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表題作小説リンクス2011年04月号(雑誌著者等複数)

複数/学生・会社員・詐欺師・小説家・店員他
複数/学生・会社員・神官・歌手・王他

その他の収録作品

  • 谷崎 泉「瑠璃国正伝」第一話
  • きたざわ尋子「純愛のルール」後編
  • 和泉桂「バロックの裔~凍える吐息~」第三話
  • 松雪奈々「星の降る夜」
  • 深月ハルカ「愛していると言える日まで」
  • いとう由貴「いつまでも君に恋をする」
  • 妃川螢「犬のご主人さま」
  • 咲乃ユウヤ「見つめられないまま」後編
  • 長門えりか「夕顔の君」
  • 鬼丸すぐる「Be my baby」

作品情報

作品名
小説リンクス2011年04月号(雑誌著者等複数)
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
4

(1)

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萌々

(1)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

初恋の結末が気になる…。

気になる作品があるので買ってきた雑誌。

「バロックの裔~凍える吐息~」和泉桂
最終回です。
このお話を読む以前、このシリーズの別のお話で登場していた2人を見て思い描いていた関係とは少し違ったところに着地したような印象を受けました。
もっと、結果的には侑生と桐谷の支配関係みたいなものが明確になるのかと思ってたらそうではなくて。
というのも、思ってたよりも侑生が強いからなのか。
どれだけ求める気持ちがあってもそれをはっきりと口にしないというか。
そんな愛情とかなんとかよりも強い結びつきを求めているというか。
確かに憎しみのような強い思いをもって桐谷のことを想っていて。
それは桐谷にしてもそうで。
なんとか手に入れよう、侑生の表情を崩そうと試みるものの、そう簡単に侑生は屈せず。
だからこそ惹きつけられるものが大きく。
唯一無二の存在として手に入れたくて仕方なくて。
互いに求めているのに、それを「愛してる」なんて言葉で告げることはなく。
もっと駆け引きじみたそれでいて強い感情で求めあうような言葉でもあって。
それでも互いが互いに強く想い合っているのがわかるので外から見れば歪んだ形であっても2人が互いの存在に満足(?)できる形で在れればいいなと思いました。
あと、石竜がなかなか男前でステキでしたv
でも、桐谷の方が好きなんですが(笑)
もう一度じっくりとイチから読んでみたいと思いました。

そのほかで印象的だったのが初恋特集の中の「永遠の贖い」
結果的にはバッドエンド的なのかなぁ。
でも、この受のせつない感じが非常に好きです。
全部自分せいだと思い込んでいるようなところとか。
海に還るのか、それともただ遠くへ行ってしまうだけなのかわからないけれど。
きっとそれで残された攻がどう思うかとかは考えてないんだろうなぁ。
そこでようやく攻が受のことをどう想っていたのかとか自覚するんだろうか。
短いお話でいろいろと余韻を残す物語だけど、もっと長編でガッツリ読んでみたいと思わせられる作品でした。

今号も引き続きプレシャスBOOKの全員サービス実施のお知らせがあります。
申込が4月20日までなので欲しい方はお早めに!

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