理由をつけたりせずに、抱いておけばよかった

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表題作世界は二人のために

護衛部の実動隊トップ 堀江武寛・35歳
結城護衛部の最高責任者 樫尾凪・35歳

その他の収録作品

  • 戦士の休息
  • 世界を征服した男
  • 甘い休日
  • あとがき

あらすじ

世界的な巨大企業・結城コンツェルンの私的警備機関である、結城護衛部――別名『ガーディアン』の統括運営を仕切る樫尾凪。その傍らには常に親友であり、実働隊のトップである堀江の姿があった。だがかつて凪のすべてを蹂躙した男・キースが現れ、強引に凪を自分の護衛に指名してしまい・・・。
大幅改稿及び単行本未収録作品2本&書き下ろし短編も収録!!
(出版社より)

作品情報

作品名
世界は二人のために
著者
ふゆの仁子 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
世界のすべてが敵だとしても
発売日
ISBN
9784861344725
3.2

(5)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
20%

レビュー投稿数4

当て馬に心魅かれてしまいます・・・

先にドラマCDを聞いています。
その時も感じたのですが、原作を読んで更に感じたこと、それは、どうしても当て馬に心魅かれてしまう・・・ということでした。
偶に、実際の攻め様(あるいは受け様)が酷過ぎて、こんなんだったら当て馬さんの方が良い・・・と思うことはあるのですが、この作品の場合、当て馬さんは結構酷い人だし、攻め様は熱血受け様一途キャラで至極まっとうな人。それなのに、鬼畜な当て馬キースの方を応援したくなってしまうんです・・・
とりわけ描き下ろし部分を読むと、その思いがますます強まります。
実際にキースと凪がいたしているシーンは出てこないのですが(こういうことをされた・・・とか、初めてはこうだった・・・という凪やキースの言葉から推測、妄想するしかありません。)、それでも凪はキースの方が絶対超絶色っぽくなるに違いない!!!!と思えてしまうんです。

それに、(キースと凪の間に主従関係がなくなったからこそなのですが)、今現在の二人のお約束感満載のやり取りがなんとも言えず個人的には好きな感じなのです。お互いかつて関係があったからこその、なんかこう軽口や、お互いなんだかんだ相手を良く分かっていて、しかも憎らしい相手のはずのキースをうっかり気遣ってしまう凪・・・みたいな。こなれたやりとりが本当にツボで・・・

未だ虎視眈々と凪のことを狙っているキースを、とにかく絶賛応援したくなります。(堀江、ごめん・・・)


4

とんでもなく忠実な番犬攻め

03年リーフ版にドラマCDのブックレットSS、会報誌のSS、そして書き下ろしを1本いれた新装版になります。
表紙は新しい描き下ろしですが、中のイラストは多分旧版のものをそのまま使っているので海老原さんの絵の変化が解って面白いです。
そして何と言っても、このカツラのような五分刈り頭に何故かwwwまだ白黒イラストのゴマ塩状態のほうが見られますw
題名ももう一本1作目もまるで一昔前の歌謡曲の題名みたいでしたが、今回も思わず唄ってしまいそうな・・・
茶化すのはやめて・・・
まずですね~設定がまるでそのコングロマリットの頂点がどんだけすごいかというくらいまるで一国並の様相を持つものなので、別世界物語と思わざるを得ませんね。
それを念頭に置いておきます。要は悪い癖のツッコミを入れちゃいけないということです(汗、)
自分的にはアテ馬キャラの歪んだ男・高野ことキースがめっさ好みでそっちに目がいっちゃいまして、実は主役カプ置いてけぼりではあったんです。

結城コングロマリットの警備を統括する凪は結城に入る前アメリカのキースの元で側近の警備をしていたのですが、自身以外を虫けら扱いするキースに凌辱といいますか、調教といいますか、おもちゃにされていた過去があったのです。
ところが今回結城の新しい跡継ぎのお披露目パーティーにキースも正体されていることで、再会してしまうんです。
あからさまに凪を側に置こうとするキースに、本能からか(?)牙をむいて威嚇する大型番犬・堀江ですが、凪に制止されて見守ることしかできない。
以前、堀江は凪に告白して振られています。
しかし執念で凪の所在を掴み、同じ警護の仕事について実働部隊のトップとして凪と肩を並べているのです。
一体凪は誰が好きなのか?
キースに浚われてしまうのか?堀江に傾くのか?
そんなお話になっております。

堀江については無問題です。
なにがあっても凪ひとすじですからv
しかし、一度凪に誘われた時凪の首にキースの跡を見つけて嫉妬で拒否してしまい、翌日激しく後悔するという実に純粋というかウブい部分があって、まさに犬。犬。ワンコでありますよ。
野次馬根性なんですが、もう凪も堀江も35歳、、、そんなに凪一筋できた堀江、、、ひょっとして童貞だろうか?それとも凪とのその日に向けて練習とかしたんだろうか?とかあらぬ妄想がわいて出て、、、本編に関係ない部分で萌えさせていただきました(爆!)

