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表題作きっと夢みるヤマアラシ

大野満 隣人の格闘家
吾妻清春 ライター,30歳

その他の収録作品

  • かきおろしのヤマアラシ

あらすじ

同じ日に引っ越してきた吾妻と大野。
初日に吾妻の元彼が現れ、偶然出くわした大野を見て新しい男ができたせいで別れたのか!と勘違い。
殴られそうになったところを大野が咄嗟にかばってくれた。
それ以来、ゲイだと知っても親切にしてくれる大野に戸惑う吾妻だったが天然で無愛想だけど優しい大野に次第に惹かれていく。
しかしある日、大野の左わき腹に大きな刺し傷があるのを見てしまう…!
恋愛に手馴れた30男・吾妻とぶっきらぼうで天然な20代ノンケの大野。
心に傷とスキマを抱えた二人は本当の恋におちるのか?
(出版社より)

作品情報

作品名
きっと夢みるヤマアラシ
著者
もろづみすみとも 
作画
もろづみすみとも 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
発売日
ISBN
9784862639622
3.9

(15)

(5)

萌々

(5)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
58
評価数
15
平均
3.9 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数8

もろづみさん、矢張りいいなあ。

もろづみさん、矢張りいいなあ。
大好きです。
話の流れや登場人物の感情がとてもリアルなんですが、それが切なかったり重かったりするけれど、決して不快ではないのです。

もろづみさんのお話に出てくる人たちは、皆不器用で臆病だけれどまっすぐで、大体言葉が足りなくてすれ違っていくのですが、それがちゃんと最後は纏まってくれるので読んだ後に「よかったね!よかったね!」って泣きたくなります。

今回は過去に女性と付き合った際に深い傷を追ってしまった無口なノンケ大野くんと何度も失敗してきたゲイの吾妻さんのお話。
途中大野くんが「そんなつまらないこと」と云った事に吾妻さんが「君には分からないだろうね」と返してしまったシーン。あれ、よく分かるんですよ。ゲイだからっていうだけで、過剰に壁を作ってしまうっていう。
紆余曲折ありましたが、最後はちゃんとハッピーエンドなので、本当に良かった!

2

恋に恋する

朴念仁×恋愛手錬。
手練ってどんだけ巧みなんよ(*´∇`)はぁはぁ
そんな期待に胸膨らませつつだったんですが、ある意味、手練というかなんというか・・な印象を受けました。
受はゲイ。恋人とは別れたばかり。
そして引越しをしてきたその日、同じように向かいに越してきた男。
やけにのんびりした印象、自分がゲイだとわかっても変わらない態度。
そしてその優しさに惹かれていくのだが・・・!?
というところでしょうか。
特に大きな衝撃的なものはないのだが、描かれるこの世界観が凄く好きでした。
手練といっても、数が多いだけ。
最後には同じ道をたどって独りになる。
その理由、そして今回も同じように・・・な繰り返しをしてしまう受。
朴念仁の定義がいまいち私にはわからないのですが
嫌いじゃないです。

3話の扉絵。
作品の内容とはいまいち関係ない気がしますが
あの触手めいた蛸足に絡まった攻が官能的でした!
ギャランドゥ最高っっつ!!

2

重いけど力強い

いいところまで行くのに、先行きにあまりにも不安を抱くあまり
相手に踏み込むことができないために自分から別れてしまう吾妻が
(ゲイにありがちだなーとは、思いますけどね)
別れた時にとっさにかばわれたことで天然で逞しい大野に惹かれてしまう話。

その天然な大野にしても実情をたどると
「天然だけど言葉が一つも二つも足りず恋人に刺されて大けがを負った格闘家、大野。」
なんですよね。

恋愛の怪我を恐れすぎる人と、そもそもどう恋愛を触るかわからない人。
どちらも基本的には恋愛において必須に近い要素が欠けてる。
でも明らかに欠けてるからそれ以外の要素、たとえばボディコンタクトで
補おうとするのがお互い見えてるのかも・・・。

何せ大野の体が男として素晴らしいほどガチ筋肉なのも相まって、
少々ならないエロさもあるのですが、その抱き合う、キスするという事自体に
凄く力強さと愛情を感じるのです。

あと、ついでに言うと夕暮れの中で涙こぼしながら
「幸せにしてくれる?」
と聞くシーンでギュッときました・・・。

1

恋を、する

帯『ノンケ朴念仁×恋愛手練30男 の甘く切ない恋物語。』

もろづみさんの絵は、視線と目の表情がいいなあ。
台詞が無くても伝わってくる匙加減が好み。
隣人同士が知り合うパターンですが、出会いのシーンも知り合って行く過程も自然。

ゲイの吾妻[受]は早々に隣人大野[攻]に好感を抱くのですが、相手は年下ノンケだしなーとただ良き隣人として接するのみ。
でも時折、感情を表情に表したりじたばたしてみたりと内心の喜怒哀楽は結構激しくて恋愛をこなしてきたゲイとしてはまだまだ可愛気もたっぷりな可愛い吾妻。
「ノンケなんだよな~負け戦じゃないか」と思いつつも、接近してみたりとそういうとこが何とも微笑ましいです。

どちらかというと無骨でまんま好青年な大野は実は元格闘家で復活にリベンジするも腹部に、元カノに刺された疵痕がありその事もあって復帰も上手くは行っていない。
そしてですね、格闘家だけあって大野の身体付きがたまらんです!マッチョってより全体的にみっちり筋肉が付いてる格闘家の身体!!って感じでこりゃもうたまらんですよ!

後半、2人の関係が変わって身体を合わせる様になり感情も交わす様になってから恋する故の切なさやそういうものがどんどん溢れてきて、恋の甘さも切なさも恋をしたからの変化やその他諸々がもろづみさんタッチで描かれています。

コミカルな部分もありシリアスシーンではしっかり読ませる。
やはりよしづみさんは好きだなーと再確認した一冊でした。

0

ノンケ×ゲイ

年下攻め、三十路受け、ゲイ受けで、しかも受け派手練と聞いて購入しました。
ゲイ受けの場合ビッチが多いのですが、この作品の受けは健気で可愛かったです。作者の方は攻めはあまりセックスが上手くないってのが萌えだそうで、この作品の攻めもあまり床上手ではなく(笑)
でも攻めのムキムキな感じとセックスも不器用という設定、私は好きでした^^

意外とシリアスなお話です。受けも攻めもトラウマのような問題を抱えています。
前半はお話のテンポがあまり良くない印象でしたが、後半でお話も色々展開されて読みやすくなりました。ギャグっぽさも交えつつ、のシリアスでエロもあります。
私的にはもっと濡れ場がガッツリ欲しかったなと思いました。
やはりゲイ受け、しかも手練と帯に書くのならエロは濃くないと物足りないというか(笑)
帯に踊らされて過度な期待をしなければ、読後はおもしろかったなと感じる事ができると思います。
買って得した!とは思いませんが、損をしたとも思わない、そんな感じです。

4

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