新レーベル!プリズムロマンスは海外BL小説の翻訳版!

貴族の恋は禁断の香り

kizoku no koi wa kindan no kaori

貴族の恋は禁断の香り
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
29
評価数
8件
平均
3.6 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
シリーズ
プリズムロマンス <小説 オークラ出版>
発売日
価格
¥762(税抜)  ¥823(税込)
ISBN
9784775516997

あらすじ

寄宿学校からの親友と秘密の一夜を過ごすために、貴族のオリヴァーは男娼に扮する決意をして・・・。
成功した貴族×貧乏な貴族のLOVEロマンス☆

著者:アヴァ・マーチ
(出版社より)

表題作貴族の恋は禁断の香り

ヴィンセント・プレスコット卿,幼馴染,24歳
オリヴァー・マースデン卿,侯爵家の次男,25歳

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レビュー投稿数6

しっとりエロティック

1980年代のイギリスが舞台という、海外翻訳作品です。
ドキドキハラハラな起承転結があるストーリー、というわけでなく、しっとりしたラブロマンスという感じでした。
SM要素がありますが、酷いことはなくかなりソフトです。
ちょっとだけアブノーマルな背徳感を楽しんでるような…。

貴族同士のお話だからか、高貴な感じはするかもしれません。
主人公は落ちぶれ貴族のオリヴァーで、働くこともしないなかなか卑屈なキャラクターでした。しかしそこが可愛いとも言える…。
日本人の感覚だと鬱々として働かないなんて、とも思うけど、貴族って働かないものなんですよね。
その辺の意識の違いは、もしかしたら理解しにくいのかも知れません。

お相手は、オリヴァーと違ってなんでもできるパーフェクト貴族のヴィンセントです。
二人は幼なじみなんですが…大人になってから急にこういう関係になった感情の移り変わりは唐突に感じられるかも。同じ貴族でありながら、差がある二人に意見の違いが生まれたり、結婚問題が持ち上がったり、それでも前向きに愛し合うまでを描いていて、ストーリーそのものはスタンダードだと思います。
続きストーリーよりはしっとりとしたエロティックさを味わうための作品かなと思います。確かにこの雰囲気は日本のBL小説では味わえないかもしれません。

ヴィンセントは強気で傲慢でご主人様というタイプなのですが、リバーシブルシーンがありますので、リバーシブルが苦手な方はご注意を。
最後はもしかしたら結婚はしないといけないかも…ということを匂わしているのですが、それも貴族なら仕方ないのかも知れませんね。
なんとなくスッキリしなかったのは確かですが、翻訳ものに興味のあるかたは手を出して見てもよい作品でないかと思います。

1

ちょっと残念

寿たらこ先生のイラストが素敵だったので購入。
が、挿し絵がなくて残念でした。
でも、面白かったです。

BL小説でSM系のものを読んだのは初めてでオリヴァーを鎖で繋いだり足枷や首輪を付けたりと描写が細かいので楽しめた理由の一つ。

オリヴァーがヴィンセントにずっと恋い焦がれていて正体を隠して一夜限りの男娼となり、事が終わったあとドアの向こうで床に崩れ落ちズボンで顔を多い泣く姿にこっちまで泣きました。

もう一生他の人間に抱かれることはないだろうとオリヴァーは言ってます。

それからの展開が自分が思っていたのとは違ってちょっと残念。

オリヴァーには死ぬ覚悟でヴィンセントに正体を明かしてほしかった。
翡翠のピンをヴィンセントに返したら僕は死を選ぶみたいな展開が良かったと勝手に思う。

せっかく一夜限りの男娼という、大金も使って大掛かりなことに挑んだのに正体を明かして簡単にくっついてるのが唸るところ。

ヴィンセントはかなりお怒りだったけど。

オリヴァーは意外と強気で負けず嫌いな性格でした。
ただ、ただ、ヴィンセントが好きすぎてヴィンセントを思って続き身を引く健気な受けかと思ってました。
しかも、何種類もの張り型を持っているビッチです。

