表題作 地獄めぐり(下)

閻魔羅闍 → 森川智之

緒野瀧群 → 寺島拓篤

鸞(初代閻魔王) → 川原慶久

烏枢沙摩明王(本来の姿) → 野島裕史

その他キャラ
烏枢沙摩明王[三木眞一郎]/ 寿、釈迦、鬼B[神原大地]/ 旦那、鬼A、看守[遠藤大智]/ マメ、寿の母、阿傍、受付[尾崎麗奈]

あらすじ

役所に勤務し、週三日地獄へ出向している緒野瀧群は、
地獄へ通ううちに閻魔王と惹かれ合い、いつしか体の関係をもつようになる。
しかし、閻魔が緒野の想い人であった恩師に、地獄行きの判決を下したことで、
その関係に亀裂が入り――!?

作品情報

作品名
地獄めぐり 下
著者
九重シャム 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
音楽
オンリード
脚本
大熊環
原画・イラスト
九重シャム
オリジナル媒体
コミック
メーカー
Atis collection
シリーズ
地獄めぐり
収録時間
74 分
枚数
1 枚
発売日
4.5

(17)

(13)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
76
評価数
17
平均
4.5 / 5
神率
76.5%

レビュー投稿数7

原作既読のほうが…

より一層楽しめるかも。
自分は邪道なことに原作は既読ながらCDは下巻から入ってしまいました。
メインカップルより烏枢と鸞のカップルの方が好きだったせいで!
しかし実際に聴いてみるとメインとサブがどうのこうのより下巻では過去の子供話のくだり、
その可愛さ、いじらしさ、更には可哀そうさで序盤に号泣のクライマックスがくる罠。。。
びっくりするくらいに序盤で涙があふれました。

今の時期も涙腺を過剰反応させているのかもしれません。
泣けて泣けて泣けて
亡くなった方々の魂の平安を願わずにいられない気持ちで
色々な感情が溢れだしてきてしまいましたよ。
寿役の方、神原さん、とても良かった…。

主要メンバーの方々も勿論素敵だったんですが
実は三木さんと野島さんの切り替わりが別人にしか思えなかったり(汗)
(未読の方はどう感じられるのか気になるところ)
寿と成長した閻魔、その烏枢との関係性のあまりの変わり様に
「そんなに偉そうになっちゃうのか寿よ~~」
と、ちょっと思わなくもなかったり…
音で聴くとちょっと強烈でしたよ…。
原作ではフォローがあったんだったか記憶にない(汗)
人に貸してしまって今確かめられないのがもどかしいでございます。
しかしこれは下巻から聴いてしまったのも悪く作用してるのかもしれません。

と、上ふたつは気になりましたがそれ以外は素晴らしいと思いました。

子供たちはかわいく激愛しいし
閻魔と瀧群は切なくもドラマチックだし
烏枢と鸞は何もかもが素敵だったし!

ちょっと甘めですが総合評価は「神」で

寺島さん、喘ぎがめっちゃ色っぽくてかわいかったです。
確かにえらい上手くなってる印象。ブラボーでした。
帝王はいつもさすがの安心安定感。かっこよかったです。
野島さんは可愛くて優しい中にも激しいものを内に秘めた烏枢さまを見事に演じあげてくださってとても魅力的。
烏枢が鸞に迫るところは切なくて胸をギュギュギュ~っとつかまれました。
対する川原さんは一途でまっすぐで芯に明るいものを持ち続けてくれる鸞を素敵に表現してくれていて素晴らしかったと思う。
川原さんが大好きになりました。
三木さん、素敵なんだけど…本来の烏枢とのギャップはありすぎたかも…。
いや、三木さんのほうが先なんですが!(苦笑)
三木ファンなので、下巻のキャスト発表があるまでは
本来の烏枢さまも三木さんで聴けるとばかり思ってましたよ~~。
ほんとは三木さんで聴きたかった気持ちも沢山あって未練です。
でも、野島さんの烏枢さまも素敵だったので良しとします(何を偉そうに…汗)

