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表題作ドラマチック・マエストロ 3

奈津秋悠(高3・恋愛の達人)
純名真緒(高2)

同時収録作品ドラマチック・マエストロ

高弥 みどり(高2・身体の達人)
篠 雅彦(国語教諭・快楽の達人)

その他の収録作品

  • しあわせの在り処(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

「もうマオ以外いらない」
ナツの震える程の甘い言葉と、時折見せる臆病さに恋をしたマオ。
しかし、マオを愛しすぎいつか自分から離れてしまう恐怖に、ナツは自ら手を離してしまう――。
でも、本物の恋を手放すなんて、バカだから。マオは走る!
他、生徒×先生&幼馴染同士、全ての恋に、最高の幸せが訪れる感動の完結編!!

(出版社より)

作品情報

作品名
ドラマチック・マエストロ 3
著者
サガミワカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
シリーズ
ドラマチック・マエストロ
発売日
ISBN
9784862639592
3.2

(7)

(2)

萌々

(0)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
22
評価数
7
平均
3.2 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数3

3巻組になるために作られた未来の明るい最終巻

1巻で個性的な(巻き込まれてるマオだってキャラクターは立ってると思う)登場をしたメンバー(というか3カップル)が、
2巻でハイソすぎる上にレールに乗りすぎた人生や愛されなかったゆえに自堕落になった心、自分からは近づくのに愛されることが怖いという矛盾といった大きな問題を抱えつつ、お互いの愛を深めていく。
そして、この3巻でそれぞれがあるべき結論をみいだし、問題を克服して成長していく。

完璧な序破急を兼ね備えたBLコミックだと思います。
1巻を読まないうちに2巻のネタバレレビュー読むべきじゃないし、
3巻のネタバレレビューを2巻読んでない人に読ませるのも罪だ。
でもそういう制限をしてしまうとこの本のどこがいいのか説明しづらい・・・。
だからかな、レビューなかったのは!

取り敢えず状況にあらがわず、と言って流されずに愛と成功をダブルで捕まえた6年後の彼らにカンパイしたいのです。

しいていうなら京×謙信の絡みも見たかったところですが(露骨じゃないのにエロイサガミワカさんだし!)そこは脳内で補いましょうか。

でもこれね、もし連載中で逢ったり、3巻まで出てない状態でもし出会ってたら「どうなっちゃうんだよ!!」と絶対悶絶してたに違いない・・・。それほど山谷のあるストーリーに思えます。

「一途なしかめっつら」でもレビューしたのですが、サガミワカさんの作品の登場人物たちは恋愛を一生懸命やりながら、それ以外の人生も一生懸命生きている!感がひしひしと見えるのが自分の琴線に触れます。

それこそ自分一人だけ一生懸命押してる気もしますが・・・。

2

円満終了

エンディングに向かって 一気にシリアス。
三組とも、それなりに シリアスな背景を
かかえていたのですよね。

一番好きだったのは、高弥と篠。
年上の篠が、虚勢を貼ってる姿が痛々しくて、
切なくて好きでした。
もちろんエロスなところも!
真面目で誠実、最後まで 一途な高弥がまたよし。

この二人に一番幸せになって欲しいなー。
三巻まで読んでも、マオがナツを好きに なった 明確な理由が
わからないでいますけども、、、。
すべてのカップルが円満終了なので、よかったと言うことで。

5

さよなら皆んな。それぞれの道。自分自身からの卒業。

旧校舎の理事長室を根城に、勝手気ままに過ごして来たまるで「F4」みたいな面々もついに卒業の時が近付き。意外にもそれぞれが抱えて来た葛藤と正面から向き合い、自分自身と折り合いをつけ、卒業して行きます。ただ楽しかった恋も、きちんとこれからを見据えた回答を出して行く。

みどりは兄達の代わりに実家の家業を継ぐ事を決めている。親の決めた通りに生きるのか?と問う篠先生に、みどりは答える。寺もこの美しい庭も。自分にとっては大切な場所なのだと。そして、篠先生の事も。そんなみどりの覚悟を前にして。篠先生は、疎遠になっていた親とのわだかまりに決着をつけて、爛れていたセフレ達との関係を清算して、みどりを受け入れる覚悟を決める。

ナツ先輩は、自分が捨て子だった事を、マオの前で京から(ワザと)暴露されて、キレて飛び出してしまう。奈津秋家の子息では無い、捨てられた子供の自分を受け入れられないナツ先輩。
マオは、誰でも無い、ナツ先輩自身が好きなんだと告げる。だからこれからもずっと側にいるのだと。

姫先輩は留学を決めていた。祖父が遺すであろう全てを継ぐ、立派な後継者となる為に。
本当は幼馴染の京と一緒に行きたかったけど、京は人気漫画家だし、きっとそれも捨てられない。
姫は京から卒業する時期なのだと泣きながら覚悟を決める。
けれど、京も自身の親の期待に応えて財閥を継ぐ覚悟を決めなくてはならない時期なのだ。
京は人気漫画の最終回を描き切って、ヘリで姫の乗る飛行機が離陸する前に間に合い、告白をする。
「何をするにしても。お前が隣にいなければ、意味がない。」
それは京の選択。京の覚悟。
ヘリで登場するのはさすがセレブの京先輩。一番ドラマティックな二人です。
セレブの家に生まれ、周りの期待とほぼ決められたレール。そういう自分と向き合い受け入れて行く、この二人が一番好きです。
主人公はナツ先輩とマオの筈だけど、脇を固めるキャラクターがそれぞれ濃過ぎて、抱えたものもきちんと描かれているのも本作の魅力だと思います。

描き下ろしには彼らの6年後が描かれており、皆んなそれぞれの仕事に就いて活き活きと働いている。もちろんカップルも健在で、甘あま後日談となっていて。ホッとさせてくれます。
本編ではチラリとしか出てこない、京の家の執事、橘と京の漫画の編集者が実は付き合っていて。
「愛を語るなら真実の言葉で」「執事殿の多忙な日常」という短編で、「あなたを満足させるため」に収録されています。京もチラッと顔を出しています。

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