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表題作猫を愛でる犬

薬師寺東陽,32歳,大手外食企業の専務
神奈木・ロバート・美星,29歳,企業プランナー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ファミレスチェーンの再建にあたり、企画プランナー神流木・ロバート・美星を家に同居させることになった大手外食企業に勤める薬師寺東陽は、猫のように捕えどころのない彼が癪に障って仕方ない。だがロバートにとって東陽はひと時の相手として魅力的な男だった。愛犬との平穏な生活に満足し、恋愛にまったく興味のない東陽をロバートは素直に甘えることで攻略したものの、抱くつもりが逆に抱かれてしまい──。

(出版社より)

作品情報

作品名
猫を愛でる犬
著者
剛しいら 
イラスト
東野海 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778111502
3.3

(6)

(1)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
19
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数4

犬と猫の駆け引き

犬を飼っている犬タイプの薬師寺東陽(攻め)と、猫を飼っている猫タイプの神流木・ロバート(受け)の大人な恋の話です。

丸ごと1冊表題作です。
東陽はいやいやながらですが、仕事のパートナーのうえ同居することになった二人。恋の攻略を楽しむロバートは、さっそく東陽に狙いをつけて…という話です。

東陽とロバート、両方の目線でストーリーは進んでいくので、お互い惹かれていく過程や動揺している状態が分かります。恋愛にかまけてなく、役職に相応しくちゃんと仕事もしていて良かったです。

ただ、淡々としすぎていると言いますか…ロバートがストーカーに狙われて猫が盗まれたりするというのに、思ったよりもハマれませんでした。リーマンものも、クールガイも大好きなので、不思議です。イラストも素敵でしたのに。書き方がスマートすぎるのかな?窃盗犯とロバートも意外とあっさりと解決してしまったのが拍子抜けでした。ラストも両思いでラブのはずなのに、なんだか微妙に思えてしまいました。

でも、それぞれが猫や犬にたとえて、色々考えるのは面白かったです。

ロバートの猫・マトリックスと、東陽の犬・黒丸が仲良しなのも動物好きなので微笑ましかったです。

犬に噛まれながらも、ヒールを脱いで、猫窃盗犯を追いかけたサヤカさんにビックリでした。最初「盗まれちゃった」という言葉を読んだときは、はぁ?!(怒)だったのに、事情を語るのを読むうちにひっくり返ってしまいました。サヤカ評価込みで、「萌」です(笑)

犬猫好きと、社会人ガイの恋の駆け引きがお好きな方は読んでみてはいかがでしょうか。

4

受けも攻めも男前

ショコラ文庫の剛さん作品は2作目ですが、前作も今作も共通しているのは何だか受けも攻めも気持ちがよい性格というところ、ポジティブなところですね♪
何だか結構現実で考えると怖いような深刻な問題があるのに、主人公達が男前なんで、さっぱりしている。
後味がいいのが特徴なんではないか?と。。。
今回は、犬と猫が登場します。
しかも、これがまた賢いんだ~!こんな子達なら飼いたいぞ!と思うようなイイ子達が登場します。
ま、これも飼い主次第という展開も見せるのですが、、、
それに、人間も犬っぽいというか、猫っぽいというか、ペットは飼い主の鏡?
それ以外にも受けが元タチという逆転もあって、常に組敷こうと画策するのに抑え込まれちゃうというシーンも面白いw
自分的には、その受けの性格がいいな~さっぱりしていて男前で好きです♪♪

大手外食チェーンの専務・東陽は、父親が買い取ったファミレスの再建のために呼んだプランナーのロバートとしばらく同居することになる。
ロバートが連れてきたのが、アビシニアンのマトリックス。
この子が賢いんだ!
東陽の飼い犬・黒丸と最初はちょっと馴染めないけど、何か仲良しさんになっているようなところ、犬と猫が仲良くしているのは見ていてほほえましいですよねv
人間のほうも、かっちりきっちりしていて恋愛に興味がない東陽と、ゲイをカミングアウトしてわりと奔放な遍歴のロバートの性格も、犬と猫と表現するにはちょっと大雑把すぎるような気もしますが、正反対の性格という部分が楽しい。
賢いのはロバート。
融通がきかない東陽のあしらい方をすぐに身につけてうまくおだてて、こういう臨機応変で(ズルいとも言うが)賢い受けは好きですv
東陽の負けず嫌いが功を奏したのか(?)ロバートの思惑通りにセックスに持ち込むのを成功するんだけど、組敷こうと思っていたら下にされちゃって、初のネコ体験wwでも、結構順応してるんです。
そんなロバートの賢さで、東陽もロバートを見直したり、家に他人がいるのも悪くないって思えるところ、いい感じにいきそうなんですが。。。
ロバートの奔放さのツケが日本にやってきちゃうのです!
ここで、思ったのはそこに登場するジャックラッセルテリア。
彼女はかわいそうです。
こんな飼い主を得てしまった為に。
別に彼女に不幸が、というわけではないので安心を。
ペットは飼い主次第ということを言いたかっただけで・・・

すごく大人で、つかず離れず、でも信頼しあって、という大人の関係はちょっと情熱という部分では薄いかもしれないけれど、居心地がよいのです。

2

犬派も猫派も

やっぱり剛しいら先生作品は面白い。読みやすいし。
本作は、2011年作品。
大きな枠組みで言えば「攻め攻め攻防的ケンカップル」的な。
でもそれだけじゃない。
何とも微妙な恋の揺れ、やら。流され、やら。快楽、やら。
そして勿論、タイトルにもある通りのペットとの関係性。
もろもろあるんですよ。そこがやっぱり面白い。

大手飲食チェーン経営の3代目で専務の、薬師寺東陽。
と。
現社長薬師寺光陽(東陽の父)の盟友で今はアメリカで成功している神奈木の息子・ロバート。
この2人のストーリー。
東陽はモテすぎて女性や恋愛に幻滅した絶食系。犬の黒丸だけを溺愛している。
一方ロバートはゲイのエピキュリアン。どこにでも優雅な猫のマトリックスを連れて歩く。
ロバートが東陽を攻めとして射止めようとちょっかいを出し、東陽は嫌がり、結局東陽に攻めのポジションを取られて初の受け体験をしてしまい。
怒りや屈辱やアレコレあるけど東陽を嫌いになれず…
一方、ビジネスパートナーなのにベッドに誘うとは、とロバートに呆れながらも、いつもなら絶対に誰とも寝ない東陽、男とヤるわけもない東陽が、猫のようにベッドに忍び込んでくるロバートをなぜか許す…

何もかもが正反対の2人がいつのまにか惹かれあう…
まあ鉄板ですね。
私は猫飼いなので、ロバートの愛猫マトリックスに注目です。お利口さんで素晴らしい猫様です。
犬派の方も紳士な黒丸にキュンとくると思います!

1

入り込めない自分が残念

剛さんの本は好きで、
本作も、独立したカッコいい2人のストーリで
好きなはずなんですが、なぜか乗りきれませんでした・・・。

仕事もでき、容姿も申し分ないため、
女性が簡単に寄ってきてしまうこともあり、
女性に飽き、犬との生活を大切にする東陽と、
その東陽と仕事をするため、東陽と同居することになったロバートのお話。

賢い大型犬のような東陽と
猫のようにとらえどころのないロバートの
恋の駆け引きは、2人が大人である分面白いものでした。

でも、、、それだけだったかな(><)ノ

2

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