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表題作ホットロマンスが止まらない

望月卓也 高校生
矢口直樹 高校生

あらすじ

望月卓也と矢口直樹は、夜になると車を盗んでドライブしたりと、遊びまわる高校生。少年ならではの刹那的な生活を続けているふたりだったが、直樹が喧嘩をして一週間の停学処分になったときから、ふたりの友情が変化していく…。大人になる?少年A?ふたりはそれぞれ自分にとって相手がいかに大切な存在なのかを知り、ついに結ばれる……。繊細な少年たちの心を叙情的に描いた物語が始まる。

作品情報

作品名
ホットロマンスが止まらない
著者
佐々木禎子 
イラスト
石原理 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592871064
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
3
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

盗んだバイクで走り出すー

バイクじゃなくて車ですが、そういう不良少年同士の恋のお話です。冒頭いきなり車を窃盗しちゃってます。
あと、売春しつつ大麻を育ててる少女が親友だったり、家のガラスを破壊して逃げたり…、そういうのが苦手な方はご注意ください。
ひりつくような焦燥感を抱えた不良少年ふたりです。なんか、時代を感じる不良っぷりでしたw

全体的に詩的な文体で、最近の佐々木禎子さんとはぜんぜん違う作風でした。10年以上前の作品だし、JUNEっぽい感じがしました。この空気感、好きだなーと思いました。
正直私はオトナなので、この少年たちのやってることには眉をしかめちゃうし、その悩みもアホらしいなと思う部分があるんだけどさ。でも、作者である佐々木禎子さん自身もきちんとそのへんを分かってるのが伝わってくるから、不愉快さは感じなかったです。
分かった上で彼らを許容し、愛情深く描いている。
佐々木禎子さん、またこういう作品を描いてくれないかなー。

こういう少年ほど、大人になれば親が大好きになるもんです。「俺も昔は悪いことをやったよ」なんて半分自慢げに語りながら、老いた親の面倒をみる中年オッサンになっちゃってたりする。
てか、そう信じたいですw

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