虹色村のチロリ

虹色村のチロリ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
92
評価数
21件
平均
4.4 / 5
神率
57.1%
著者
  
作画
  
媒体
コミック
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
バーズコミックス ルチルコレクション (コミック・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784344821804

あらすじ

虹色村で日々他人のために奔走しているチロリ。幼馴染みのアキラは憎まれ口を叩きつつもそんなチロリに秘めた想いを抱いていて!?
(出版社より)

表題作虹色村のチロリ

市長の息子で開発会社専務 アキラ
マッシュルーム農家 チロリ(ジョナサン)

その他の収録作品

  • ♯1 チロリについて俺が知っていること
  • ♯2 赤い葬列
  • ♯3 ブラックウッドの魔女と黄色い長ぐつ
  • ♯4 ゴールデン・エイジ
  • ♯5 虹色村フェスティバル
  • ♯6 ブルージーン
  • ♯7 いつか虹の向こうに
  • 付録① 教えて!チロリ先生
  • 付録② 周辺地図

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レビュー投稿数6

ある惑星でのお話

純粋で他人のために自分を犠牲にするチロリと、チロリが好きなのに素直になれない幼馴染のアキラとの、ある惑星でのお話です。BL要素は少ないけど、大人の童話のようで、読み終わったあとは心が温かくなります。

舞台は、地球を飛び出した人々が住んでいる、第4惑星にある虹色村です。
この星には、大きな石で出来ている『大きい人』や10センチぐらいの体長の土悪魔やぬいぐるみの姿をした神様が出てきて、可愛いです。その生き物たちや村の人たちとチロリの交流に、心がホッコリします。
チロリの勇敢で優しくて漢気のあるところが好きです。
アキラの子供っぽい意地悪は可愛いし、でも好きなコを守ろうと頑張るところには好感が持てます。
アキラの思いは成就しなかったけど、心の距離は縮まった二人。チロリパパとアキラパパの報われなかった思いを、二人が叶えるのではないかと思える最後でした。

1

読み終わった後にじんわりきます

アルクさんのお話の中では、一番可愛いお話だと思ってます。
一応、SFですが、のどかな雰囲気です。
のどかなのですが、何処か物悲しい。
ありCさんも仰ってる通り「雨ニモマケズ」な心優しいチロリとチロリが好きでたまらない幼馴染みのアキラのお話。
想いは全くもって成就しないし、BL要素はないですが(あ、いや話の核になる開発計画の元はアキラパパのチロリパパへの恋慕が元なんで、一応BLでないと成り立たない?)とても素敵な作品です。
萌えと云われると萌えかなあ?と思いますが、読み終わった後にじんわりきます。大好き。

アルクさん読んだ事ない人には、チロリと猿喰山、どっちを勧めようか悩みます。もしくは「ビター×スイート」か。

0

虹色村の不思議なお話

チロリの質素な生活と、そして他人に対する慈悲深い態度を見ていると、
あの有名な詩の一節を思い出してしまいます。

略・・・
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい・・・略

きっと作者さんは読み込んでいるんじゃないかと思います。ARUKUさん多分お好きですよね!?
チロリはこの詩のような人だと思いました。

純粋で汚れない心を持った青年チロリと、そんなチロリにお熱のツンツンデレ・アキラと、少し不思議な惑星の、心温まるお話でした。
やっぱりARUKUさんはこういう不思議なお話がいいですね!

2

物語なの

ARUKUさんの作品、前作でも思ったけど、この作品も、物語として、とってもおもしろい。

舞台は、地球を遠く離れた植民星なんだけど、植民星だからこそ描ける、自然と一体になった農村の生活であり、童話的な世界であり、この辺の舞台設定の仕方がとってもうまい。
すごく上質なSF小説かファンタジーを読んだ気分。
もう、むしろ小説で読みたい。

正直言って、絵は、動きに乏しいし、華やかさもないけど、とにかく、お話そのものがよくできていて、何度でも読み返したいって思える本。

評価は「萌」だけど、コレはあくまでも「BL」の「コミック」としては、「萌え萌でうっとり~」とか「エチシーンが素敵~」ってゆう、見た目の萌度を「萌」に加算しなかったから。
BL縛りがなかったら、評価は5段階の4.5です。