まあ、自分の望む展開じゃなくても二人の関係はとても好き。

楽しめた。

1

失うものなど何もない。オリヴァーという男

「貴族の恋は禁断の香り」
出版社の粗筋通り「寄宿学校からの親友と秘密の一夜を過ごすために、貴族のオリヴァーは男娼に扮する決意をして…」
使用する部屋には拘束具や鉄の輪、鞭、足枷に首輪そして張形…暖炉の火だけの暗がりの中で、オリヴァーは自分に気付かないヴィンセントに全てを捧げる。この娼館での描写は、言葉責めや乳首責め、鞭打ち、張形等のSMプレイながら、オリヴァーのヴィンセントに対する恋情と、偽りながらも遂に彼と結ばれる歓びに溢れていて、実に官能的。
その後ヴィンセントは「反応も懇願も〜せつなげな声も、すべて本物」だったあの夜の男娼が忘れられず、一方オリヴァーはヴィンセントに真実を告げる決心をする。そして娼館から持ち帰ったヴィンセントの翡翠のタイピンを付けて…
ここのオリヴァーの一種の「俠気」、自分の性癖もオリヴァーとの関係も受け入れることのできないヴィンセントとの対比、火花散る口論の後の…燃えるような情事。征服と服従のゲームが始まる。否、オリヴァーにとっては存在の根底からの望みが叶えられる。

「貴族の恋は背徳の陰に」
秘密の関係を続ける2人。いつもオリヴァーの部屋で抱き合続きうが、ヴィンセントは絶対に泊まらない。ヴィンセントにとってはオリヴァーは「ただの男性ではなく、かつての幼なじみで、〜あらゆる欲望に応えてくれる相手との素晴らしい体の関係。しかも、その相手はヴィンセントを愛している。」
はっきり言って「ただの男性」以下!
というより同性愛を認められないヴィンセントの愛し方がこうだった、という事。
人は変えられない、自分が変わること。ヴィンセントと距離を置き書店経営を始めるオリヴァー。政略結婚で兄の恋人と結婚させられそうになるヴィンセント。苦しんだヴィンセントは遂に冷酷な上流社会のしがらみよりもオリヴァーを選ぶ!「きみを愛している」

彼らの関係はソフトSMで、H描写はプレイ的なものも多いけれど、とにかくオリヴァーのヴィンセントへの恋が甘い!また、境遇的に不遇な貧乏貴族オリヴァーの、至極まっとうな人間としてのプライドが嫌味なく描かれていて彼はとっても強い人なんだなあ、と感じました。
同性愛が犯罪だった19世紀のイギリスで、男性に焦がれる自分を受け入れ、想いびとのS志向を受け入れ、2人の関係を秘密にして男娼扱いされる事を受け入れ、自分の経済状況を受け入れて爵位を持つ家の出身ながら自ら働いたり。
それが決して受動ではなく、ヴィンセントへの恋ゆえの強さ、だと感じました。

1

海外翻訳もの

寿たらこさんの表紙に惹かれて購入。
中に挿絵がなかったのがちょっぴり残念ではありますが、
作品自体はすごく面白かった。
SMだの鞭だの拘束だのという単語を見たときはちょっとハード系?と思いながらだったんですが、いかんせんソフトSMでしたね。
痛いのが見たくない!っていう方でも大丈夫ですね。
今や痛いBLなんてごまんとあるわけで、それを考えれば全然(笑

二人の関係は幼馴染で親友。
そんな親友の関係から逸脱した感情。
受は、攻のことが好きだった。
しかし、同性愛=死刑の時代。
そんな時、攻が男娼を買っていることを知り、一夜だけでも、一度だけでも攻に抱かれたいと願い、男娼に扮して攻の元へ~
そして~からなお話なわけです。
なんだかんだで、受に夢中になっていく攻が可愛くてよかった。
自分が初めてだといった顔の見えない相手を思い描き
焦がれソワソワソワソワ。
男娼を買っていても、体をゆるしたことはない。
その自分が~な葛藤もよかったです。
受にかんして言えば、一度だけでいいといいつつ自分の正体をアッサリばらしたあげくに・・と、どんどん貪欲になっていく様が、お続きいおい・・と思ったのだが、実際問題はそんなもんなんだろうか。
一度だけの願いがかなってしまえば、次をと望んでしまう。
そんなものなのだろうか。

