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表題作虚構の恋人~偽りのシンデレラ~

椎葉武洋、兄の店でホストをする休学中の大学生23
高谷出海、借金棒引の為攻様を落す賭けをする青年19

同時収録作品虚構の恋人~偽りのシンデレラ~

嘉祥勇弦  
椎葉佳史 武洋の兄

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

冴えない貧弱メガネ男子が、シンデレラマジックで艶やかに美人に大変身vその姿で気になる相手と密会することになって・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
虚構の恋人~偽りのシンデレラ~
著者
真崎ひかる 
イラスト
竹中せい 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775516973
2.6

(6)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
14
評価数
6
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

誰に恋をしたのか

今回は兄の店でホストをする休学中の大学生と
恩人の為攻様を落す賭けをする青年のお話です。

初対面から嫌われてたいる攻様に
別人として接する事になった受様の恋が実るまで。

受様は天涯孤独な身の上で
半年前から繁華街の一角にある中華料理店で
住込みバイトをしています。

最近やっと配達にも慣れてきたある夜、
ヒラヒラしたキャパ嬢に突進され転倒、
持っていたおかもちで路駐していた高級車に
傷をつけてしまいます!!

自分のしでかした事に呆然として
逃げ出す事が出来ずにいた受様ですが
車の持ち主らしき男は迫力ある大男で
とても一般人には見えません。

不可抗力だとも言えずにいた受様を
救ってくれたのは車の主と友人らしい
温和な雰囲気の年齢不詳の青年でした。

青年は車の弁償も請け負ってくれた上
状況を知った店主に
厄介払いで解雇された受様の身を案じて
自宅に連れ帰ってくれます。

青年は今でこそ夜のお勤め専門の
人材派遣業を営んでいますが
その昔夜の世界にいた受様の母に
とても世話になったらしく
受様とも会った事があるというのです。

弟と2人暮らしだと言う事でしたが
紹介された彼の弟は受様に敵意丸出しで
けんもほろろな状態です(苦笑)
この弟が今回の攻様なのですよ♪

攻様は猫科の野生動物を彷彿とする
端正な容貌の主で大学の学費を稼ぐ為
兄の店でホストをしていました。

兄曰く攻様は本当はとても良い子で
単に拗ねているだけというのですが

兄の店で働く事になった受様を
案内する事になっても
嫌々な態度を崩しません。

その上、
傷つけた車の主が攻様の兄と受様に
迫っている現場をみた受様は
攻様の兄が脅されていると誤解して

自分が身代わりになから攻様の兄を解放しろと
啖呵を切るのですよ♪

どう見ても攻様の兄と
車の主は友人というより恋人なのですが
天然な受様は全く気づきません(笑)

受様の誤解を面白がった車の主は
黒縁眼鏡に隠されてダサダサな受様に
手を入れて別人に仕立てて
攻様を落とせと迫ります。

彼的には恋人との仲にちょっかいをだす
ブラコンな攻様が邪魔だっただけなのですが

挑発された受様は
行為の意味も具体的な方法も判らないままに
攻様とセックスすると言いきってしまいます!!

果たしてこんな状態で
受様は攻様を落す事が出来るのか?!

眼鏡を外すと美少年という
王道的なシンデレラ設定の本作は

ブラコンな攻様に思い込みで嫌われた受様が
兄の恋人の策略にのってテンヤワンヤする
ラブコメディになります♪

攻様が気づかないのは
絶対のお約束事項ではあるのですが
この設定が結構MYツボなのですよね。

意地っ張りではあるものの天然な受様は
変身後の自分の美貌にも無頓着で
恋愛に不慣れなので

攻様が受様の境遇を勝手に誤解しても
何をどう誤解されたのかすらも
判らないのですよ(笑)

それでも
眼鏡をかけた素の自分にはトゲトゲな攻様が
変身した自分にはとても優しくて
攻様に惹かれていく自分を止められず

終には攻様に抱かれてしまうのですが
素の自分と装った自分に対する攻様の態度の違いに
気持ちが揺らいでしまいます。

この手の話の一番の盛り上がりは
いつバレルのか&どうまとまるかですが
最後までとっても楽しく読めました♪

攻様はツンデレ系なので
ブラコンだというのも判りづらいですけど
素の受様にきつく当ってい原因を聞くと
ブラコン主張は納得です(笑)

受様も結構言いたい事が言えているので
誤解が解ければ兄カプよりも
ラブイチャになりそうな感じでしたね。

今回は本作同様、メガネを外すと美人な上に
攻様に正体を気づかれない受様のお話で、
天花寺悠さん『悪魔なエゴイスト』をお薦めです。

0

説明不足です。

ひとことで言うと、何とも微妙なんですが、決してキライじゃないんです。それなりに面白かったからこそ、いろいろと残念でした。

出海(受)はまあわりと好きなんですが、武洋(攻)のキャラクターは、これが高校生だったらまだしも、23歳の男にしてはあまりにも幼稚すぎて、魅力を感じませんでした。

でもそれ以上に、なんというかいろいろ盛り沢山に詰め込み過ぎて、すべてが中途半端になってしまった、という感じです。
とにかく、出すだけ出して放置のネタが多過ぎて、いったいこれはどうすれば?と困ってしまいました。これが続きものの導入部で、回収し切れていない伏線は、これからおいおい、というのならまだわかるんですが(続きものにできるだけの『中身』があるかはまた別です)、1冊完結のストーリーとしては問題アリだと思います。

例えば、出海が苦労している背景や出海の母と佳史(武洋の兄)との過去のエピソード、嘉祥と佳史の関係、佳史と出海の出会いの事件も、たいして(あるいはまったく)フォローもなく、いくらなんでも端折り過ぎじゃないのか、と思ってしまいました。個人的には、『嘉祥と佳史の関係』には興味ないんですが。なんでこれ入れたんだろう。

私は、根幹のラブそのものは、安易には違いないですが、結構よかったと思うんですよ。でも、それ以外のストーリーの枝葉(というには大きいし多い)があまりにも杜撰で、何とももったいなかったです。
全部に細かい説明を、というよりは、最初からもっとエピソードを絞って、ひとつひとつを丁寧に書いてほしかったですね。

まったく乗れなかった・つまんなかったんなら、いっそどうでもいいんですが、そうではなかったので惜しいんです。

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読んでて入り込めない…

ブラコンでガキでワガママな弟が
おにいちゃんの連れて来た出海に嫉妬していじめるお話。
なんだけど…

確かにお兄ちゃんのことが好きなんだろうな~
出海の事が気に入らないからいじめてるんだろうな~な感じはするけれど…
どっちに対しても、中途半端でダラ~っとした感じが(^^;)

お兄ちゃん好きーっ!!で押して押してでいくとか、
出海をいじめまくって、いつの間にかラブラブー!!とか、
ハッキリした方が好みだったかも…

私には、お兄ちゃん達の方が気になります。

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