ピュアな二人の、じれったいくらいピュアなラブストーリー。

place プレイス

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  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×211
  • 萌7
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
104
評価数
30件
平均
3.6 / 5
神率
23.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
蒼竜社
シリーズ
Holly Novels(小説・蒼竜社)
発売日
価格
ISBN
9784883863969

あらすじ

異動で本社にやってきた加賀は、見た目はいいのに無愛想、協調性もなく融通が利かず言葉遣いも辛辣なので、同僚たちから敬遠されていた。
先輩としてそんな加賀の扱いに手を焼いていた横山は、てっきり嫌われていると思っていた加賀に告白されて戸惑う。加賀の本心だとわかったからだ。
――それは天使だった父から譲り受けた資質のひとつ。嘘と真実を見分ける力、もうひとつは真っ白な羽だった。
Holly NOVELS第29弾!!木原音瀬の幻の傑作、待望の新装版!改稿&書き下ろし20ページあり。
(出版社より)

表題作place プレイス

身体に秘密を持つ先輩社員 横山明夫・30歳
歯に衣を着せない発言の後輩社員 加賀良太・25歳

その他の収録作品

  • liar
  • slow
  • thought
  • あとがき

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レビュー投稿数6

ファンタジーっぽさを感じさせない

横山は天使と人間のハーフです。
背中には真っ白な羽があり、人の言葉が嘘かどうかが分かります。
が、背中の羽はいつもサラシを巻いて隠し、横山はごく普通のサラリーマンとして日々を生きています。
そんな横山の下に配属された加賀。
無愛想な加賀のキツい性格と容赦の無い言動に辟易しかかっていた横山でしたが、酔った加賀を介抱してから、加賀がかなりの照れ屋で意地っ張りだということに気が付きます。
相変わらず無愛想な加賀に嫌われていると思っていた横山でしたが、酔った加賀が零した言葉に、加賀が嘘偽り無く切実に自分のことを好いていることに気づいてしまい・・・

木原作品を何冊か読んできましたが、読み終わって「この二人なら大丈夫だ!」とこれほど思えたカップルは初めてな気がします!
そう思えるのは、書き下ろしの『thought』の効果でしょうね。
横山と加賀、この後いろいろ困難はあるだろうけど、この二人なら乗り越えていける!!と太鼓判を押せます。そういう意味で安心感があり、幸せな読後でした。

最初は横山同様、加賀に苛ついていたのですが、読み進むうちに加賀が可愛く思えてきました。
加賀続きは不器用なだけなんだよ(笑)
加賀自身は真面目で真直ぐな男です。こんな生き方してたら生き辛くて仕方ないと思う・・・でも、そんな生き方しか出来ない加賀。
真直ぐ頑張る加賀に、横山だけじゃなく、最初はブチ切れてた総務部長だって最後は一目置くようになります。もう本当に加賀が愛しい!それを受け止める横山の穏やかさも萌えます!
背中の羽をあげようか?と言った横山の言葉に対する加賀の返答が、個人的にすごく好きでした。横山にとっては羽はある意味コンプレックスでもあり、それを嘘偽り無く褒めて受け止めてくれる加賀は、横山にとっても何にも変え難い存在なんだろうな・・・と。
加賀に感情移入できるか、加賀を好きになれるかが、この作品の好き嫌いを分けそうな気がします。

キャラクターは魅力的だし、内容もリアルで面白くてオススメなんですが、ちょーっと引っかかったことが(汗)
横山の背中に羽がある、のでファンタジーのはずなのに、全然ファンタジーっぽく感じませんでした。
それはいいんです。普通に、リーマン物のラブストーリーとして読めたので・・・読めたからこそ!!
天使と人間のハーフ・羽持ちの設定は必要?嘘が見抜ける能力の根拠付けとして?
過去に一度出会ってる設定は、横山の羽を加賀が気味悪がらない理由のため?
横山の天使の羽=コンプレックスと解釈するなら、羽の脹らみを言い訳する時の肩甲骨の奇形でも・・・と。
ファンタジーなのにすごく現実的。それが木原さんの良さだとは分かっているのですが・・・ちょっとそこで小骨が引っかかってしまいました。横山に羽を生やす必要があったのか・・・すごい根幹のところですね(苦笑)ごめんなさい。
でも、横山と加賀はすごく好きなんですよ。
横山の羽を私自身も受け入れられるように、何度か読み込んでみようと思います。