後半~はカップルになった二人。
お互いに認め、体の関係は結ぶものの、攻の葛藤は続いていた。
愛しているかと聞かれた言葉に答えを返せない。
最後に攻が出した答えとは・・・・。
いつかこれ、攻もガッツリ掘られるのかと思うと心が踊る。
最終的にぶっさしてくれなかったのだけが心残りではあるのだが
服従の印であるかのように、受に無防備に差し出す姿に萌えました。
可愛いwwwかわいいよww

1

貴族は色々難しいのです。

こちらの作品も『守護天使に恋して』同様とても読み易かったです。こちらの方がヒストリカルな作品であるため、耽美な雰囲気があります。
時代設定や情景、服装が最近見たばかりの海賊映画に変換され、1800年代の話なので当らずとも遠からず?

登場する小道具などが効果的に、話の流れの中に組み込まれています。
翡翠のタイピン、首元を飾るタイ、金貨、ディルドゥ・・・
ふたりを対象的に表現する品、かけがえのない絆を表す品であったりと、どれも場面場面で上手く使われています。中でもタイピンはふたりを繋ぐ大切な物で、これがあるとないとではふたりの関係は全く違うものになったでしょう。

作中後半の話で、ぼくは身も心も彼のものなのに、というような言葉をオリヴァーが呟くのですが、この言葉がとても象徴的。
それは前半部分ではっきり表現されることはなかったものの、常にオリヴァーのヴィンセントに対する素直な気持ちであり、全てを捧げる・・・SとMという関係抜きにして・・・というぐらいに深く心から相手を愛する感情の表れでした。
オリヴァーは貴族ではあるけれど、無収入で亡くなった母親の財産を大切に切り崩しつ続きつ、貴族とは思えない質素すぎる生活で。召使もメイドも居ない、住んでいる家だってアパートのような所。
無くすものは何もないに等しく、そんな彼がただ唯一で、無くせないのがヴィンセント。

オリヴァーは身も心も全てヴィンセントに捧げているのに、ヴィンセントの本心はどうなのだろうか?という部分がある。全てを受け入れ、全てを明け渡しているオリヴァーに対して、世間体や同性愛者いう事実をどこか恥、認めたくないヴィンセント。全てを受け入れ唯一無二と結ばれたのではないのか?最後の最後の一線を越えていないヴィンセントにオリヴァーは煮え切らないだろうな、と思うのです。
好きだからこそ、愛してるからこそ、はっきりしない気持ち、最後の一線を越えない相手が余計に煮え切らないのでは?

ヴィンセントはオリヴァーとは逆に、貴族である父親が裕福なのに加え自身も実業家で収入があり、全てを持っている。常に貴族として紳士らしく、体面を重んじ自分がどう振舞うかも承知し行動している。全てを持ち順調であるという所は非常に羨ましいが、自由はなく抑圧された部分もありがんじ搦め。
自分が自由に振舞えるのは、オリヴァーと関係を結ぶ前に通っていた娼館、関係を結んでからはオリヴァーの住む家。
そこでしか自分の性癖をさらけだせない。
外では自分の性癖を隠し通さなくてはいけなく、少しの触れ合いにも細心の注意を払っている。たとえ、自分が熱が煽られたとしても、です。不憫ですね。

無くすものが何も無いオリヴァーの方が、立場的にはとても自由です。家名はあっても、後ろ盾も財産はも無い。どん底とは言わないけれど、貴族でありながら底辺に近い彼は強かった。
だから娼館で真っ暗な部屋で、ヴィンセントに名前を偽って抱かれる、一か八かの賭けに出た。
結果、賭けには勝ったものの、あの夜の相手は自分であるとヴィンセントに伝える道を選んだのですが。
一夜の思い出を胸に、生きると思ったのに・・・欲が出たなのかな?素晴らしいヴィンセントを他と共有するなど、と思ったのかもしれない。

