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表題作艶漢(アデカン)4

その他の収録作品

  • 第十三の話 少年の罠 前編
  • 第十三の話 少年の罠 中編
  • 第十三の話 少年の罠 後編
  • 第十四の話 2人の紅火 前編
  • 第十四の話 2人の紅火 後編
  • おまけマンガ

あらすじ

ノーフン(フンドシしてない)でいるのがなぜ悪いのかなんてどこ吹く風! きょうもきょうとて粋に着くずした着衣のすそもヒューヒューな傘職人・詩郎(無闇に美しい腰つき?)と、世話焼き熱血正義漢の巡査殿・光路郎(無類のスキンシップ派☆)の郷愁的廃墟街アンダーグラウンド・パノラマ事件簿!! 「少年の罠」「二人の紅火」+詩郎が呪いのフンドシでお人形みたいに小さくなっちゃった描き下ろしおまけマンガ(激萌☆)を収録した第四集!!
著者:尚月地
(出版社より)

作品情報

作品名
艶漢(アデカン)4
著者
尚月地 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Wingsコミックス【非BL】
シリーズ
艶漢(アデカン)
発売日
ISBN
9784403621086
4.3

(3)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

4巻です。

とりあえず、ピンナップの幼い子供・・・いやショタで女の子っぽい格好をしている詩郎と安里が猛烈に可愛かった。
困り眉な二人と、同じく子供の光路郎のキリッとした表情が対照的です。

全体的な流れとしてはシリアスでダークなはずなのに、合間合間に挿入される笑えるシーンや、ギャグっぽい絵柄、やましい気持ちで見てはいけない?お色気シーンなどが良い塩梅に配置されていて1冊があっという間に読めてしまう巻でした。
謎にもどんどん迫って来ている、が、どんどん謎も深まっていってる気がする、4巻はそんな巻でした。

カバー下で登場シーンが少ない!と叫んでいるキャラ達!本当に彼らが活躍するシーンが読みたいと切実に思います。

『少年の罠』
ギャグとシリアスとアクションと、と色々なことが混ざりあったりと忙しい話でした。
3話に分けて描かれているこの話では、安里が組織内で起こす下剋上も描かれており、何やら因縁のある人物も登場していて。
しかし、ごちゃごちゃとしている印象を感じるもののストーリーとしては凄く面白く先の展開が気になるのですらすら読めてしまう。
主人公二人の登場シーンは少なめだけれど、それより組織内部での歪んだ部分が読めたのが面白かった。

『二人の紅火』
人気女性歌手・紅火と、そのモノマネ歌手・ベニコの話です。
身を削り精神錯乱を起こすように、身の内から全身全霊をかけて作曲作詞する本物の紅火。歌作りに没頭するためにモノマネ歌手であるベニコが身代わりとshてステージに立ち次々と生み出される新曲を歌い続ける。
おとなしい雰囲気だったベニコがその成功を自分のものだと勘違いし、本物の紅火を閉じ込め・・・
絵にかいたような絶頂と転落ですが、とても面白かった。
ただのモノマネ歌手が大きな成功を手に入れた時の、人が変わってしまった様子や精神状態などが分りやすく面白かった。
最終的には全て幻になってしまうのですが・・・

『おまけまんが 呪いのフンドシ』
本編のシリアス路線が吹き飛ぶなんとも力の抜ける漫画でした。
詩郎に蔑ろにされ続けた褌が、グレてしまいその褌を気まぐれにそれをしめた詩郎が小さくなってしまってと言う話です。アリ○ッティみたいだなと。
詩郎の妙な性的エロさと安里のドMっぷりがここでも披露されていて、本当に本編とは切り離して読むべきおまけ漫画です。

2

詩郎と光路郎の年齢は?

4巻も詩郎の暗器をしのばせた美麗な絵柄の表紙です。3つ折りイラストが詩郎、安里、光路郎の子供の頃のイラストで、女装の詩郎と安里が超絶可愛く、凛々しい光路郎の表情も素敵です!このイラストは『本が好き!BOOK NEWS』というサイトで、サイト内検索で「艶漢」を探すと、艶漢紹介記事の中で綺麗な画像が見られます!

・『少年の罠』前中後編
赤紗(麻薬)切れで組に帰っている安里の話と、光路郎に憧れる三郎太のいとこの一平のお話がこう交錯して進みます。詩郎を手に入れようと画策する北座長の東雲からも、安里の力に脅威を感じている南座長からも命を狙われる安里。裏の裏をかく展開で、目が離せません。機転を利かせて南座長を正当防衛という形で暗殺し、下剋上を宣言した安里。その裏をかいて安里を狙う東雲は安里を上回る冷酷さです。東雲が詩郎に執着するのは、詩郎が組にとって何よりも重要な存在だと言う以外にも何か理由がありそうで気になります。組の存在が明らかになるにつれ、登場人物も増えて行きます。元は東雲の弟分だったテツ。東雲の現在の弟分の春澄。みんなイイオトコで、目の保養になります(笑)頭首様と呼ばれる美少女もちらりと顔を見せます。
 町では、田舎者で世間知らずな一平が、光路郎と別れた途端にさらわれて、奴隷として組へ連れて行かれます。愚かなほど純粋な人間は安里の好みらしく・・・。

・『二人の紅火』
作詞作曲までを手掛ける天才歌手の紅火と、紅火のモノマネ歌手のベニコ。曲作りに専念したい紅火が影武者をベニコに持ちかけて・・・。紅火がとにかく怖いです!創作することの苦しみ、狂ったように没頭する紅火のそれは狂気に満ちていて普通の生活もままならない有様ですが、生み出す曲は天才的で、人々の心に響きます。廃人のような紅火に、今の成功は自分の力だと勘違いするベニコは、はずみで紅火を殺してしまうのですが・・・。天才と狂人は紙一重なのでしょうか?最後まで紅火に振り回されるベニコでしたが、人はみな意義があると紅火に教えられたことで、やり直そうと思うのです。
 自分には意義があるのだろうかと昔を思い出して憂う詩郎の元に、光路郎が現れます。詩郎がこんな顔をしている時にはいつだって現れて「君のそばにいたかった」なんて言う光路郎。変な顔をして涙を堪える詩郎に、鼻の奥がつんとなりました。

ところで、目次の次のページに詩郎と光路郎の詳しいプロフィールがあります!安里が18歳だと言うのは前に描かれていましたが、この二人の年がはっきりと書かれているのは初めてではないでしょうか?詩郎15歳。光路郎16歳でした!完全に少年やんっ(゚Д゚;)

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