そして特筆すべきはやはりBGM等の音作りにあると思います。
本当に素晴らしかった。
Atis作品はやはり素晴らしく期待に答えてくれますね。
阿部さん、いつも素敵です。


特典トークも終始和やかに和気あいあい。
森川寺島組は輪廻転生話から運命の出会いの話になり
そこからアクエリオン話にとぶところが面白かったり。
先輩後輩の話題から話に出た賢雄さんがステキだったり(笑)

寺島くんは後輩の話で梶くんをべた褒め。
「末恐ろしい」とか言ってますよ(絶賛の意味で)
ちょっと「ほおおお」と思いました。

野島川原組は終始笑いが絶えないながら若干トホホ話におとしていってて
芸人のような達者さを感じました。素晴らしい天丼ぶりでしたしね!GJ。
彼女いない(できない)話に落としてましたが、お二人ともとっても素敵でした。
人柄のよさのにじみ出た「原作の好きなシーン」セレクトとか。
いい人たちだ。

川原さんが「出会ってすぐ仲良くなれた」で間島淳司さんの名前をあげてらしたので(ぼかしてありましたけどね)
そのカップリングで聴いてみたくもなりました。
あんなにすぐに打ち解けられたの初めて…ってすごい相性の良さだと思う。
ちょっとその相性のよさは一度聴いてみたいな~~と思いました。

3

泣ける

原作読んでません。
おまけにCDも「下」から聞いてしまい、最初は混乱しまくりました。
ようやく上下揃えて通して聞いて・・・あー、こういうのってBLならではのファンタジックな作品だなと思いました。
市役所に勤める猪野が週に3日だけ地獄へ行く、という設定にも度肝を抜かれましたが、
そこで出会った閻魔と何百年にも渡る悲しい因縁があり、さらに生まれ変わって再び出会う
なかなかの美談です。
サブキャラもメインキャラもそれぞれに切ない過去を持っていたり、多面的な性格付けがされているところも魅力的です。

烏枢沙摩明王と鸞のお二人、さらさらっと聞いてしまうと声のトーンが近いのでどっちがどっちだかわからなくなります。Hシーンは一聴くするとどっちがどっちだかわからなかった・・・まあ、そこらへんが「溶け合っている」ようでいいといえばそうなんですが。

森川帝王はいつもより声トーン低め(ここまで低いのはひさしぶりに聞いたかも)
寺島さんは・・・この人の喘ぎ声って皮膚感覚として「痛い」と思うんですが、それが心の切なさにつながっているのでしょうか。
最後に「離さないで」と呟くシーンでは大泣きさせていただきました。

ほかの方のアドバイス通り、原作を読みながら聞いたほうがいいでしょうね(さっそく原作を注文しましたが)

あっ、もうひとつ、いい忘れましたが、音楽も大変スバラシイです!
ドラマティックかつ美しい!普段、BLCDの音楽ってそんなに注意深く聴いてはいませんが、これは別格です。

3

何度聴いても

冒頭の音楽から掴まれる感じがします。
上巻の方にも書きましたが、この作品の音楽は作品の雰囲気と感情の高まりによく合っていて、とてもいいと思います。

この巻では同じ人物を二人の声優さんが演じたりしているので、他の方も書かれてますが、原作漫画を読んでからの方が状況把握はしやすいと思います。
河原さんと野島さんに関しては、幼少時代から数百歳、千年経った後の同じキャラを声音の違いだけで演じられていて、興味深かったです。
野島さんは三木さんと同じキャラを演じられているので、三木さんの喋り方にちょっと似せていたり。思わず、おお~^^と思ってしまいました。

森川さんと寺島さんも上巻に引き続き、安定の演技です。
低めのお声の森川さんと、ちょっと若目の森川さんのお声が楽しめます。
寺島さんは、心なしかHシーンでの喘ぎ方が上巻より控えめになっていて、個人的にはこちらの方が好みでした。

