甘えたくなったらいつでもおいで

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表題作ひとつやね

金持ちドラ息子の大学生 棗賢介・23歳  
妻を失くした子持ちの家政夫 相田慧・31歳

同時収録作品となりの晩ごはん

泉昭信 社会人 26才
花岡拓 社会人

同時収録作品この世の花

いつもビデオをレンタルしに来る会社員
ビィ レンタルビデオ屋のビデオ

同時収録作品ハイ・ストレンジネス

一裕 大学生
幸生 大学生だが病弱で休学している

同時収録作品ここにはない物語

アズハル 富豪/ヤズィード ディヤーの世話係
ディヤー 金髪と白い肌を持つ御子

同時収録作品室温25℃

津田 出版社の編集
西園寺奏 小説家

その他の収録作品

  • いばらのみち
  • ひとつだけ
  • あとがき

あらすじ

「僕をお父さんと思って甘えていいんだよ」
絵に描いたような金持ちのドラ息子・賢介の部屋へ
派遣されてきたのは、そこはかとない色香漂う、子持ち家政夫・慧。
しっかり者で優しい慧に世話を焼いてもらううち、
なんだか悶々とした感情が湧いてきて…。
表題シリーズ他、アンソロジー「Baby」に掲載された作品も収録。
しっとり大人でウィットに富んだ神楽坂はん子の世界。


いばらのみち
ひとつやね
となりの晩ごはん
この世の花
ハイ・ストレンジネス
ここにはない物語
室温25℃
ひとつだけ
あとがき
(出版社より)

作品情報

作品名
ひとつやね
著者
神楽坂はん子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784893936813
3.3

(21)

(3)

萌々

(7)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
68
評価数
21
平均
3.3 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数11

ア、アラブ!!!

何ですか、これは!!

神楽坂さん、長編はかなり好きですが、正直短編は普通かなあと思ってましたが、が!!!

これ、たまりません。

この短いページで、萌えまくりました。
あかん、これはあかん。
表題作、総受けはかなり苦手だし(クマみたいなおっさんやおじいちゃんが普通に皆に愛されてるのは大好きです!※それ、別に受けじゃない)子持ちも微妙な事が多いのですが、これはいい!!!!

普通短編集は、いくつか好きなのがあって、他は普通、もしくは(個人的に)外れっていうのが大抵なのですが、これはどれも違うベクトルでいいです。
特に編集×作家がね、元からもう業なんじゃないかというくらい好きなんですが、こういうタイプをねじ伏せる話たまらんです(興奮)

あと、アラブ!!イスラム文化が好きで、砂漠の中に埋もれるアラブ受けを探しているのですが、アラブネタ自体、個人的当たりが今のところ2つしかありません。
うち、アラブ富豪受けは1つ。
当たりが三つに増えました。
ヤズィードとまとまっちゃえよう!とか気軽に思ってて、ごめんなさい。こ、これは残酷だ。
でも、二人は一生共に生きていけるだけで充分幸せですよね。セックスだけが全てじゃないさ。最後に起きた奇跡が、ヤズィードにも起きればいいのに。ああ、でも、多分切除ですよね(がくぶる)
綺麗な宝石を見付けると人間はまた欲が出る訳で、お宝ハンターはまた新たなるつぼアラブを探して、砂漠の旅に出ます(笑)

本当、この方お話上手いですね。
未だ読んでいない著作があるので、ドキドキしながら読もうと思います。
どれも好き過ぎて、散漫な感想で申し訳ないです。一つ一つの話でねっとり萌え語りした方がまとまった気がしました(汗)

0

帯に偽りなし!

神楽坂さんの新作!と鼻息荒くなったものの、私にはこのレーベル、当たりはずれがあるので、期待半分で待っていました。
いっやー期待満タンで待っててもよかったなこりゃ!!
ユギさんの帯にも負けず、萌え要素たっぷりで皮肉が効いてて、素晴らしい短編集ですよこれ。

「いばらのみち」「ひとつやね」
フェロモンだだ漏れの可憐な未亡人…こりゃもうノンケだろうが放蕩息子だろうが妻子持ちだろうが、腰砕けになっちゃいますよ的な儚げなお色気のシングルファーザー慧さんです。
息子の存在感があまりなかったな~と思ってたら、最後の方に描き下ろしがあって大満足。

「となりの晩ごはん」
幼馴染禿げ萌えです。いいなあこういう即物的な感じ!そして作者ご本人もあとがきで書かれてますが、冒頭のメールのやりとり!ここに萌えアリ!!

「この世の花」
神楽坂さんも擬人化に挑戦ですね。ビデオテープかあ…なるほど。
様々な擬人化がありますが、モノっていつか壊れたり役立たなくなる日がくる。そこに着目した擬人化が好きなもんで、これはもうドンピシャはまりました。

「ハイ・ストレンジネス」
私にはけっこう予想外の展開。田舎で過ごす夏休み、主人公になにか事件が?なんて思ってたら…
SMだったのですね。神楽坂さんのエロスはとってもエッチです。

「ここにはない物語」
これまた意外なアラブもの!すごくせつなくてよかった~。
ヤズィードのナニがどうされてしまったのか気になるところですが、ラストの腕のアップに、ヤズィードも元通りになっていればいいのになあと願ったり。

「室温25℃」
俺様売れっ子作家と担当編集の下剋上もの。いきなり立場が逆転してからの作家の可愛いこと(〃∇〃)
こういうお話をさくっと短くまとめてくださる作家さんのお力を見せつけられた感じです。

