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表題作子連れ狼と恋の牙

関屋貴樹,広域指定暴力団の会長子息,企業経営者
小美野弓緒,元警察キャリア,保育士見習い

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

警察官僚から保育士に転職した弓緒は、まだまだ威圧的で子供に泣かれたりするけれど、毎日が充実していた。そんな時、ヤクザの息子・勇巳が入園してくる。そして勇巳の保護者・忠臣こそが、弓緒がキャリアを捨てた原因で・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
子連れ狼と恋の牙
著者
柊平ハルモ 
イラスト
南月ゆう 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
LUNA NOVELS
発売日
ISBN
9784896017984
2.5

(2)

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萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

出会いがもたらした変化

今回は広域指定暴力団の会長子息で企業経営者と
警察キャリアを辞め転職した保育士見習いのお話です。

ヤクザの攻様に惹かれて転職した受様が
攻様と彼の息子の新しい家族になるまで。

受様はキャリアの警察官僚採用され
警部補として所轄署に配属されますが

配属後にあたった二件目の殺人事件で
早くもキャリアというの立ち位置による
ジレンマにぶつかります。

問題の事件は暴力団とつながりのある
フロント企業社長の殺人捜査でした。

捜査本部は状況証拠のみで
ある暴力団組員に目星を付けて追いますが
残された豊富な証拠から受様の目には
別の人物があやしく映ります。

しかし経験も無い受様の意見は無視され
連日全く見当違いの捜査にかりだされます。

そんな中で同行した暴力団事務所で
組の大物幹部と接触する事になるのですが
この幹部こそ今回の攻様になります♪

攻様は関西を拠点とする
指定暴力団直属の虹組織の幹部ですが

親しげであっても慣れ慣れしくなく
警戒して見せてもいやらしくなく
一般的なヤクザとは一線を画していました。

攻様との出会いは
受様にとって印象的なものとなります。

そして件の事件で結果的に捕まったのは
受様が目を付けた被害者の愛人で
受様は攻様と直接的な関わりは持ちませんが

警視として警視庁に移動した三年後、
新宿で起こった殺人事件の捜査で
攻様の組の本部事務所にて再会します。

攻様は事情聴取を求めた受様を
ねぎらいながらもからかうように
受様の唇を奪うのです(笑)

攻様にとっては軽い気持ちでも
攻様に惹かれていた受様は
その事件の張り込みで大きなミスを犯し

その結果
以前から自身の仕事と気持ちに
折り合いがつけられなかった受様は
警察を辞め転職を決意します。

受様が第二の職場に選んだのは
二十四時間運営している保育所です。

理屈も隔ても無く
誰かを護りたいと願った結果の選択ですが

その保育所に
攻様の息子が入園した事から
受様は再び攻様と関わる事になります。

再会した攻様は以前と変わらずに
近しい身内にも反対された受様の転職すら
受様らしいと言ってくれたのですが

なぜかまた受様の唇を奪うのです(笑)

子供がいるくせにモラルもないと憤り
攻様にとってはこんなキスなど気まぐれで
意味も無いのだと思いつつも
攻様への気持ちが高まる受様です。

受様の恋の行方とは?!

広域暴力団の幹部ながらも
警察官僚の自分に普通に接してくれた攻様に
惹かれてしまった受様の恋物語です。

ヤクザの攻様と警察キャリアな受様カプは
キャリアな受様が熱血漢とか生真面目過ぎて
警察内で浮いていてお相手となる
お方に目を付けられるのですが

受様は華奢で美人系なのが鉄板ですが
本作の受様は背が高くて体格も良くて
どっちかというと攻様体系なので

保父さんしている攻様は
気持ちとは裏腹に子供懐かないという
ある意味ギャップ萌えも楽しめる作品です(笑)

人の為になりたいと選んだ警察官の仕事に
自分を生かす道を見出せなかった受様は
攻様が絡んだ事件でのイザコザデもあって
保父さんに転職します。

周りに反対されての転職でしたが
保育の仕事に生きがいを見つけられそうでも
慣れない子供達の相手は上手くいかずで

沈みかけていた時に
片恋相手である攻様と再会します。

彼の息子が懐く事で
保育園の子供達にも受入れるようになり

息子を通して接触度合のました攻様に
ますます惹かれる受様ですが

恋愛に慣れた攻様の言動は
受様にはからかわているのか
本気なのか全く判りません(笑)

攻様に
かなり振り回されてる感じな受様ですので
自分の気持ちでいっぱいいっぱいで
気づきませんが

実は攻様も受様の事を好いて
保育士に転職した受様に近づくために
色々と布石を打っているのですよ。

幹部として本部に関わるよりも
フロント企業ながらも会社経営を
本業として重きを置いていたり

息子を受様の円に通わせたり
偶然を装って散歩に合流し足り。

生真面目なあまりに
ちょっと天然さんなとこも有る受様は
攻様の策にまんまとはまった感じなのも
MYツボなシチュ持ちカプでした。

終盤
攻様の組に関する情報漏えい問題絡みで
受様に元同寮が接触を図ってきて
もう一騒動あるのかと思われたものの

頁的な都合か
個人的な関係の決着のみで終わり、
ちょっと尻切れ気味な所もありましたが

2人の恋を中心として展開としては
まとまり良く収まったかなって感じです。

なので
ヤクザ系の定番の事件絡みの駆引きや
アクションを期待されている方には
ご期待には添えませんのでご注意下さいね。

本作はフェア店対象で
番外編ペーパーが貰えます。

攻様視点で本作では明かされない
攻様の本音が読めますよ♪

今回はヤクザと知りつつも攻様に惹かれる受様で
如月静さん『夜逃げマニュアル』はいかがでしょう?

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これで完結ですか!?

設定自体は悪くないし、好みなんですが、まったく活かされていないと感じました。何のためにこの設定にしたのかわからないまま終わってしまったような・・・
トータルとしてはどうにも好きになれませんでしたね。

とにかく、すべてが物足りないんです。説明っぽいストーリーというか、実際特に前半は弓緒(受)の説明ですべてが進んでいく感じで、そのわりに肝心な部分がいろいろと説明不足な気がしました。エピソードだけ適当に詰め込んで、きちんとフォロー(説明)せずに流しているというのか。せめてラブだけでもきちんと2人の心情を追ってくれたら、他がいい加減でもまだマシだったかもしれません。
ホントに、なんだこれ!?でした。柊平さん、こんな小説書く人だったか?とちょっとびっくりしましたね。

特にラスト、なんとも中途半端で気持ち悪かったです。ここで終わりか!?と呆然ですよ。思わず『オチは?』と言いたくなりました(いや、ネタじゃないですからヘンな言い方ですけど)。
正直なところ、よくこれを1冊の本として出したな~、とさえ思いましたね。

柊平さん、結構好き作家さんなだけに、なんとも残念でした。
*余談ですが、書き下ろしSSペーパーも持ってます。でも感想は変わりません。

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