少し残念だったのは、上巻でコミカルな役どころだった吽傍と阿傍が登場しなかったこと。原作の方でも出番が大幅に減っているので、仕方ないか。><
その代わり、新キャラの脇役が登場します。
出番ほんの少しだけでしたが、マメも可愛かったな。^^

さて、肝心かなめの所には全く触れていない気がしますが…実はワザと触れていません。
あまりストーリーに関しては触れたくないんです。知らずに聞いた方がいい作品かなと思うので。
ラストに向かって盛り上がる作り方も秀逸だと思うので、是非感動して下さい!^^

3

せつなさの終焉。

『閻魔×瀧群編』
上巻からの続きですね。
ですが、いきなり下巻から参加の裕史さん(野島さん)の声でスタートです。
それは過去の紐解きから始まるからなのですが。
閻魔の人間時代に起きた出来事。
それゆえに今の閻魔があるということ。
前半は寿の物語となるわけですが、寿が非常にステキでしたv
たぶん、神原くんの声は意識して聞くのは初めてではないかと思うのですが穏やかでやさしくで。
寿があんな環境にありながらもどこか朗らかに育っているようにも見てとれて。
伽世も伽世でかわいかったし。
そんな寿をあそこまで駆り立ててしまった母親の所業。
それが全ての始まりともいえて。
現在に戻ってからは瀧群と閻魔の相手を想いつつも思いきれなかったり、想うからこその行動だったりせつない場面があって。
烏枢の助言もあってようやく閻魔が核心を知ることが出来て2人の想いも繋がるのですが。
想いの成就にかけては原作でもそうでしたがかなりせつなくてステキでした。
てらしー(寺島くん)は相変わらず色っぽさ出てるし、森川さんも低音きいてるし。
えちシーンもなかなか濃厚。
三木さんは相変わらずの飄々としつつも的確なアドバイザー的なスタンスで。
その過去の姿ともいえる本来の姿の烏枢役の裕史さんもガッツリ三木さんと同じというわけではなく、それでいて漂わせる雰囲気は同じような。
今の烏枢よりも飄々感が抜けてツンデレっぽい感じというか。
鸞がいるせいなのかもしれませんが。
鸞の川原さんは思ってたよりも優しい感じでした。
いや、絵も優しいそうというえば優しそうなんだけどももう少し低音なのかなとも思っていたので。
烏枢は身持ちが堅い~的な話をしてる鸞と烏枢のシーンが好きです。
原作には最後に登場していた阿傍と吽傍はカット。
1シーンなので仕方ないとも言えますが。
あと、マメもマメ独特の喋り方とかホントかわいい。

『鸞×烏枢編』
上巻の時から気になっていたこちら。
てっきり三木さんがやるのだと思っていたら本来の姿の方は裕史さんだったのでちょっとびっくり。
お話的には今の烏枢が昔を振り返るように三木さんがナレーションというかモノローグというかそんな感じで。
裕史さんがその場面を演じるというか。
鸞と烏枢のそれぞれに想い合う愛情深い感じが出ていて。
鸞の方も非常に烏枢のことを慕っていて。
それでも立場とかいろいろなしがらみで容易に想いを成就できなくて。
それに焦れたのは烏枢の方で。
普段は穏やかと言うかクールな感じの烏枢が声を荒げたり感情を滲ませたり。
そこからもどれほどに鸞のことを大切に想っているのか知れる。
「鸞のしたいこと全部して」というセリフが非常に色っぽくてなんてステキな誘い受だvと思いました(笑)
フェロモン垂れ流し系ではなく抑えた言い方だからこそ余計に艶っぽいというか。
鸞の川原さんは今までアタシが聞いた中では一番かわいいというか甘えたな感じというか。
どちらかというと大人な男の役が多かったように思うので、それからは少し離れてるかな。
そして、フリトでかなり裕史さんが推してた子供時代の鸞の声。
コレ、言われて聞かないと川原さんだって気付かないかも!
別の人がやったって言われても納得しちゃいそうにかわいかったです。
そして、釈迦。
何気に聞いてたら釈迦も神原くんだった件。
よく聞いたら確かに寿に通じるものがあるなーという声だったのですが。
これはこれで雰囲気出てて良かったです。
それから泰君!
泰君、予想以上に男前というか男らしい声でした。
いや、私が勝手に自分の中で強気美人受イメージを構築してたからかもしれませんが(笑)
でも、のほほんとしてる鸞をまくしたてるのにはピッタリな感じがしました。
あと、小さい阿傍と吽傍もかわいかったv
こちらは女性陣が演じられていました。