最後はまさかの!逆転劇(未遂)もあり驚かされましたが、オリヴァーに対して『自分の全てを明け渡す』という行為をヴィンセント自らが進んで、という部分は一線を越えようとした努力なのでしょう。

『守護天使に恋して』よりも、イタすシーンは和BL寄りでな表現です。
ただ、文体はこちらの方が話的により難しいというか、ライトすぎず文学的な感じがしました。

2

本当に愛するということは、互いの総てを受け入れるということ

海外翻訳モノ初読みいたしました。
中々に興味深かったです☆
時は19世紀のロンドンが舞台。
お話は11歳の頃からずっと親しい友人として過ごしてきた相手をいつの間にか好きになっていた貧乏貴族の次男が、彼が月に一度娼館で男娼を買っていることを知り、一度でいい抱かれたいと思いを遂げるのですが、耐えきれずに告白してしまいます。
互いの葛藤を交えながら、相手の受け入れと、そして本当の恋人になるまでのお話でした。

歴史的社会的要素が19世紀のロンドンで貴族という下地の為に、彼等の世間体や、貴族の次男坊という後ろ盾のない不安定な位置であること、かなりシビアな生活ぶり、それらが上手く主人公達の立場や気持ちに反映されています。
また、日本のモノとは違って体の繋がり、しいては気持ちも勿論重要なんですが、とてもセックスの比重が大きいです。
心の繋がりの証として、セックスにおいても互いが求めるものであってほしいというスタンスは、ともすればリバの可能性を多いに示唆するものですが、男同志の立場として対等でありたいと願う気持ちが出ていました。

オリヴァーは貴族の息子ですが父親は賭けごとに溺れ続き金はなく貧乏貴族の次男であり、亡くなった母の遺産で細々と生活している、いわゆる無職です。
彼は恋心と欲情を持った対象として親友のヴィンセントを想っているのです。
そして娼館でその望みが叶うことになるのですが、
そこでのヴィンセントの行為は相手を拘束して攻めるSプレイです。
オリヴァーはヴィンセントを愛していますから、彼のしてくれることは何でも受け入れられる。
一方のヴィンセントですが、これが実はかなりコンプレックスを持った人物だったということがわかります。
父の侯爵は跡継ぎである長兄ばかりを気にかけ、ヴィンセントは歯牙にもかけない。
父に認められたいと思うのに、、その悔しさと無念をわかってくれるのはずっと側にいたオリヴァーだけだったという、彼への特別な信頼の気持ちがあるのです。
ヴィンセントがS的プレイをするのも、多分にそういったコンプレックスから派生するものと思われ、そう思うと納得できるのですよね。
最初オリヴァーを抱いた時、ヴィンセントは彼だと解らずにプレイしている。
しかし、オリヴァーには気持ちがあるから今まで男娼を相手にしてきた以上の満足感がヴィンセントに生まれるわけで、彼はオリヴァーが忘れられなくなってしまうという、きっかけを作っています。

時代は男色が法律で禁止されている時代のお話で、貴族としての体面もある。
オリヴァーは貴族とはいえ、何ももっていなくて失くすものはなく、ただヴィンセントを失くすのが一番怖い。
一応、恋人となった二人の障害は、ヴィンセントが体面を気にして、本当にオリヴァーを愛してるのかどうかオリヴァーが不満に思うすれ違いから生まれます。
そこでわかるオリヴァーの対等でありたいという気持ち。
やはり強いのはオリヴァーです。
本当に相手を愛すると言うことはどういうことなのか、オリヴァーはヴィンセントに教えるのですが、それがラストのセックスの行為で明らかになった時、なるほど!ここが海外と日本の違いが一番に出ている面かもしれないと思わせる表現でした。

時代モノ設定なので、一瞬耽美かと思いますが、実は心の動きとしてはゲイものに近いと思います。
行為シーン自体に気持ちの表現を表わしているので、かなり長いページも割かれていますが、ねちっこさはありませんが、BLよりリアルさがあるかも?
自分的にはこういう展開やスタンスの表現は好きです。
いや、むしろ求めていたものに近いかもしれません。
ひょっとして、翻訳モノは、はまりそうかも!?
そんな予感をさせる一冊でした。

3

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