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表題作鳥籠の麗人

天野賢二・当主
雪埜怜悧・元々人間で現在は生き神・25歳

その他の収録作品

  • in the liberty
  • あとがき

あらすじ

呪術によって不老不死の身体にされ、天野家の奥深くで代々の当主に犯される毎日の雪埜怜悧の前に、新当主・賢二が現れるが――!?
(出版社より)

作品情報

作品名
鳥籠の麗人
著者
きりみゆうや 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344823136
3.4

(7)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
23
評価数
7
平均
3.4 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数2

60年越しに鳥籠から外へ

つい最近この作品を知ったのに、どういう経緯で知ったのか、
どこが気になって買おうと思ったのか、何故か思い出せませんでした。

読み始めて最初の導入部分で、内容が少し理解できませんでした。
もう一度、読み直して、この作品の世界観を把握することが出来ました。

受けの怜悧は60年前に当主であり陰陽師でもあった天野利明に
人間から生き神へと呪術をかけられます。
それ以来、利明の死後60年、使役霊を封印した「本」を利用する時だけ
代々の当主が怜悧のもとを訪れ、それ以外はずっと一人で館から
一歩も出ずに過ごしてきました。
怜悧は25歳の姿のまま時間を止めて生きている状態です。

怜悧の住む館には当主以外は許可なく立ち入ることが出来ないところを、
当主であるはずの明雄が訪問の予定日ではないのに来たのかと思ったら、
明雄でなく賢二が突然 怜悧の部屋へ押し入ってきたところから物語が始まります。

攻めの賢二は当主になったばかりで、利明は曾祖父で、明雄は父親です。

突然やって来た賢二にその場ですぐ乱暴にされてしまいます。
今までの当主は怜悧のことを道具のように扱うか嬲り者に
扱われるしかなかったのに対し、賢二はそういう扱いをしないので
怜悧は戸惑ってしまいます。

賢二は実は15年前に怜悧を見て、ずっと忘れられずにいました。
自分の知らない所で、しかも15年も思われていたなんて素敵だと思いました。

『鳥籠の麗人 ~after days~』
館に突然 鳴り響いた音を空襲と間違えて驚いたり、
料理が美味しくても自信たっぷりに一汁一菜を食卓に並べたりする
怜悧が可愛らしかったです。

『in the library』
攻めの賢二も、小動物のケンカを買って、書庫で使役霊たちに
見せつけるように怜悧との行為に及び…。
つまり使役霊たちに嫉妬する賢二も可愛らしかったです。

他にも色々なエピソードがありますが、
二人には末永く幸せになってほしいと思いました。
特に怜悧は60年もの間、辛い思いや寂しい思いをしてきたので、
その分、幸せになってほしいと思いました。


今回は、「萌」と「萌×2」で少し迷いました。
あと一冊分ほど、幸せな二人や、小動物(使役霊)との
やり取りを見てみたいとも思ったので、
最終的には「萌」評価にしました。
気持ちは「萌×2」に近い「萌」です。

人物や背景などの絵も、特徴的な癖もなく綺麗で、
美人な怜悧と男前な賢二が伝わってきました。
イラストの評価は「萌×2」です。

5

レトロなファンタジー

陰陽師が使う使役の宿る本を管理するため歳もとらず、60年以上古い館に閉じ込められている怜悧。
冒頭はファンタジー的な要素を理解するのにちょっと読みづらく感じたんですが、後はさらりと楽しめます。

怜悧がこんな体になったいきさつは結構痛々しいんですが、お話はわりとライトでした。
でも設定そのものの説明はちょっと説明不足かな?とも。
新しい主人である賢二が館にやってきて怜悧と同居をし始めるお話ですが、主人が変わったことの説明もあっさりで、賢二がとてつもなく強い力を持ってるのもなぜなのかなという気がします。
そもそもの主人の力関係の説明も、ややこしいのは苦手ですが、も少しあってもいいかなあと思いました。

怜悧の長い間閉じ込められていたせいで世間知らずなところは可愛くてとても庇護欲がわきます。恋心が芽生えるのが早すぎる気もしたので、今まで何回か主人が変わってきたのに、何故賢二にだけ恋心がわいたのかの説明がも少し足りていればよりよかったと思います。
脇キャラも面白かったので、その出番が少なかったのが惜しかったです。

0

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