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久々にすごいドラマCDを聴いた!原作未読、なのにものすごく惹きつける力のある作品。
原作もおそらくすごくいいんでしょうが、ドラマCDでは立体的で奥行のある音作り、あーなるほど亀本さんが総指揮を取っているだけのことはある。
音が3Dなんですよ。
バイノーラル(立体音響)うんぬんの話じゃなくて、
物理的・心理的距離感や空間感覚までもがわかる、高度なドラマCDでした。
よくありがちな、ツンツンな子と直情型の大人を軸に進むストーリーなんですが、なぜか引き込まれる。言葉が時として重い。
蓉一の生い立ちに対して桜井がさらっと言った「俺も同じだよ」には、たったそれだけなのにブワッと涙腺がゆるんだ。
この作品、いろいろな意味で常識破りです。
ツンツンな子とちょっとくたびれ加減の大人っていう設定はよくありがちなんですが、大人がどうやって夢のない大人になり下がっているのか、に言及しているBLってあまりないような。
また、植物や花をモチーフにしたBLというのもありそうでない。
花屋さんで働く主人公、みたいなのはよくありがちですが、花を育てて…というプロセスをモチーフにすると、どうしても甘くなりがちです。
ですが、本作品では「花」をモチーフに心の成長のようなものを追いかけています。
脇役で女性が出てこず、男性に恋愛するというのを極めてナチュラルな前提にしている点はBLらしいですが(つまり、同性愛に対する葛藤がない)、桜井、蓉一ともにそれぞれ『男性』であって、男女恋愛の代替という印象が薄い。
また、絡みシーンは一切ないのですが、終盤で出てくるキスシーンが印象的!
清純な透明感がありながらエロチック!心奪われます。
そういえば、原作は日高ショーコ先生、BLの名作といわれる「美しいこと」のイラストレーションを担当されていますが、なるほど、小説界に木原音瀬あればBLコミック界には日高ショーコありです。
当時、帝王のお声目当てで、原作を読まずにCDを聴きました。
それで、すっかり作品にはまって、原作も読んで・・・と今に至ります。
原作よりもCDを先に聴いたというのもありますが、原作を読んだ時にも自然と紙面からCDのキャストのお声が聴こえてきました。それぐらい声とイメージが合致しているのだと思います。
正直、ドラマCD自体すごく良いんだけれども、でも原作とイメージが違う・・・という事もしばしばあるので・・・
でも、この作品はそれがなかったんです。
どの声も合っていたな~と思います。
そして、BGMもとても素敵だな・・・と感じました。
すぐにHな事にはならず、とてもゆっくり恋心を自覚していくお話なのですが、ドラマCD化しても全く退屈にはならず、むしろイヤフォンで聴かなくても、スピーカーで堂々と聴けちゃう、そんな作品になっています。
帝王が演じられる、色々くたびれちゃってる(でもその疲れ具合に色気を感じる私・・・)桜井さんがもうツボでツボで・・・
今のところドラマCDは2巻まで出ているのですが、作品も完結したことだし、ドラマCDも続編を出して、ちゃんと完結させて欲しいです。
これは素晴らしいです。
もう何度もリピートしてます。音のいれ方もいいし、どの声優さんの声も演技もイメージ通り。
原作の雰囲気そのままを完璧と言っていいくらい、再現されてます。
森川さんの桜井が、原作からそのままでてきたかのよう。大人の可愛らしさが滲み出ていて好感度大です。
初めてみた蓉一の笑顔から一気に恋に落ちる様子、原作以上にどきどきして悶えさせてもらいました。
近藤さんの蓉一も、桜井の存在が彼にとって特別になっていく様子を細やかに演じられ、
ラストの抑えきれない想いを込めた囁きと桜井とのキスシーン、とても印象的でこれまたうっとりものです。
まだ完全なる恋愛成就までたどり着いてないお話なので迷いましたが、あまりにもよいのでこの評価にさせてもらいました。
情熱を失っていたり二人が恋に落ち、翻弄されることで、彼等と彼等の取り巻く世界が徐々に変わっていく様を、艶やかに描いています。
続編はまた2枚組になるのでしょうか。
菖太役の岡本さんが次どう演じてくれるかが楽しみでなりません。
あ~~~~もうじれったい!!
こんな近藤さんはじめてです!
サッサとめちゃめちゃにされてしまえばいいのに!
あんな森川さんも初めてです!
へたれか!?
通勤中に聞いてたんですが
俺は何故2も聞けるようにしておかなかったのだろうと
後悔の念にかられています…。
気になる…
続きが気になる!!
この作家さんの作品は全部じれったい気がする!
もう!
この二人の雰囲気が凄い好き。
この声優さんたちのこんな雰囲気の演技は初めて聞いて
最初、あれ?
この声優ってこの人だよね?
って、確認してしまったくらいです。
新鮮。
「よういち」って連呼するところがもう…
ニヤケがとまらなくなる…
仕事に向かう最中に聞いた俺が悪かった!
だけどさだけどさ、
こう、あれは反則だと思う。
なんなの!?名前を呼ぶだけでエロいってなんなの!?
そんなドラマCDだと思う。
原作既読
内容は1,2巻分が二枚組で入っています。
すごく良いです。原作のイメージを損なうところなく出来ています。
あのとらえどころのない蓉一の雰囲気を近藤さんが本当に巧みに演じていられます。
最初は気に入らなかった桜井さんへの心の動きの微妙な変化をため息でるような繊細さで表現されています。
桜井役の森川さんも少し色気過多かなと思う場面もありつつもおおむねイメージ通りで、特に初めて二人が出逢うシーンは秀逸で、三十路後半で人生に少し倦んでいる雰囲気が見事でした。
2011年の発売の森川さんのBLCDの中で個人的なベスト1な攻めかもしれません。
岡本信彦さんの菖太も明るそうで闇を秘めた役をうるさ過ぎず、エキセントリックになり過ぎない微妙なバランスでまとめていて、スゴイなあと思いました。
日野聡さんの竹さんもピッタリで私まで癒されました。竹さん大好きだ…
藤本役の鈴木達央さんもあの厚かましさの一歩手前の一生懸命さが少し可愛らしく、いらっとしながらも憎めない匙加減がさすがという感じです。
三宅さんの柏木と杉崎さんの吉富のおっさんコンビも渋い魅力に溢れていて。
続編がとても楽しみです。
あの二人の距離感のゆっくりした変化を主役のお二人が
「これぞドラマcdの醍醐味!」といえるセリフのやりとりで空気感で聴き手の私たちを酔わせてくれる。素敵なCDです。
そういえば、登場人物の名前がすべて植物が入っているのですね。今頃気がつきました。