表題作 はなやかな哀情

秀島慈英 → 三木眞一郎

小山臣 → 神谷浩史

その他キャラ
秀島照映[風間勇刀]/ 弓削碧[鈴木達央]/ 霧島久遠[檜山修之]

あらすじ

恋人小山臣の赴任先で暮らす秀島慈英は、かつて自分を陥れた鹿間に呼び出され、
東京の彼のもとを訪れた。そこで倒れている鹿間を発見、
そのまま何者かに頭を殴られ昏倒してしまう。
知らせを受けて病室を訪れた臣を迎えたのは、臣についての一切の記憶を
失った慈英だった。冷たい言葉を投げつけてくる慈英に臣は……!?

作品情報

作品名
はなやかな哀情
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
脚本
崎谷はるひ・橘保巳
原画・イラスト
蓮川愛
オリジナル媒体
小説
メーカー
Atis collection
シリーズ
しなやかな熱情
収録時間
147 分
枚数
2 枚
ふろく
メーカー予約特典・フリートークCD
発売日
4.7

(60)

(53)

萌々

(3)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
286
評価数
60
平均
4.7 / 5
神率
88.3%

レビュー投稿数14

忘れてしまうほど

聴いていると、三木さんと神谷さんという声優さんが演じているのだということをいつの間にか失念し、本当に長野の山奥に小山臣と秀島慈英という二人が今もなお住んでいて。
その二人のノンフィクションを間近で一緒に体験しているような錯覚を起こす。音楽も効果も脇役のみなさんも素晴らしいのだけれど。このシリーズの魅力を改めて感じさせてくれた作品に仕上がってると思う。セリフの一つ一つが印象的で。シーンの一個一個が臨場感の溢れてる。この二人にまた当分会えないのかと思うと、最後はお話が終わってしまうのが寂しくなるほどでした。早く続編が聴きたい。早く二人に会いたい。この現代の日本に臣がいたら、この春には東北に派遣され、きっと頑張ってくれていたと思う。慈英も追っかけて行き。そのことで慈英は何を感じ、どんな作品を描き出すのだろうかと。何度か繰り返すうちに考えてしまいました。彼らがフィクションだなんて忘れてしまうほどの素晴らしい作品だと思う。

3

“哀情”の意味

シリーズをここまで聴いての神評価です。
(すみません!原作は未読ですが集めている最中です!;)

二人が出会い、体から始まった関係から
様々な出来事と徐々に結ばれて解けなくなる心、
もうお互いじゃなければ意味が無いと思えるほど愛し合ったのに…。

このCDまでの慈英が「…臣さん…」と
物凄く愛おしそうに甘く呼んでいたのに
他人行儀に「小山さん」だなんて、
ツラくてツラくて泣きました。
ずっと胸が本当に痛くて、
始終ズキズキしっぱなしでした。
何度「慈英!!てめぇ、ふざけんな!!!」と
殴りたくなった事か…!!
(語弊があるかもですけど、嫌いだからじゃないですよw
むしろ大好きだから!!)
そうなるほど、三木さんの演技が素晴らしいという事です。
今までの優しい慈英ではなく、
臣と出会う前の、何にも執着しない冷たくて無感動な男を
完璧に演じていらっしゃいました!!!

決して無理に関係を戻そうとしない臣に焦れつつも、
そうまでして心から慈英を愛しているんだなぁ…とまた泣きたくなる。
必死に自分の感情を押し殺して、
好きなのに慈英の為を思い「東京に帰れ」と何度も言い、
それでも自分はずっと好きでいるだろうなんて…。
神谷さんの臣は、時に不安からわざと投げやりな言い方になったり
誘う時はこれ以上ないような色気もあり、
ツライ時には心臓を絞られるような切なさ。
非常に色んな顔(声)を魅せてくれました!