2

物語があります

ARUKUさんの以前のレビューでも書いたんですが、この作品も「物語」と表現すべきそんな作品。
自分は児童文学と絵本を心から愛して止まない人間なのですが、ARUKUさんの作品にはそれに似た匂いをふっとそこここに感じます。

独特の世界観は流石ARUKUさん、冒頭当たり前の田舎町の様でいて読進めて行く内にこの世界が広がって行く、土台がどんどん広がって最終的には丸く世界を取り巻く様なそんなイメージ。
他人の為に翻弄して一生懸命なチロリ。
けれど彼自身もそんな自分を自覚している。
不器用で優しくて、けれどしっかりと地に足を付けた揺るぎないチロリ。
そんなチロリについ憎まれ口を叩いてしまうのだけれど、彼を好きなアキラ。
アキラ頑張れよーっていう気分になりました、といってもあの2人だと先は長そうですが。
茶鬼さんが書かれている様にこれは「大人の童話」だと私も思います。

2

大人の童話

元々ARUKUさんのお話は、童話要素がたっぷり含まれたものであり、それが悲哀が濃いとか切なさがあふれているとか、いくらか心の物語としてその要素を薄めているのだけれど、今回のこのお話は童話全開!
未知の生物や植物、現代と古代の共存、そんな設定や登場があり、まさに童話の世界でした。
お話的には恋愛未満なんですが、色んな全てのものが対比されて表現されている点が、面白いと思わせるつくりでした。

地球から人類が移住して何百年の第四惑星。
そこの虹色村でマッシュルーム農家をしながらつつましく生きているのが「チロリ」と呼ばれる青年。
彼は、人々の哀しみの心に敏感でいつくしみの心を持ち常に人のために働いている、がそれでも幸せ。
小さい頃からチロリを苛めている、市長の息子アキラはそんなチロリをいつも馬鹿だといいつつ、本当はチロリが大好き。
この二人の住む環境や生活が田舎と都会の対比であるように、人間性もまた正直とひねくれの対比になっている。
一体何が大切なのか。
村を買収して大型リゾート開発するというアキラの父(市長)の思惑と彼の秘めた想いをずっと根っこに置きながら、虹色村の素晴ら続きしさをチロリを介して描写しながら、アキラの気持ちがグイグイとチロリに引き寄せられる話となっている。

それは、村の大きな木から獲れた美で作った果実酒が魅せる幻覚が引き金でもあるが、アキラにチロリへの欲情を覚えさせるという本音を見せている。
残念ながら(?)本編はキス止まりでエチシーンはこの幻覚妄想のみとなっている。

何百年も同胞の迎えを待っている古代人、優しい心を持った土悪魔、変わり者の魔女、祭に現れる不思議な生き物たち、それはそれはちょっとたんかく的比喩であるが、解りやすく説明すると「夏○友人帳」みたいな世界観です。
ひょっとして、環境破壊とか失われゆく者へのノスタルジックな想いや環境保護の啓発的要素を持っているかもしれないと感じ取ることができます。

虹色村の開発に固執するアキラの父親の叶わなかった想いが、それを封印して壊す為に村の開発を強引に推し進めようとする態度は、ひょっとするとチロリを理解できなかったらアキラもそうなっていたかも?と思うのです。
親子二代でチロリ親子に片想いwww
このアキラのお父さん、若い頃アキラにそっくりなんですが・・・・アキラはあと二十年もしたらこのお父さんみたいなハゲに~~!!??
思わず爆笑です。

この二人が結ばれるエンドではなく、延々と続くアキラの片想い。
しかもますますチロリが大好きになるという、アキラにとっては苦難の恋心でしょうが、何故かあたたかくほっこりと、おとぎ話ぽくていいじゃないかvと許せてしまうのです。
それにしても人外キャラがユニークで可愛らしいって外見でないのに、まるでムーミンの世界みたいでほほえましいです♪
ここにもARUKUさんのオリジナリティが出ていて独特なのです。

5

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