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表題作境涯の枷

那珂川貴彬,由緒正しい極道黒龍会三代目総長
花邑史世,怜悧な美貌と優秀な頭脳と腕っ節誇る大学生

その他の収録作品

  • 命の温度
  • 閑話 Curiosiey killed the cat

あらすじ

三代目黒龍会総長・那珂川貴彬の恋人である花邑史世は、ある日国境無き医師団に所属する小田桐と出会うが…。
(出版社より)

作品情報

作品名
境涯の枷
著者
妃川螢 
イラスト
実相寺紫子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
甘い口づけ
発売日
ISBN
9784344821927
4.2

(5)

(2)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
21
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
40%

レビュー投稿数1

属する世界は違っても

本シリーズは全国に名をはせる極道黒龍会三代目総長と
怜悧な美貌と優秀な頭脳と腕っ節を誇る大学生のお話です。

黒龍会のフロント企業社長の殺人事件の顛末と
事件解決後の後日談2本を収録。

物語は黒龍会のフロント企業の社長が
行方不明になった事から始まります。

その社長は新しい事業の為に
かなりの投資をしていてそのうち合わせ後の
足取りが全く掴めなかったのです。

何も知らない社員が警察に届け出た事から
繋がりを知る警察関係者は
黒龍会絡みで消されたとの見方をしているらしく

火の無い所に煙を立てられる危険性を取り除き
何よりも社長の無事を願って
攻様も独自の調査を開始します。

攻様の秘書の明晰な頭脳が
導き出した事件の概要とは
件の会社の取引先だった輸出業会社が
外為法違反を犯していたのではというモノで

社長の失踪がその秘密を守る為の拉致で
もし黒龍会とのつながりまで知っての事ならば
更なる危険を生む事になるかもしれません。

この事件には
攻様の秘書がよく知るある男の存在も浮上し
彼の纏う闇を知る秘書に
無自覚の憂いをにじませることになります。

一方、受様の大学の医学部には
教授の紹介で迎えられた研究員と
友人の代打となった非常勤講師が着任します。

彼らの着任以降
受様は執拗な視線を感じるようになりますが
感覚の鋭い受様でも追う事は出来ません。

一見無関係に配された人物が
社長失踪事件に関わっていく事になります。

果たして
攻様達は事件の真相に迫れるのか?!

妃川さんのデビュー作甘いシリーズ、
Cold Sideシリーズの最新刊です♪

前作『連理の緤』『連理の楔』は
Cold Sideカプの後日談的要素も
絡めて有りましたが

本作では今まで隠されたいた
攻様の秘書カプが日の目を見、
秘書の内面にも変化が起こります。

その辺りは
本編の後日談である短編で
語られています。

そして本作の軸となった事件の背後には
攻様の部下が弟の敵と追う人物の存在が
浮かび上がります。

Cold Sideシリーズは
受様を中心とした子猫ちゃん達の集いも
楽しみの一つですが

今回の集いでは
彼らの卒業後について語ってますが
どのカプもそれぞれに悩みかあるようです。

愚痴られている攻様達にも
言い分はあるとは思うのですが
何だかんだと受様達に甘~い(笑)

もう一本の短編は
受様の幼馴染のお相手の姉で
警察キャリアを絡めての後日談です。

ココで
この姉とそのお相手が出てきたという事は
そう遠からず2人が絡む事件があるのかも?!

まだまだ続きそうなので
また次作を楽しみにしたいです♪

基本読み切りシリーズなので
本作だけでも読めますが、
『連理の緤』『連理の楔』読了が
おススメです♪

2

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