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表題作おまえにUターン

防災会社の若社長 永犬丸弘夢
幼馴染の従業員 三谷光晴

その他の収録作品

  • おまえとパラダイス
  • あとがき

あらすじ

東京で大学を出て就職したものの、一年足らずで帰郷した光晴。中学時代からの相棒・弘夢に乞われて彼が父から継いだ防災会社で勤めるようになり、やりがいも感じていた。
ところが最近、しっかり者のはずの弘夢がミスを繰り返し、光晴は世話を焼かされてばかり。
そして光晴は、弘夢と一緒にいるとなぜかドキドキしてしまう。そんな時、弘夢におかしな視線を向ける男が現れて・・・・?
地方発、地域密着型Work&Love

作品情報

作品名
おまえにUターン
著者
いつき朔夜 
イラスト
印東サク  
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522840
2.8

(9)

(1)

萌々

(0)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
23
評価数
9
平均
2.8 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数3

お仕事がっつり

いつきさんの地方&工業系お仕事がっつりモノはいいですね~♪
一見お仕事ガッツリものってそれが特殊職だったりすると頭がついていかなかったりするんだけど、全然その仕事を知らなくても、彼等の真剣に取り組む姿とか、今回は業界のしがらみなんかも出てきてそれが二人の関係を築いていくのに、当たり前のように自然に絡んでいる点が全然嫌味じゃない。
某作家さんみたいに、ウンチクみたいにこれはこうであれでと事こまかに解説入れられるより全然すんなり入ってくるからそこがいいのですよ!
同い年の同級生で、気心知れた関係が発展して、しかもお仕事付きだから両思いににって恋人になっても、甘いっていうより、やはり比重はお仕事に行く分色気は足りないけれど、爽やかで好感度としてはかなり高いです!
ただし、それがすごく萌えに繋がるかどうかは別物になってりするので、萌えという評価をしてしまうのがもったいないというか難しいところなんですよね~

東京の工業大学を出て一流企業に就職したものの、思った仕事ができなかったことから、生来のこらえのない性格の為辞めて地元に戻ってきてしまった光晴。
中学以来仲の良かった実家が防災会社をやっている氷犬丸(ひぬまる)ヒロの元を訪ねると、父親が病気で引退した為に跡をついで社長になっている。
そこで「天祐だ!」とばかりにスカウトされて、社員2名、パート1名、バイト2名の小さな防災会社マルエイの社員になることになるのです。
仕事を通して、二人の過去を思いだし、そしてヒロと会社を狙っているライバル大手の会社社長の嫌がらせがあり、気持ちを通じあう二人のお話です。

お話が光晴視点なんで、ヒロの思惑がどうなのか?が謎で進むので、光晴がかっちりした人間だから仕事もガッツリになったんでしょうねww
ヒロが結構ドジっこで、光晴がいないと駄目な子みたいな様子を見せるのが実は・・・だった部分に、ヒロの片想いを見る気がするのですが、ずるいと思うより何だかカワイイ!
光晴が結構固い感じの性格なんで、いいコンビになっていて、ヒロの良さが際立つようになってます。
そして、ヒロを手に入れようと画策するライバル会社の秋里という男、何か気持ち悪い男だな~という印象を受けたのですが、イラストでは意外にも男前に描かれていて@@!
ラストで、消防局の認可を得る話でうまく落ち付いたのですが、光晴がミスをおかしてそのまま放置なんですよね。。。
その後がすごく気になるんですが、1本目の話の時ヒロに投げ飛ばされてそれでも懲りずにめげなかった男なんで、今度は光晴も狙って懲りずにマルエイを訪れ続けるんだろうか?・・・そっちのほうが楽しくて面白いよねww

彼等の仕事に関することが解りやすく、なるほどな~と思わされる部分もしかりですが、光晴が怪我をするシーン、結構痛いです(涙)
お仕事に目が行きがちで二人のラブはあまりに自然に思えてしまって全然違和感がありません。
それもまたいいことなのかも?
せっかく地方設定だったんで、方言ほしかったなw

0

10年愛

帯『十年かけてわかった、ここが自分の居場所。』

防災会社の息子・弘夢〔攻〕と消防署勤めの父を持つ光晴〔受〕は学生時代からの「ツレ」同士。
光晴は良い大学を出て一度は東京で大手会社に就職をしたもののその会社に馴染めずに、実家のある地元に戻ってきます。
そして丁度父親が病になり、代わりに防災会社の社長となった弘夢に請われて正社員は光晴一人とバイト2人の小さな防災会社マルエイ防災の社員となるのですね。
読んでいて、ああそうかと思ったのは、うちのマンションにも定期的に防火装置の点検に来る作業服を着て下さるんですがそういう仕事も防災会社の仕事の一つなんですな。

光晴と弘夢は親友同士なんですが、中学時代にふとしたきっかけでディープキスまでした仲でもあります。
長年のツレ同士である彼らの関係が少しずつ変わって行く。

ちと気になったのは、弘夢狙いの男として大手防災会社の社長が居るんですが田舎の噂がバッと広がる様な町でありながら、妻子持ちで堂々と弘夢を口説くのにはちと違和感を覚えましたが、まあ内容の面白さを損なうところまでではなかったです。

防災会社の仕事内容もなかなか興味深かったし、2人の受け攻めが読み薦めるまでどっちがどっちになるのか分からないのも面白かった。

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同級生の再会ラブ

同級生の再会ものです。
社長一人(攻め)社員一人(受け)アルバイト数人の小さな防災会社で働くようになった二人。
いつき朔夜さんのお仕事関係の描写はいつも通り、とてもいい。地に足がついていて、気持ちいいんですよねぇ。受けの父親と攻めが最後のほうで交わした会話には、目頭が熱くなりました。
ただ、ライバルの大きな会社のオッサンのキャラ造形ややりとりには、首を傾げたくなる箇所がいくつもありました。いつき朔夜小説にしては、ちょっと安易な「ザ・悪役」すぎたような気がします。ここどうにかならなかったかなァ。
このオッサンは主役二人の恋愛関係にも絡んでくるんですが、そこでもいきなりレイプに及ぼうとする展開一辺倒で、BLセオリーの悪い使い方だなァと思わされました。
主役二人の恋の話はすごく良かったです。同級生の再会ラブというのは、やっぱりいいなァと思いました。

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