0

がっつり、恋愛

電子書籍化されました\(^o^)/
意地っ張りな受けが不器用に片思いしたり職場の空気を全く読まずトラブルを起こす姿が面白く、ニヤニヤしつつ読みました。

攻めは、天使と人間のハーフ、背中に羽を持ち、人の嘘を見抜くことができるサラリーマン。
穏やかな性格のやり手営業マンです。
受けは、攻めに片思い中の部下。
努力家だけど、気が強すぎて職場では厄介者扱いされています。

攻めも受けもコンプレックスゆえに対人関係に対して消極的なため、普通にいけば恋愛関係に発展しないだろうと思いますが、そこは木原先生の作品です。
悪意に満ちた同僚、受けにご執心の美女(既婚者)、ヒステリックなママなど、世にもうざいキャストが二人の恋を盛り上げます。
お互いに深く傷ついた相手を支え合う関係に胸キュンです。

木原作品はメインカプの関係が執着や依存によって成り立っている場合が多いですが、本作のようにがっつり恋愛感情が描かれていると素直に楽しめます。

萌えシーンは、普段温厚な攻めが嫉妬して受けを襲うとこ。
そして何気に初恋&再会物です!わたし得!

1

女の存在に悶々。。。

始めに言わせてもらうと中立評価でもさすがの木原作品で面白かったのは面白かったです。
ただー。。。

受け様がとってもとってもナイーブというか意地っ張りというか鈍感というか、、、
前半の想いが通じ合うまではその性格でも、攻めの横山がその分素直でストレートなので救われました。

ただ、後半に入ってからの女、さおりの存在にイライラをかき立てらたんですよねー。。
このさおりさんというのは、受けの加賀が唯一心を許せる親友で、加賀に想いを寄せていたもののゲイであるということで結ばれずに友人関係として加賀の恋愛相談等にも乗っている美人で強気で率直な女性です。
さおりの中での加賀は、確実に親友以上の存在で、恋人ができても旦那ができても、心の中の別枠で「大好きな人」として存在し続けています。
親友以上の気持ちが関係に歪みをもたらせ始めるのが、離婚の原因となるさおりの旦那の浮気です。自分に頼ってくるさおりを守ってやらなければいけないと思う加賀と加賀のこと親友以上に思っているさおり。
他目からみたら明らかに好意を寄せているさおりを加賀は突き放せないんです。きっと加賀にとっても友人としてだ続きけど唯一無二の存在なのでしょう。
これを横で見ていなければならない横山が非常に不憫でなりません。
加賀もいくらなんでも恋人の気持ちを少しは考えてあげればいいのに、、、横山の気持ちがわからないんです!うー
ここでの加賀の鈍感っぷりはほんとにイラ立ちを感じました。
そしてそれをいいことに頼ってくるさおりにまで腹を立ててしまいました。
きっとさおりが主人公の漫画なら応援してあげたくなるような魅力的なキャラでも、ここでは駄目です!!アンチさおりになってしまうのはやはり腐女子だから?笑

横山を幸せにしてあげてください!
加賀も好きなら素直になってください!
って感じで悶々としながら読んでいました。

最後に登場する加賀母は強烈ですねー。こういう人は一生理解できないし、しようとしないんだろうなーと思います。ゲイというマイノリティの世界は甘くないという事実を突きつけられたような気がします。

それでもこの二人は一生共にやっていけるだろうなという確信を持ったまま読み終えることができたので良かったです。

散々不満を書き連ねましたが読み始めたら一気に読んでしまえる作品です。
気になった方は是非読んでみてください。

2

なかなか不思議

おもちゃメーカーの営業の、地味なサラリーマン横山は、背中に大きなヒミツを背負っていました。
それは真っ白な天使の羽根。
その横山と組むことになった加賀は、仕事は出来るが辛辣な物言いと冷淡な態度で、、、