表紙の絵が、い、今風だけども(´Д`;) なんてちょっとだけオロッとしましたが、テイストは変わらず、どこか懐かしさを感じさせてくれる作品ばかり。
ライトなようでいて、心に引っ掛かるピリ辛感があり、また味わいたくて何度も読んでしまうんですよね~。

2

秀作アソート

すっっっごく面白かった〜!
短編集なんですけど、色々なテイストの作品が詰め込まれていて、私はそのどれにも、それぞれの萌えを感じました。

「いばらのみち」「ひとつやね」
言ってみれば魔性の受け?の未亡人(子持ち)・慧。本人は特に自覚もなく煽ってもいないんだけど、周りの男たちはみんな「ほっとけない!オレに任せろ!」的オーラを出してます。
そこに同居もして頭一つリードのダメ大学生・賢介。
並み居る男性たちを差し置いて、慧さんが賢介を選んだのはどうしてだろ?弱ってる人が好きとか?

「となりの晩ごはん」
小中高とずっと一緒の友達と一線を越えるお話。
そこに恋があるのかはあまり描かれていない。代わりにためらいや恐怖感が描かれて、センチメンタルな話になっています。

「この世の花」
擬人化BL。
新しい技術、製品が出てきて駆逐されていくモノたち。そんな悲しさ。
でもずっとずっと好きでいてくれる人がいれば……

「ハイ・ストレンジネス」
受験生のケイの田舎での一夏。
従兄の意地悪な幸生と、幸生の幼馴染で女たらしの一裕がいて、ケイは幸生の表情から、幸生は一裕が好きなのだと直感する。
だけどこの話はそこにとどまらない!え〜っそうくる?と驚愕の展開です。怖いわ〜……

「ここにはない物語」
アラブもの。
といっても主人公はオラオラのアラブの王子ではありません。
砂漠の国で金髪白肌で生まれ「御子」の名の下に性の慰み者になっている少年を、国外へ逃がしてあげるお話。いいお話なんだけど、最後やることやっちゃうからなあ。
ヤズィード君、セックスは挿入だけにあらずだと思いますよ。君の愛がいつでも一番だと思う。

「室温25°C」
言う事を聞かざるをえない編集者と、わがままな小説家の物語。
あまりのわがままに遂に暴言を吐いてしまう津田。社に戻ってこれからどうしようというところに見つけたのが、官能小説誌への読者投稿原稿。実は西園寺が昔に本名で投稿していたエロい本で……
この展開はいわゆる「下剋上」ですかね?微妙にSMでもある。
ラストの西園寺のセリフが小粋ですね。

「ひとつだけ」
「ひとつやね」の後日談。
凪くんの小学校での作文の内容は……自分の子供までソノ気にさせる魔性?

2

ふばば

汎子様
コメントありがとうございました!

父子家庭ってなんかいい

やもめは好きな設定です(*^▽^*)
大学生の賢介の家で家政夫として働く慧。
賢介が相手なのはちょっと意外で、最初どう展開していくのかと思った。
慧はやもめのおっさんなはずなのに(笑)
はんこさんの絵も相まって、悲壮感のない、ほわわ~とした感じでかわいくてよかったです。

賢介が慧の息子なぎにもさみしい思いをさせないように
三人で食事をするシーンが好きです。
賢介は親の愛情に飢えてドラえもん息子になってるだけで
根本的には優しい子なんだなーと。
そして若者よ、よく我慢した!!(笑)
なぎも理解ありそうだし、将来は安泰?

「となりの晩ごはん」
通い夫。
こたつHは冬の定番ですね(^-^)
私個人としては、Hに至る前のかきっこは見たかったな~。

「この世の花」
擬人化。ビミョーな感じがしないでもなかったけど
ストーリーは切なくて好きでした。

「室温25℃」
作家と編集、この忌まわしき関係(笑)が好きすぎる自分がいます。
BLマジックの1つかもしれん…。先生と名の付く職業はもれなく好きだ…。

そしてS受けー!\(^▽^)/キタコレ
ありがとうございます。たまらんです。
ごちそうさまでした。

「ハイストレンジネス」
歪んだ三角関係?も好きです。当て馬にされた方は勘弁してくれな心境でしょうが。


短編がたくさんでしたが、私的には萌えポイントもたくさんで
嬉し楽しい一冊でした!

1

どの作品も読み応えあります

初読み作家さんです。
表紙のほのぼのな雰囲気のイメージで読み始めたのですが、それだけじゃなかったですね~。
各作品はテーマのあるアンソロで発表された作品のようで、作品によって色々テーマがあるんですが、ほのぼの系、切ない系、痛い系、控えめですがユーモアもあって、これだけのページ数でこれだけの幅の広い作品を読ませてくれるなんてすごいなぁと思いました。
どちらかというと明るい作品よりも切なかったり痛かったりする作品の方が得意なのかなぁと感じました。
絵柄もその作風に合っていると思います。
私個人的には切ない系は大好きなのですが、この作家さんは結構捻りがあって、展開を予想させない所がある。萌えるんだけど、諸手をあげては喜べない感じ(そこがまた切なかったり、許容範囲ギリギリだったりするんですけれども…)。
上手く説明できないんですが、心情的にとても複雑だったり、関係が一筋縄ではいかないお話がとてもよかったです。

1つ表題作についてちょっと引っかかったのが、受け様は奥さんを亡くしているんですが、まだ1年位しかたっていない設定なんですが、これが少なくとも2、3年、個人的には5年位経った設定の方が良かったかな~?という気がします(奥様が亡くなった後そんなにすぐに(しかも同性だし…)…と思うと受け様の奥様に対する愛情を疑ってしまったので)。

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