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わんwチェック漏れてました。
早めにゲットできて幸せ(´∀`。)ノ゚
ハッピーエンドな最後で救われるちょっとコアな短編集。
コアというか、いろいろシュールにネタが怖いので甘ったるい話が読みたいのであればちょっと寄り道してきたほうがいいのかも。
■春に孵る
主人公は、女の子。
彼女の目から見た幼いころの記憶と~なお話ですね。
叔父さん2人の痴情、そこの背景にあるもの。
目撃した過去と、語られない両親の死。
そしてつむがれる未来の絵。
なんというか、なんというかな感じではある。
国枝さんの見せる世界間という意味では凄く好き。
というか、この攻な叔父さん・・・・見た目がすごく好きです。
ま、国枝さんの描くこの手の攻が好きなんだけどな。
優しい面持ちだった受さんの乱れようもまた乙。
スパンキング!スパンキング!
■当然の結末
合体ならずっ
最後の最後。
綺麗にはまとまっているのだが、やっぱり切ない。
シンプルかつ王道。
けれど、いつも表情を見せない受がじつわ・・・
な設定は思わずキュンとしてしまう。
なんとかしてやりたいとか思ってしまう。
こんな別れかたしたらあんた、、、、引きずるわっ
いっそのこと結婚とかやめてしまえばいいのry・・
■十三夜行灯
攻の顔がどーみても犯罪者めいている。
というか、あんまりこういう悪い顔・・といったら失礼だが
見た目麗しくない攻ってのも最近少ないので逆にときめいた。
気がついたら一面彼岸花畑。
かしずく美しい青年と繰り返される日々。
しかし、幸せを感じた日々も長くつづけば緩慢なものとなる
天国と感じた日常をも地獄と感じてしまう・・・その行く末は
救われるとか救われないとかというより、これが繰り返されているという恐怖のほうが強かった。。。。
何が天国か、何が地獄かって言う話。
■枷、あるいは束縛
最後の結末。
引き込み方がうまかった(-ω-` )
鬼気迫ってたよね。
久しぶりに国枝さんの長編が読みたくなった。
あんまり長編のイメージないんだけど。
監禁された攻。かつて生徒だった受に拘束され身体を繋ぐ関係もつづく。
逃げ出そうとしたその時・・・・・そして繰り返される
えーーーーっ!!な展開が面白かったです。
その結末、どんな末路を選んだのか、ちょっとどこかで読んでみたい
■夢のあとさき
そう!そうなんだよ。
国枝さんのフワフワ系の受はやたらカワイイ件。
しかし、、、しかし(笑
イケイケで、女にもセックスにも不自由なかった攻。
そんなさなか、気まぐれで手を出した男。
飽きたら捨てる、そんな始まりだったはずなのに~・・・・
最後の本性な受・・・止めはしないがせめて死なない程度にお願いしたい。
ある意味、このあとまた1コマ目に戻るとか繰り返しそう
■手のひらの上
「耳たぶの~」な2人の番外編ですね。
ある意味、ここまでのカップル(といっていいか不明だが)はあからさまにバッドエンドに近い話が多かったので
このフワフワな甘い空気に癒されました。
受のフワフワな頭をくしゃくしゃしたいww
怖かったです。
最高です国枝彩香さん。
私好みのブラックな短編だらけでした。
タマランですな!
『春に孵る』
これ、少女目線でずっと読んでいくのがいいですね。
最初は不安で、そのあとは物凄く楽しくなって、その次に凄まじい恐怖を味わうことになる。
さらに怖いのが、ラストです。自分が視点を置いていたその少女からも突き放されて、読者の位置へと引き戻されてしまう。ラストに感じる足元が揺らぐ感覚は、たぶんそういうことだろうと思います。オマエはこの物語世界の住人ではないのだと。
『当然の結末』
このサラッとした感じ、好き。
ありがちなシチュエーションを、軽くひねって落とす。こんなやり方もあるんだなァと思いました。
読み終えると『当然の結末』というタイトルが悲しい。
『十三夜灯』
怖いって!!
自分の身の丈にあった平穏な生活に満足できない人間すべてに起こり得る業の話だなと思いました。
一度手放したものは、取り戻せない。取り戻したとしてももう元の形はしていない。
『枷、或いは束縛』
最後の最後までヒネリの効いた怖い作品でした。
この余韻は良質の短編でしか味わえない余韻ですね。
『夢のあとさき』
オチ最高!
ここでやっと笑えます。
シュールな笑いではありますが、ずっと緊張させられっぱなしの短編集だったから、肩の力が抜けるのが嬉しい。
『手のひらの上』
耳たぶの理由カップルの番外編。
ほんわかあったかい気分になりました。
大好きこの二人。
最後にこれを持ってくるあたりがニクイですね~。
大好きな国枝先生の!来ました!待ってました!