めんどくさ!
この加賀が、非常にめんどくさくて、バカです。
木原先生の作品の登場人物には、人としてこれは不味すぎないかって言う、容赦ないダメ人間が出てきがちですが、この加賀も、かなりなレベルなダメ人間です。
あまりにも臆病すぎて、好きなのに冷たく突っかかる。
恋愛が絡まなくても、融通が効かなくて、自分の信じるままに容赦なく衝突する。
そんなダメダメな加賀ですが、その本心に嘘がない事を感じた横山は、加賀の思いを受け止めて。ちゃんと好きになる。
それなのに加賀は自分の殻に凝り固まっています。

こんな加賀が、だんだんと、可愛らしい乙女な受けに思えてくるのが最大の木原ファンタジー。
天使の羽根設定なんて、どうって事無いって思えるくらいです。

0

天使

とにもかくにも、加賀が可愛かった゚(つд・o)゚+。
不器用でまっすぐで、素直になれない。
だけども本質を覗けば的な部分。そんなところウッカリときめいてしまうのであります。
正味、後半のゴタゴタさえなければ“神”つけようと思ってました。
いかんせん、あの部分で、いろいろ頭の中がグチャグチャに。
トータル思った異常にピュアなお話でした。

出来る営業マン、横山のもとにやってきた新入社員。
教育係を任されたものの、なんともストレートな物言いと、態度のキツさにほとほと参っていた。
ところが、実はこの新人→加賀。は、横山に密かなコイゴコロを抱いている。
なのだけれど、好きな人にほど素直になれずつっけんどんにあたってしまうという悪い癖。自分の性癖にコンプレックスを抱いているだけになおさらそれが露骨に現れてしまう。
そんな中、2人に芽生えるものは~・・・な今回なのでありますな。

やっぱり片想いの間が楽しい。
どうしてもノンケを好きになってしまう加賀。
いつも言葉にできず告げられることのないまま終わってしまう恋ばかりをしてきた。今回もまたそれで終わるのだと決めていた。続き
そんな葛藤がどうにも可愛いのである。不器用でまっすぐなこの子
やたら可愛いとおもってしまう。
視点が、横山と加賀の両方で交互になされるので、読みにくさが若干あったものの、後半になるにつれては気にならず。

加賀の友人であり、加賀のことが好きでたまらなかった女の存在。
この人の、サッパリとストレートな性格、キャラクターがすごくよかった。
どのシーンだったかな、苦悩する加賀に「そんなに好きなの」というシーン。ここのシーンがとても好きww

横山さん。この人も、実は大きなコンプレックスを持っている。
幼少のころに突然生えてきた天使の羽。父親が天使だったのよという母親の言葉は、自分の背中が真実を物語っている。これがあるから、好きな相手ができても、躊躇してしまう。抱き合うことにでもなればこれを見せなければいけない、ましてや自分の子供ができたとき、同じように羽が突然生えてきたらどうするのか・・・・その苦悩ありきで、ダレとも付き合わずにきたわけですが~・・・・。

春キャベツのくだりが好き。
加賀が自分のことを好きだと知ってしまった後
2人の距離は、恋愛云々なしに、近づいていく。
加賀のつくったご飯をたべ~な、特別なキャベツがあるのなら・・・
なんか甘い空気がすごくよかったですな。
徐々に、ジワジワ心の距離が寄っている。そんなシーンだと思います。

後半。女を挟んでの横山さんの暴走。
これまで、わりと大人~な印象があった横山が・・・な部分。
なぜあそこまで、、、、と思ってしまったりもするのだが、
そこをもうすこし掘り下げて考えることが出来ればもうすこし楽しめたのだろうかと思う。

1

何でこの人なのかな~?

