがローレンスを思う言葉は、すべて大吾との会話の中で出たものです。いっそ嫌味ならまだしも、掛け値なしの本音なんですよね。もう『大吾、泣いていいよ・・・』って感じでした。

しかし、今作は伏線(張り方も回収も)が素晴らしかったです。『髪留め』と、大吾が繰り返し思い浮かべる聖書の一説が、何らかの伏線なんだろうというのはすぐにわかったんですが、ストーリーを追うのに夢中で、裏読みする余裕もなかったですね。で、ラストに向けて、まずは髪留め。小道具の使い方が上手いな、と思いました。そして聖書のほうは・・・もう『ここに繋がる(繋げる)のか~っ!』って感じで、本当にお見事でした。

ところでイラストなんですが。前2作の竹美屋さんは、絵はとても綺麗だと思います。ただ私は、この方は小説の挿絵としてはあまり好きではないです。雰囲気がありすぎると言うか、イラストだけ浮いてる気がします、いつも。

今作のイラストの御景さんは、予想を遥かに超えてよかったです!ストーリーやキャラクターによく合ってました。

6

ゴールデンビッチ~≪犬≫シリーズ~

作者買いで特に説明を読まずに買い、読み始めてようやく「あ、≪犬≫シリーズなんだ。」と気づきました。
とはいえ、今回は捜査一課ではなく公安を舞台にした独立した話になるので、絵の違いにも気にせず、読み進めることができました。
他の≪犬≫シリーズにも通ずるどこか痛くて優しい話だと思います。
個人的には、大吾が呟く「――神が合わせたものを、人間が離してはならない――」という言葉にざわりと肌が粟立つような感覚を覚えて、あぁ、≪犬≫シリーズだなと感じました。
それでいて、主人公を取り巻く環境――同僚の笹谷であったり、部下の夏紀であったり、上司の宮城であったりといったメンバーが個性豊かで読みやすかったです。

どこか人を食ったような行動のゴールデンビッチが酷く一途で可愛かったです。そしてそんなビッチにメロメロになっていく大吾に、読み進めながら2人の幸せを願わずにはいられません。

がたいの良い受けも好きなので個人的には逆でもよかったかなぁとは思いました。

3

ワンコシリーズ第三弾

ワンコといってもBLでいうへたれとセットのワンコではありません。
特殊な捜査能力を特価された人造人間のことです。
そのワンコと飼い主であるパートナーのお話です。

第三弾のワンコは金髪碧眼の見た目華奢な女の子風。
今回は飼い主に引き合わされた直後にその飼い主を狙撃され
ワンコはその場を逃走。たった一人で復讐の捜査を開始します。
ところが、その捜査は見た目を武器にしたハチャメチャなもので、
(ゴールデンビッチとよばれるのも無理ないです)警視庁大迷惑。
実は本人自身が極秘扱いのためついに捕獲命令が下ります。

その命令を押し付けられたのが、お相手の灰原大悟
CIA仕込の精巧な射撃能力を持っていますが、
ある事情で公安のワケアリ班にくすぶっています。

ワンコは人を食った性格ですが、主を殺された悲しみや、
敵をうちたい必死さが伝わってきて、大悟ならずとも
手を差し伸べたくなります。
大悟もトラウマ持ちですが、前2作の二人より扱いやすそうな男です。
いいカプだと思いました。

二人がCIAやらロシア人スパイやらその他いろいろ巻き込んで
追いっかけっこ続きの末くっつくのを応援しながら楽しむお話になっています。

二人とは別に、大悟×同僚の笹谷もLOVE抜きでおいしかったです。
男たちの友情っぽいのをチラ見するのもいいですね。

このシリーズの第一弾智重×しのが大好きなので、まだまだ続いて欲しいです。
願わくは智重×しのは竹美家ららさんのイラストで 今回もいやじゃないけれど。

相変わらずそこここで読解に苦しむ独特なリズムの文章です。
でも慣れてくると、ああワンコシリーズを読んでるんだなと
この世界に帰ってきた気がする不思議な引力を持っています。
がんばって(?)読むといろいろ仕掛けもあり、面白いですヨ。





3

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