一方、凪、、作者さんも苦労したようです。
命にかかわる事件が起きて、いわゆるプラシーボ効果もあったかもしれません。
そこで本当!死ぬ時はお前も一緒だ!!みたいな、それでまとまるんですねww
凪ってば、武道に秀でフランスの外人部隊に入隊し、その外見からは想像もできない経歴です。

やっぱり何より、キースですよ!!
本当に喰えない男なんだよね~~~。
あまりに魅力的すぎて主役かすんじゃんッた!!
だからではないですが、SSと書き下ろしは甘甘の二人。
そして堀江のタガがはずれた絶倫(?)じゃなくて凪を求める姿に、よかったね、、堀江って思うのでしたv

1

普段口数の少ない男の愛の言葉は、ストレート!

二作同時に購入して、ついこちらから読んでしまいました!
作品的には充分単独で読めるのですが、前作のネタバレ状態なので、
まだ未読の方は、順番をお間違えなきよう!

中身ですが、先の方が書いていらっしゃるように、
とにかくキースが気になる!
嫌な奴なんですが、確かに彼との方が濃ゆいBLになりそうな気がする!

それもひとえに、堀江の寡黙さのせいでしょうか⁈
しかし、その堀江が甘い言葉を口にすると、破壊力大!

途中、大きな山場もあるのですが、事件としてはそれだけで、
物語的には、凪の心の葛藤と恋愛遍歴がどこに辿り着くのかというのがメイン。
その分番外編が、甘々熱々でございますv

しかし、やはりこの本編は、キース無くして成り立たないなと。
見方によっては、アンハッピーなのかも。

それでもやはり、収まるところにガッツリと収まって、
気持ちよく最後は大団円⁉︎
諦めの悪い人もおりますが、今更ながらそちらのスピンオフも読んでみたいです。

評価としては、もう一つ波乱が欲しかったかなというところで、「萌×1」

1

続編! セレブ過ぎな世界観!軍服に萌ます!

『世界のすべてが敵だとしても』のスピン作品。
この作品も、2003年のリーフ版を文庫化した作品でした。
読んでみたら、これも旧版で読んでいました(笑)

世界的な巨大企業・結城コンツェルンの当主と、その一族を護るために創設された私設護衛集団『ガーディアン』。
そのトップメンバーが主役カプになります。

堀江 × 凪の同僚&35歳のアダルトカプもの。

巨大企業・結城コンツェルンを護る、総括運営を指揮するトップボディーガードの凪。
そして、その傍には常に実働隊を指揮するトップボディーガードの堀江がついています。
そんな2人の前に、かつて凪を力で屈従させた男・キースが現れ⁉︎
今後の、結城のビジネスに大きく関わるVIPらしい彼は、凪を護衛に指名してきて…⁉︎
複雑な気持ちを胸に護衛をする凪と、自分勝手にばかり降り舞うキース…そんな態度に思わず抑えきれない感情が吐露しそうになる堀江!
揺れ動く気持ちを抑えながら、同僚&友人の立場を保ち続けてきた凪と堀江!
2人の恋路は…結城を護れるか⁉︎

35歳というアダルトな年齢設定に、
企業を守るトップボディーガードで、しかも同僚同士!
寡黙だけれど執着攻 × 秀麗な美貌ツンデレ受!
そしていい感じの当て馬登場…と設定はとても好みでした。
今回も護衛するカッコ制服姿には萌でした。

前作よりは好みな設定たったものの、ストーリー展開は物足りなかったのは残念でした。
今回も男気溢れるカッコいい筈のセリフなんでしょうけど、やっぱりバブリーに聞こえてしまう私にとっては、シリアスな展開であっても笑ってしまい、今一つ緊張感を感じられませんでした。

最後の爆発物の命がけのシーンは見所ではあるものの、

「お前のいない世界になんて、 俺は生きていたくないからな」
「世界に俺たち二人しかいないような気持ちになる」
「俺のこと好きなら、もっと強く抱きしめてくれ。感じさせてくれ」

とか、一昔前に流行ったトレンディドラマのセリフの様で、恥ずかしいやら楽しいやらで、失笑でした。

私が勝手に違う方向に読んでしまっただけなんですけどね…すみません。

大金持なセレブ系のお話が好みの方、護衛&軍服&拳銃に萌を感じる方、世界観は飛んではいますけど、安心して読めるシリーズものだと思います。

0

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