この本、実にレビューに苦しんだ一冊でした。
本人達の気持ちの底に一体何があるのだろうか?とか、それぞれの抱える問題もあったりするんだけどその関係性についてとか、加賀は極端で逆に解りやすかったのですが、横山の気持ちとか。
悩みに悩んで、繰り返し読んで、それでもはっきりとした「これだ!」っていう多分正解みたいなものは出て来なくて(作者さんにしかわからないのは、きっとどの作品も同じなのかもとは思うが、、、)何度もさかのぼってみたり、こんな初めてなんですけど新刊なのにいきなり本がヨレヨレになりましたヨ(汗)

玩具会社の営業・横山には天使のような羽がある。
それのせいで女性との恋愛をあきらめて一生一人でいようと決めていた。
ただ羽のおかげか、特別なちょっとした能力があって、それは人の言葉の真実と嘘を見分けられるということ。
この天使の羽という設定が、ファンタジーを醸し出しているものの、実は地味な働くサラリーマンのお話だ。
加賀は地方から栄転で本社配属になり、先輩の横山とペアを組んでいる。
歯に衣を着せないもの言いが、本当の事とは言え相手に不快感を与えてしまう言い方で周りに軋轢続きを生む扱いにくい人間だ。
中学二年の時に男性にいたずらをされた過去があるが、元来自分がそちら側の人間という意識があり、それをひた隠しに隠して、恋をしても悩むばかりで告白も成就すらしたことがない。
彼には唯一、性癖を知った上で理解してくれる、さおりという女性の友人がいる。彼女には何でも打ち明けられるのだ。

横山の特殊能力が故に、加賀は特別なのだろうな、、と。
極端な性格でキツいけど、決してウソは言っていない。他の人間がするみたいに媚びへつらったり見下したりもしない、きつい言い方だけど間違ってはいないのだ。
ただ唯一ウソをつくのは、自分の感情や気持ちが関与したことだけ。
気持ちがゆさぶられることに、全然慣れていなくてまるで鋼鉄の鎧のように壁を作ってしまうんだ。
甘え下手ともいうが、人間関係を作ろうとしていない姿が見える意固地さが、実に不器用で不器用で、いくら嘘をついていないからといえ横山は加賀を受け入れるんだろうと、どうしてもそこが・・・自分の中で受け入れられないだけなんだろうか?とも・・・
横山は本当にできた人間だ。
勿論、人であるから彼だって悩んだり苦しんだりしているんだけど、それを見せない。
それを感じ取れる器を加賀も持っていない。
何につけても自分本意で、自分の事だけで相手の事を思いやってあげられないのです。
でも、だからこそ際の際になってやっともらす本音の感情が効果的に横山に働くんだろうか?

加賀の唯一の友人・さおりの存在、彼女は自分が幸せな時は加賀を応援している風を装いながら、自分が困難に陥った時は加賀を頼る。
好きだって憚らずに公言してるくらいだから、加賀はわかっていいようなものだが、自分を理解してくれているのはさおりだからと、つい特別扱いをしている、というか、さおりに翻弄されて当たり前の態度にイラMAXがおとずれたりする(汗)
友人と恋人の違いがわからない、本当はさおりに対する態度は恋人に対するものなのに・・・
ひょっとすると、自分の嗜好を否定し続ける母親への何かコンプレックスのような感情の転嫁なんだろうか?とも思えてみたり(そこまで複雑でない?)
横山がかつて好きだった女性に対して嫉妬をしているのに、横山がさおりに嫉妬していることに気がつかない、大バカものなんです!!

横山が加賀の不器用をかわいいと思い、好きになろうと決めて、それから色々なすれ違いがあって、トラブルがあって、嫉妬があって、そのたびに一歩進んで二歩下がってを繰り返して、加賀は少しでも変われたんだろうか?
さおりの役割を横山ができるようになったんだろうか?
本当は、そんなシーンを見たいと思ったのですが、書き下ろしの短編はそれぞれの家族に紹介する話でした。
でも、酔っぱらっていなくて悔しくて泣く加賀の姿に、きっと前進はあったのだろうと・・・

横山が悲しい事があった時、羽がそっとかれの頬をなでるというシーンや、意思とは関係なく飛び出す羽、包み込む羽。
要所要所に、ちょっとでも羽としての役割が優しい存在として出ている部分に羽の存在意義がありました。
加賀が横山に甘えきっているお話が欲しかったな~

3

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