夕暮れに手をつなぎ

夕暮れに手をつなぎ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
15
評価数
7件
平均
2.6 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥560(税抜)  ¥605(税込)
ISBN
9784403522819

あらすじ

婚約消滅、さびれた町での一人暮らし──人生負け知らずだった真中は、最近まったくついていない。その夜も突然の雨に降られてしまうが、ふいにくたびれた中年男から傘を差し掛けられた。男が子供の頃の真中にキャッチボールを教えてくれた谷内とわかり、二人はそれから飲み友達となる。おだやかな男に傷心を癒される日々。そんななか真中は、谷内に恋をしている自分に気づき……?北の大地で静かに熱く燃える恋!!

表題作夕暮れに手をつなぎ

塾講師:真中 モテ男29歳
電気店自営:谷内 枯れオヤジ47歳

その他の収録作品

  • 青み渡る朝の空

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レビュー投稿数3

中年受けがお好きな方へ

『夕暮れに手をつなぎ』
 人生負け知らずだった真中は、さびれた町の駅で呆然と雨宿りをしていた。

 婚約者と共に生活するはずだった新居は、婚約者の実家に近いから、という理由で中にはまったくなじみのない田舎町を選んで建てたのだが、まさかの婚約破棄で真中はその大きな家に一人で生活することになってしまっていたのだった。

 駅前のコンビニはつぶれてしまい、傘を買おうにも傘を売る店がない。
 仕方なく真中は、そのまま雨の中に一歩を踏み出そうとするけれど、そこに通りかかった一台の車から出てきた中年の男に、いきなり「返さなくていいから」と傘を握らされてしまう。
 そんな親切にされる理由のない真中は、その傘を返そうとするけれど、傘を真中に渡すと再び車に乗って走り去ってしまう。

 翌日、車に書いてあった店名からその店を訪ねると、実は傘を押し付けた男は幼い頃に、祖父の持ち物であるアパートで生活をしていて、真中のキャッチボールに付き合ってくれた谷内であることがわかった。
 新婚だったはずの谷内は、離婚してしまい、今は一人暮らしだという。

 似たような境遇の二人は、意気投合しそれ続きから飲み友達になる。

 最初は真中のペースに合わせて、休日の度にあちらこちらに出かけて行ったのだが、それが決して「若い」とは言えない谷内を疲れさせるのだ、と気づいてからは双方の家で飲んだり、近所の真中だけでは決して入らないような落ち着いた雰囲気の店に出かけて行ったり……という日々であった。

 いつしか、婚約者に振られた痛みも忘れ、穏やかな谷内と過ごすゆったりとした日々に、真中は癒されていた。
 そして次第に、このままこんな日々が続けばいいと思っている自分に気づく。
 同僚や友人と過ごす時間よりも、谷内と過ごす時間を大切に思っている自分の気持ちが何なのか、気づかずにいた真中だったが、谷内とその元妻との再婚話が出るたびに胸の中に嫌な気持ちが浮かんでくる――

 というような話でした。
 なんというか、穏やかなのはいいんですが、まさかの歳の差カップルに個人的には大分びっくりしました。
 谷内は、寂れた田舎町で、電気店を営む本当にごくごく普通の穏やかなあまり自分に頓着しない中年で、真中は女にもモテ、実家は塾の経営をしていて、自身もその塾に勤め、優秀な成績を収めているまさしく女から見れば結婚したいと思われるはずの男で。
 そんな二人がくっつくなんて! と思うような話でした。

 どちらかといえばずっと突っ走ってきたようなタイプの真中が、穏やかな谷内に惹かれていく話しなんですが、谷内は谷内でそれなりに歳を重ねているので、そんなに簡単に真中が気持ちを伝えても、真中の将来性とかを考えて「うん」とは言えなくて、それからまた時間が経って――というまったりとした話だけど、ちょっとした現実がスパイスされているいい話でした。

 ただ、私に中年属性がさっぱりないので、ただただ谷内の年齢にちょっと引き続けてしまったのが残念だったです。
 それさえ気にならなければ、十分に楽しめる穏やかな話でした。

0

年下男の本気の恋

好きです、オヤジ受け!!(のっけからズバッと直球)
何がいいってね、枯れていそうで
その胸の内は様々な葛藤やらが渦巻いている、というところです。

今回は攻めが婚約解消し、
受けがバツイチという、なんとも寂しい二人。
でも、そんな二人が恋愛感情いだきませんよ、普通は!!
攻めもそこで悩んだりしていましたが、
心境の変化とか、お話の流れがスムーズで納得できました。
今まで、自分のみっともないところをさらしてまで
相手に執着した事がない攻めが、
谷内さんだけは離したくない!と情熱的になるあたりとか
きゅんきゅんきましたよ!
谷内さんは別れてもなお、元妻に頻繁に会ったりするから
嫉妬で苦しんでいる真中の姿もまた良かった!
高校生の娘さんと一緒にいる谷内さんを見て、
「この人は父親なんだ」と改めて思う真中が…!!

谷内さんに対する、周りからの「復縁しなよ」の声、
真中に対する、親達からの「結婚して孫を見せてくれ」の声…。
その人達の気持ちもわかる。
でも、自分の恋を諦めきれない。諦められない。

「復縁してほしくない。俺を選んでほしい。
もし俺続きを選んでくれないなら、一人でいてほしい。」
横暴すぎる真中の告白、そんなわがままあるか!とも思いましたが
本心を直接ぶつけてまでも谷内さんが欲しいんだね、
本当の恋を知ったんだね、とちょっと温かい気持ちになりました。

想いが通じ合ったと思った矢先、
実は谷内さんは、一生の付き合いだと覚悟が出来ていたわけじゃなかった…。
あの真中のツラさが切なかった。

ハッピーエンドなので安心して読めますが、
途中何度もぎゅうってなりました。
年の差ならではの考え方のズレや、
どうしても将来を危惧してしまう谷内さん。
優しいオヤジはいいですよ。
優しすぎてつらいこともあるんだけど。

ちょっと40後半(中半?)な谷内さんなので
オヤジ好きじゃないと厳しいかもしれませんが、
私は充分楽しめました。

青山十三さんのイラストもまた良かった!
表紙がまたいつまででも眺めていたくなる…。

あとがきに書かれていましたが
桜木さんて、オヤジ好きだったのが意外でした。
素敵です、もっとオヤジ受けを書いていただきたい!!






2

黄昏感がイイ感じ

受攻とも年齢は上がったけど年の差年下攻に絆される枯れたオッサンという大筋は「情熱まで遠過ぎる」と近い感じ。
好きな展開だからいいんだけど。

受が草食系なせいか物語も全体的に淡々とした展開だけど印象的なシーンもちゃんとあってメリハリはあったと思います。
真中が恋だと気づく瞬間とか好きだな。
谷内さんが真中に桜を見せに行くのもなんかいかにも谷内さんらしい愛情表現で良かった。

ただBLだから仕方ないとは言え元婚約者や元奥さんの書き方がちょっとだけ厳しい感じだったかな。
関係ないけど嫌なタイプの人の書き方が桜木さんと椎崎さんって似ている気がするのは自分だけ?

あとがき読んで桜木さんがオヤジ受界に落ちて?来てくれたと小躍り。
ディア+は名倉さんといいそっち方面強化?
ありがたいような心配なような(´・ω・`)

しかし次回作は義兄弟モノっぽいしちょっと特殊路線だけど…いいのか、桜木さん。
いや、自分は兄弟もオヤジ受もむしろ大好物なので全力で釣られるけどw

1

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