『治鶴×瀧群編』
転生編ということになるんでしょうか。
物語の本当の完結編ということになるのでしょうが。
瀧群の戸惑いというか躊躇いは当然のものともいえて。
自分の気持ちがどこから来るものなのか確信が持てずに迷い続けて。
それでも烏枢のアドバイスもあって最後にわかる真実は「愛した人へのもの」という言葉に集約されていると思う。
治鶴役の森川さんは瀧群よりも年下ということもあって閻魔とは違って若い声。
爽やか好青年という感じでしょうか。
本編ラストの涙出ちゃってアタフタしてる感じもかなり好きです。
瀧群てらしーはついつい寿の名前を口にしてはしまったって感じのところがなんか好き。
このお話ではもう本編から3年後ということで烏枢も裕史さんが演じてます。

ブックレットの話も少々。
本編と全然関係ないことですが、ブックレットに載ってるキャスト(てらしー、ぶーちゃん、裕史さん、川原さん、みっくん)全員メガネ部な件(笑)
ま、みっくんはグラサンですが。
見開きで九重さんのイラストがあるんだが。
それぞれCP絵なところをみると、泰君と釈迦もそんなスタンスってことなんだろうか?
すっごい気になります。

フリトは森川さん・てらしーペアと川原さん・裕史さんペアに分かれて。
本編フリトはあっさり、特典フリトは結構喋ってるかな。
でも、本編のシリアスな余韻を楽しみたいなら、また別の時に聞いた方がいいと思う。
てらしー組の方では先輩・後輩に関するお題が出てて、賢雄さん・梶くん・前野くんとかの話をしてました。
裕史さん組はなりたい動物とか1つだけ優れた能力を持てるとしたら?みたいなのでした。

2

タイトルの意味を知ると涙

下巻は閻魔の過去編、寿という名の、まだ人間だったころからスタートします。
どうして人間をやめて閻魔になったかという物語の重要な部分なのですが、原作を知ってるともうこのあたりからじわりと……。
子供時代の声優さん方が非常にお上手で、初っぱなからせつなさMAX状態でした。

上巻にて過去の想い人を地獄行きにしてしまった閻魔とぎくしゃくしていた瀧群が、閻魔の過去を知ったことで自分の言動を後悔するんですが、ふたりが結ばれていく過程にはもう涙腺決壊。
閻魔の過去、瀧群の過去、複雑に絡み合ったふたつの魂が解け合い浄化し、違う時を生きるふたりが選んだ結末がせつないです。
絡みはなんだか前回よりも数倍くらい色っぽくなっており、心を許しあったふたりの愛に満ちた行為に胸が熱くなる。
瀧群が閻魔の本当の名前を呼び、愛してると言った時にはもう滂沱の涙……。

そして二人の仲を取り持った烏枢の過去編へと話は繋がっていくのですが、烏枢役が野島さんになってます。
過去編は外見がかなり異なっているのでキャストを変えたのかもと勝手に思ってるのですが、三木さんのままでも良かったというか、三木さんで聴きたかった。
鸞の声はとても優しげでぴったり。

全体として非常に聞き応えのあるCDでした。
上巻でも書いてるのですが、音楽がとにかくいい。
どんだけ音楽に執着してるんだ、と言われそうなんですが、これが別の曲だったらこんなに泣けないと思います。
気軽にリピできるCDではないですが、骨太な作品が聴きたい時にはおすすめです。

2

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