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表題作玻璃の柩

谷崎京吾,養父
谷崎透也,人形師,義理の息子で情人

あらすじ

硝子のように透明な美しさをもつ少年、谷崎透也。彼は妖しく華麗な人形をこの世に送り出す人形師だった。そして、透也は養父京吾の情人の身となっていた…人形浄瑠璃の世界を背景に、嶋田純子が描く愛と憎しみの物語。

作品情報

作品名
玻璃の柩
著者
嶋田純子 
イラスト
波津彬子 
媒体
小説
出版社
白夜書房
発売日
ISBN
9784893673909
3.6

(3)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

匣の中の熱

20余年前に刊行された耽美小説、と聞いて
あなたはどういうイメージを抱かれるでしょうか。

格式ばった?とっつき難い?濃密?

この作品には多分それ等の形容詞は似合わないで
あろうと評者は愚考します。
かなり言葉を選んで構築された耽美小説ですが。

そう、この小説は耽美小説として世に出ました。
版型もサイズこそ現在のノベルズ版と同じですが、
ハードカバーでありなおかつしおり紐が付されている
やや重厚な感じとなっています。
あとがきでは耽美小説の未来についての展望と希望に
さりげなく触れられており、往時の熱の一端を
知る事ができるでしょう。

話の結び方は、形を変えて現在まで受け継がれて
いる様な感じがします。



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