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二人は幼なじみで共に父子家庭で育った為に
受け様は実の兄のように攻め様に懐いています。
そして攻め様もまた年上の兄らしく可愛がっている。
攻め様は都内でレストランを経営する一流のシェフでしたが
受け様が知らない間に店を他人に任せて引退していた。
受け様もまた、攻め様に知らせずに役所を辞めていて・・・
攻め様の長い片思いと受け様が攻め様に対する思いを
恋愛だと自覚するまでのお話に攻め様の親友の死や
それにまつわる人たちとの切ない思いや誤解などを
織り交ぜたちょっぴり切なくて優しいストーリーです。
数か月ぶりに逢った攻め様は無精ひげにくたびれた姿で。
受け様はあまりの変わり様に戸惑いますがボロアパートの
管理人になっていた攻め様のアパートに攻め様の反対を
押し切って、暮らす事になります。
あれ程料理に打ち込んでいた攻め様なのに飽きたからと
一言で終わらせ受け様には何も話してくれません。
受け様は懐いて慕っていた攻め様の影響を強く受けて
攻め様の近くにいつもいたい思いで同じ道に進もうと
転職、上京をしてきたのに攻め様の何をする気も無い
状況に受け様はただでさえ口下手なのに何も言えなくて・・・
攻め様は親友の死に罪悪感があり、親友の残した
アパートの管理人をしているのですが後半になるまで
その事は出てきません。
そして受け様はその亡くなった人と攻め様の関係を
誤解してしまうのですが・・・
二人とも今までの関係を壊したくない思いがあって
臆病になってしまうのです。
お互いが切ない思いを抱えていて一歩踏み出すことが
出来ないもどかしさがありました。
心にじんわり来るようなお話だったと思います。