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兄さん、助けて。体が熱くて苦しいよ――
最近、帯の煽り文句を扱っているサイトのツイッターで知り、
古本で購入しました。
『お兄さんといっしょに』
長男の一樹くん(攻)、二男の二瀬くん(攻)、三男の三咲くん(攻)、
末っ子で義弟の北都くん(受)のお話です。
あらすじを読んだ感じでは3Pかな?と思っていたのですが、
まさかの4Pがありました。
まさか4Pを読むとは思いもしませんでしたが、
重苦しくなく気軽に読めたので、初めてでも抵抗なく読めました。
4Pといっても1コマ1回だけで、あとは長男と次男との3Pと、
三男と普通の絡みが描かれているので、実質的には4Pを
読んでいるという感覚はありませんでした。
受けは長男、次男も好きだけど、三男に対する好きとは
微妙に違うような気がしました。
恋愛として本当に好きなのは三男だけなんじゃないか?
と読んでいて、そう感じました。
『舐めて。とろけて。誘惑パティシエ』
中学の同級生でパティシエの野平くん(攻)と、
洋菓子店の店長代理で大学生の竹見くん(受)のお話です。
昔、恋人ではなくてもお互い自慰をし合った中で、
攻めがパティシエに、受けが大学生になって再会して結ばれて。
再会した後は、ケーキに負けないくらい甘々でした。
『オーナー様のおおせのままに』
中東の王子のイサーク(攻)と、競馬の予想屋のエイジくん(受)のお話です。
攻めは中東の王子様ということですが、見た目も雰囲気も
アラブって感じが全くしなかったです。
アラブではなく欧米人に見えてしまいました。
甘いお話でした。
『キスキス☆実験体』
地球外生命体のシーザ(攻)と、シーザの課題の実験に巻き込まれた
大学生の早馬くん(受)のお話です。
攻めは人外でしたが、「地球外生命体と思ってくれ」と言っていたけど、
地球外生命体と言えば宇宙人ですが、宇宙人と思っていいのかな?
そうすると悪魔とか妖怪とか地球の産物を越えて、
初の宇宙人と地球人カップルを目にしたことになります。\(◎o◎)/
BLの世界も、何だか壮大なものになって来たなと思いました。 f(^^;
『桜幻影 100年情話』
祖父の元恋人の高城さん(攻)と、恭太くん(受)のお話です。
宇宙人の次は、今度の攻めは幽霊でした。
しかも、その幽霊はお祖父さんの元恋人で、孫である受けは何も知らずに
金縛りのような状態のままお祖父さんの身代わりにあって直ぐ強引に
された形になったので、何だか複雑な気持ちで、あまり快くは思いませんでした。
しかし、行為の後の高城さんが何だか儚くて、元恋人の代わりになるけど
恭太くんにお礼が言えたことで、やっと成仏できたのだと思います。
そして、高城さんの元恋人が祖父だと思っていたら、実は曾祖父でした。
それだけ長い年月を高城さんは独りで耐え忍んでいたのだと改めて思いました。
最後に、攻めに良く似た青年が現れて、さあ今から始まる
っていう展開の時に、そこで終わってしまったのが非常に勿体なさ過ぎて
残念に思いました。
『白衣でラブ』
特進クラス担当の吉田くん(攻)と、
基礎クラス担当の御神本くん(受)のお話です。
お互い同じ大学生で同じ塾で講師のアルバイトをしている二人で、
とても甘々なお話でした。
あとがきによると、初めて描いたBLだそうです。
今回の評価は「萌」と「萌×2」で少し迷いました。
良いお話がたくさんあるのに、話が短くて、勿体なくて残念だと思いました。
もう少し掘り下げて1話1冊くらいの量を描いてほしいと思いました。
『お兄さんといっしょに』や、特に『桜幻影 100年情話』は
続きが読みたいです。
今回は総合的に「萌」評価にしましたが、
一つ一つの作品は、どれも「萌×2」でした。
母親の再婚で一気に3人の兄が出来た北都、新しい家族に囲まれて暮らしていたが
母親が亡くなった後も義父や義兄たちに大事に溺愛されて暮らしてる。
それでも何の血の繋がりも無い他人の自分を甘やかしてくれる家族にこれ以上迷惑を
かけたくないと思いながら独り立ち宣言、家を出ると告げるが、家族は大反対。
もう少し考える事で落ち着いたが、兄が入れてくれたコーヒーを飲んだら
なんと身体が発情してしまう、兄が媚薬を入れていたんです。
そして火照る身体を持て余し、長男と次男に助けを求めてエロが始まる。
唯一一人参加しなかった三男はその兄たちの姿を見て、自分が家を出ると・・・
そこから今度は末っ子北都くんがいかないでと引き止め、今度は三男とエロ。
三男だけ最後までずるいと今度は4人でエロな展開。
溺愛されていた末っ子の愛情を欲張る気持ちと、兄たちの欲情込みの愛情が
ガチでハマった関係とでも言いましょうか、義父も参戦したいのですが、
三兄弟に却下されると言うオチで、明るいエロ家族なのでしょうねと言う話。
個人的には最後に収録されている桜幻影が良かったですね。
100年経っても忘れられない恋情が導く恋のストーリーでした。