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表題作クリスタル・クライシス Ⅴ (愛蔵版)

椎名蓮/魔を視る力を持つ別の世界から来た高校3年
祐希苳也/魔を倒せる唯一の力を持つ高校2年

その他の収録作品

  • 緋色の刻印
  • 幻惑の砂城
  • 運命の階(前編)
  • 書き下ろしSS

あらすじ

コバルト文庫(集英社)で1999年よりシリーズ刊行が始まった
大人気ボーイズラブ小説「クリスタル・クライシス」シリーズ。
2003年に発売された11巻を最後に、物語の主人公、苳也と蓮の時間は止まったままになっていた。
しかし、ついに牧原朱里の再始動でシリーズが完結する!

蔵版・5カ月連続刊行でついに完結!
(出版社より)

作品情報

作品名
クリスタル・クライシス Ⅴ (愛蔵版)
著者
牧原朱里 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
晋遊舎
発売日
ISBN
9784863912854
4

(1)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

重量級ファンタジー

文庫版は未読です。

内容は、正統派バトルモノのファンタジーかな?と。
そこにBL要素が盛り込まれているんですが、最初にご注意を一つ。

以下ネタばれ
このシリーズは「椎名連×祐希苳也」とカップリング表記されていますが、
序盤~中盤にあるエロは、モブレや表記されているカプとは別のキャラとの関係ばかりです。
わたしは好きな方なんですが、凌辱表現が多いので苦手な方はご注意を。

事件を解決していくという展開なのですが、その事件がどれも「人の心のマイナス部分」を描いているので、内容はかなり重いです。
文章も固めで、事件やそれに関わるメインキャラ達の心がすり減らされて行く描写は、読んでいてとても痛々しいと思いました。
文庫版では最後まで完結しなかったようで、この本で文庫版の最終巻の話を読み終わった時は「ここで終わるのか!」と思わず声出しそうになったり。
興味を持たれた方は、文庫版ではなく、この愛蔵版を読むことをお勧めします。
どのキャラクターも「恋愛」感情に関しては結構歪んだ価値観抱いているようにも見えて、読んでいてじれったくも苛々することもありましたが、最後の最後で救われました。

屈折した関係の中で、「死」が真横にある展開が最初から最後まで描かれています。
とても重い内容ですが読み応えもあり、最後は一気にひっくり返る展開でとてもよかったと思います。
視点が変更したりと若干読みづらい所があったりもしますが、面白かったです。
できれば、続きやスピンオフで「椎名×苳也」のいちゃいちゃシーンを堪能したいなぁと思いました。

2

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