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表題作 憂鬱な朝2

久世暁人 → 羽多野渉

桂木智之 → 平川大輔

その他キャラ
石崎総一郎[前野智昭]/ 久世暁直[松山鷹志]/ 天宮林三郎[吉田裕秋]/ 石崎総右衛門[金光宣明]/ 桂木高之[宮林康]

あらすじ

僕の一部が死んでも、残りがお前の傍にあればいいんだ――
華族という特権階級の檻に囚われ、時代の波に翻弄される若き子爵と家令の恋、第2弾!!
それぞれの思いを胸に、関係が交錯していく――。
若き子爵と家令の恋を紡ぐ、クラシカルロマンの続編が登場!

作品情報

作品名
憂鬱な朝 2
著者
日高ショーコ 
媒体
CD
作品演出・監督
亀山俊樹
音楽
川中ゆかり
脚本
椎名理生
オリジナル媒体
コミック
メーカー
マリン・エンタテインメント
シリーズ
憂鬱な朝
収録時間
138 分
枚数
2 枚
発売日
JANコード
4996779018666
4.7

(31)

(26)

萌々

(3)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
148
評価数
31
平均
4.7 / 5
神率
83.9%

レビュー投稿数2

原作同様に素晴らしい。

憂鬱な朝のCDはすべて聴いています。
この作品の世界観を崩すことなく、音で上手く表現されていて文句の付けようがありません。
大好きな原作を大事にCDにして下さって本当にありがたいし幸せです。
出演している声優さんも素晴らしく、羽多野さんも平川さんも前野さんも丁寧に演じてくださっていて、違和感を何一つ感じません。

この2で私が一番好きなシーンは、桂木に教えられたことはすべて大事だったと今ならわかると暁人に言われて思わずキスをする桂木。
桂木から初めてキスをされ、戸惑いながらも嬉しくて桂木にキスを返す場面です。
「桂木…桂木…」
と羽多野さんが囁くのですが、この囁く声が素晴らしいのです。
ただ名前を呼んでいるだけなのに、この声から桂木への愛情が溢れ出ていて暁人の愛情の深さがわかる。
そんな繊細な演技をされる羽多野さんが暁人を演じてくださって本当に嬉しいです。
この囁き声&キスシーンを何度聴いたかわかりません。

桂木が自分に嘘を付いていたことにショックを受け、夕食時に桂木に問いつめる場面がありますが、これはもう秀逸としか言いようがありません。
「お前の何を信じろっていうんだよ!」
この悲痛な叫びは漫画を読んでいた時よりも痛いくらいに伝わってきました。

羽多野さんはたくさんの作品に出演されていて、ワンコ攻めでは定評(?)のある方ですよね。
(超失礼なのですが)ワンコな羽多野さんを特別好きだと思ったことはなかったのですが、憂鬱な朝の羽多野さんは的確で繊細で本当に大好きです。

桂木役の平川さんもいつもより低音でクールで桂木がそこにいるかのようです。
感情を抑えてる演技が大半ですが、時折見せる感情の揺れを声に乗せてくださっています。

原作の内容は語る必要もない程に素晴らしいものですが、それに劣らない程のCDのクオリティではないかと思っています。

4

んー

評判のいい本作ですが、私はピンときませんでした。
ただマレに見るほど丁寧な演出がなされてて、脚本もBGMも素晴らしく、ドラマCDとしてのデキは最高だと思います。

気になったのは前作とまったく同じ部分で、「身分にこだわることは悪いこと、身分にこだわらないことはいいこと」という現代的な価値観ばかりを重視して描かれてるのが非常に残念でした。
当時の身分制度に徹底的にこだわって描かれた作品だからこそ、や、それこそがテーマといってもいい作品だからこそ、そのへんをもうちょい掘り下げてほしかったなと思いました。
極めて現代的で戦後的だなァと。
もちろんそういった側面はかなりあったんだと思いますが、彼らが守ろうとしてたものは地位や名誉だけでなく、古きよき品格の示し方であったというのもまた事実だと思うので…。西洋化されていき、外圧で日本の伝統や守るべき価値観までもが破壊されていくことに対する漠然とした不安感とか……まぁこのへんは語ると長くなるのでやめますがw

あとなんといっても、主役カップルの恋が結局「当人たち、てか受けの気持ちの問題だけ」になってるというのがある。
一番問題となるであろう親や家族はいない。実権を握る当主は攻め。
さらに主役カップル、とくに受けにはお金儲けの才能がばっちりあるから、意に添わない政略結婚をする理由が見いだせない。
受けは「身分制度などなくなる」と先見の明のある発言もしてるしさ。
物理的な万難を綺麗に排された状態でストーリーが進み、当主たる攻めは極めて現代的な価値観の持ち主で。
二人が付き合って困る人はいない。せいぜい悪口や噂を囁かれる程度だろうなと。
だから、どうしようもなく袋小路だという切迫感が薄いんです。
せっかくこういう時代を背景にしてるのに、時代的な障害は実はたいしたことがなくて、「受けが素直に正直なれば万事うまくいく」というBLによくある低めのハードルになってるのが残念だなと。
もちろん言葉の上では「家の存続ため」が語られるんですが、がんじがらめになって他の道が閉ざされてる“空気”があまりないんですよねぇ。

あと、攻めのは羽多野さんはとても良かったんですが、受けの平川さんはもうちょい感情を出さない演技のほうが良かったなァと思いました。

話はまだまだ続きます。
ちなみに、ここに書いたことは、高いレベルでの不満です。なので評価は萌えで。

3

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