主演お二人だけではなく、
風間さんの熱血漢な照映、
檜山さんのちょっと軽いようで実はそうじゃない久遠(かなりツボった!)、
鈴木さんの可愛げのない(ようにしている?)弓削、
勿論他の声優さん方の脇があってこそ、
また更に三木さんと神谷さんの演技が光っているのではないかと
生意気にも思いました。

慈英が、思い出せなくて度々頭痛に見舞われる時の効果音、
本っっっ当にこちらまで頭痛が起きそうで凄かった!
ようやく思い出した時のあの慈英、
あんなに渋っていた入籍を条件にスケッチブックを返すと言った臣。
もう涙が止まらなかったし、しばらく引きずりました。
余韻というよりはもう放心に近いというか…。
今レビューしてても泣きそうです。

最初から全部聴き直すには時間が必要になりますが
何度でも、この二人に会いたいと思える作品です。
まいりました!!!

3

神×2としか言いようがない

三木さんと神谷さんが大変素敵な演技を見せて、素晴らしく仕上げた一枚です。
2時間のCDで1時間50分が泣いた気がします。
原作でもう6回は泣いたので、泣くのは当然に思えたが、本当に、そのドラックの分け方、音効、背景音楽、二人の演技には目を張ります。
DISK1の最後の雨音が本当に悲しみを最高に深めて、CDを変えるときに泣き崩れてしばらくぼうっとしました。
そして、慈英がもう一度臣さんに恋をするシーン、完璧でした!!!
もう自分の泣き声が煩くて聞こえなくなるのがちょっとイラ立ちました。
焼餅を焼く慈英もとても良かった。
特に長野に帰ると言ったワンシーンはドキドキが止まらなかった。
原作も神だが、このCDは神×2としか言いようがありません。

2

すごすぎる

このシリーズはいつもいつも泣いてしまいます。
二人の気持ちの流れ方がよく分かるし、モノローグの丁寧さやSEなどの作り方も気に入っています。
何度もリピートで聞いてしまうものでした。慈英の記憶が戻ってからの心情の複雑さがとても切なくなりました。
毎回いろいろな問題が持ち上がった中で、今回の記憶喪失のお話は崎谷先生の今後につなげるための思惑があったようで、これからどんな感じで話が展開して行くのかがとても楽しみです。
やはり、DramaCDも文庫も崎谷先生と波長が合うようで、ツボを突かれている気がします。

1

色んな意味で感じた作品

もー凄いとかしかいいようがないです。ドラマCDは好んで聴くほうではないのですが
あまりの完成度の高さにですね、たじたじです。
最初このCDを直に聴こうとしたのですが、冒頭でこれは文庫を読んでからじゃないとわかりにくい作品だなと思い、慈英×臣シリーズを5作品目まで一気読みしました。
その中でもこのCDの原作はとても良くできていて私の思いいれのある作品になったのですが
このCDもほんと良く出来ていました。
原作の持ち味は全く損なわれていなくて、演技といってはおこがましい程声優さん方が素晴らしくてですね。この人達の会話を小説におこしたのでは?と言う位素晴らしかった。
なんといってもこんなに感じた濡れ場は無かったというほど臣役の神谷さんのあえぎ声が素晴らしかった!あえぎながら慈英を好きというシーンがほんとイメージ以上に切なくてエロくて。
息遣いとか。臣の淫乱受様の雰囲気が凄く出ていてこれは言葉なくなりますって。
慈英役の三木さんも慈英のちょっと変態かかった執着愛っぷりが上手くてですね。
臣のことを何回も呼ぶシーンとか小説だからいいかのかな~と思っていましたが恐ろしく
嵌っていて、どんだけこの人たち凄いのかと。
というかこのCDに出演なさっている声優様たち皆さんの力量が凄くてですね。
レビューも凄かったのひとことで終わらさせてもいいんじゃないかってくらい。
久遠役の檜山さんがあまりにもイメージ通りのしゃべり方でほんと鳥肌もんですよ。
こんなまた聴きたいと思ったドラマCDは初めてです。
購入して良かった。

1

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