やっぱり国枝先生ってスゴイです!どれもこれも独特な!
はぅ~・・・
表題作の主人公は「佳苗」、両親の死から厳格な祖父母の元へ。
父の弟「輔(たすく)」に連れられ、初めて会う親戚の家に泊まりにくるが、そこには母の弟「閑也(しずや)」がいた。
閑也はキレイで優しく、顔も覚えていない母にそっくりだと言う。
おとぎの森に佇む閑静な館で、叔父達と自由に過ごす佳苗だったが、2人の間にある妙な雰囲気に気付く。
そして、ある時目撃してしまった叔父2人の姿!
・・・・・・・・
さすがの「ブラック国枝」な雰囲気でした!
繋がっていく愛憎ループに戦慄を覚えます!
飄々とした輔と魔性の閑也の倒錯と病んだ世界に、閑也亡き後、佳苗は引きずり込まれてしまうのっ?
幼い時のあやふやにした記憶の元、ストイックに目立たない様に成長した佳苗なのに、キレイだった母と閑也の血はごまかせないしっ!
輔が怖いよ~!(でも魅力的!)
【当然の結末】
既刊【未来の記憶風の行方】(大好き!)に似てます。
ノン気×襲い受け。
自分で馴らす受けの表情がエロ良い!
攻めが結婚式を控えた同じホテルでの行為が、受けの観念と執着を語って切ないです!
【十三夜幻灯】
赤い髪の鬼が受けのホラー。
攻めは凶悪顔(笑)。
体を許す相手には従順な「彼岸」(攻めが命名)だが、攻めが、満たされる事に慣れ退屈を感じたら・・・ご愁傷様な話でした!
満ちない十三夜のままに欲望を例えたんだね?
“化かし狐”と“浦島”の昔話が、エロチックホラーになった感じ!
【枷、或いは束縛】
大学教授×元学生の、オヤジ(50代中後半?)が渋かわでした!
拘束と襲い受けがと~っても普通な国枝ワールドの執着愛ですが、大どんでん返し有りです!
「ブラック国枝」
【夢のあとさき】
生と死の間にいる攻めに、霊塊(エクトプラズムのような)から、願望を叶えてくれる当選の知らせが。
ムクムクと形が変わり、可愛くて従順な青年の姿に変身したソレは、攻めを悦楽へ誘うが、生き返る事になって突然ソレが消えてしまった!
えぇっ?現実よりソレの方が良いのに~!・・ま、いいかっ!な話でした(苦笑)
現実の人間には棘があるのさ!
「ちょいブラック+ギャグ国枝」
【手のひらの上】
「ホワイト国枝」の代表【耳たぶの理由】のその後。
可愛い石川の、すこぶるキャンキャン振りが、良いです好いです!
山口の、天然な石川惚けも強化しているっ!
絶対に読み返したくなるよ!賭けても良いですっ!
自分にとって1本として「普通」が無い国枝先生!
狂気も執着もエロも純情も、懐が深いです!
出来れば【めぐりあいコスモ】タッチも、次お願いします!
帯『その春は、一生忘れられない季節になる-。』
短編集、痛さと怖さ成分多め(最後に逆転オチのもあるけど)
何といっても表題作が怖かった~!!
幼い女の子が叔父に連れられてある別荘に行き、そこで謎の青年に出会い3人で一緒に休暇を過ごします。
未だ何も良く分かっていない女の子の視点で描かれているのでそこが味わいがあり、そして怖さがある。
厳格な祖父母の元で育った彼女は、自堕落で自由な彼等の生活に馴染み、髪を綺麗に梳られ可愛い服を着せられ束の間の幸せな時間を過ごすのですが、ある時青年の裸体の傷を見てしまった事からその幸せな時間は歪んで行きます。
そして優しく穏やかだったその青年に髪をぐわっと掴まれるシーンが怖い!!マジで怖い!ホント怖い!!
ぞわわわわわっと鳥肌が立ちましたよ、このシーンは!
その後彼女は髪を伸ばす事はありませんでしたが、この話は更に意味有り気な余韻を含みつつ終ります。
はーーーともかく表題作がむっちゃ怖かったです。
国枝さんの麗人のコミックはいつもバラエティに富んだ作品が詰まっていて楽しいのですが、この本は中でも特に、ダークで耽美な作品の含有量っていうか、ページ数が多い。
それ故に、ずっしりと読み応えがあります。
この、春らしい淡い色彩のきれいなカバー絵の人物たちが、いったいどんな物を背負っているのか?
それは、読んでみてのお楽しみ。
ストーーリーの精緻さと、しっかり書き込まれた絵の美しさは、シリアスな作品では当然ですが、軽いお話のギャグテイストの絵でもデフォルメされすぎることなく、この絵のセンスがとっても好きです。