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表題作後見人は恋に落ちる

堂前英臣,29歳,ジュエリー会社の専務
山内航,18歳,高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

母を亡くし身寄りのない高3の航は、突然現れた横柄な男・堂前に半ば強引に引き取られる。航の後見人になることが会社を継ぐ条件だというその男は、母のかつてのパトロンの息子だった。冷たい態度の堂前に歩み寄ろうとする航だったが、何かにつけ彼を苛立たせてしまう。ある日些細なことで堂前を怒らせた航は、「母親の代わりにお前が償え」と淫らなことをされてしまい??。
(出版社より)

作品情報

作品名
後見人は恋に落ちる
著者
神香うらら 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861344367
3.7

(17)

(3)

萌々

(8)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
61
評価数
17
平均
3.7 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数3

愛ある攻め様なんだけど・・・

母親を亡くしたばかりの受け様に突然後見人だと
なのる傲岸不遜な攻め様は、受け様の母親のパトロンだった
男の息子で、父親の代わりに迎えに来たと強引に連れ出され、
受け様、かなり可哀想なんですよね。
攻め様に愛人の息子だから嫌われるのは当たり前と
懸命に耐えてる姿は、確かに攻め様じゃないけど
もっと泣かせて見たいと思わせる受け様です(笑)
母親の代わりに償えなんて言われて凌辱されちゃいますが
かなり早い段階で攻め様の執着ぶり表に出てきます。
抱く為にの理由を家庭を壊した償いって言うのは
受け様にしたら、まさに地獄のようですよね。
まして年も離れているのにかなり大人げない攻め様です。
それでも、どんなに酷い扱いを受けても遠慮がちで
健気なんですが、その反面かなり頑固な面もあり
後半爆発して家出し攻め様をかなり慌てさせます。
後半は攻め様が追いかけて気持ちを受け様に露土する事で
わりと簡単にハッピーエンドになります。
過去のわだかまりを抱えながら不器用な愛を自覚して
受け様を束縛し始める大人な攻め様の執着ぶりは
萌えポイント高めです。

2

攻めの大人げなさが妙にツボでした。

こういう、いたいけな子供を大人が・・・というお話は嫌いではありません。しかも、健気で控えめなのに芯は強い部分があるというところがまたツボです。
もうひとつ、このお話でどうしようもない人な攻めがこれまたツボでした。
ロクデナシという意味ではないのですが、私の中でこの『どうしようもな人』という言葉が攻めを現すのにぴったりだなぁと思っています。
その部分が強く印象に残っている。

攻めの英臣と航の関係ははっきりいって、普通では相容れない関係です。
父親が入れ込んでいた女の息子、煙たくて当然。
既に家庭内での両親の仲が不仲だったとはいえ、これがきっかけで両親の関係は修復不可能になってしまった、という原因を作った愛人の息子なんて受け入れられるはずがない。
それでも、社長職を継ぐにはこの『愛人の息子』の面倒を見ることが条件にはいっている。
なので、仕方がなく面倒をみるけれど・・・
なんだろうか?この妙に掻き立てられるサディスティックな気持ちは!
泣き顔が見たいと思う英臣。
ねぇ、それって恋じゃないのか!?と突っ込みを入れてしまったけれど、英臣は気が付いていない様子。
なんだか気になるあの子、つついてちょっかい出して泣かしちゃおうぜ!
泣かせたらなんだか、もっと泣き顔が見たくなっちゃった!
知らず知らずにハマってしまって、さぁ大変!
これってそんな趣味はなかったのに、S心が芽生えたのか!?
それとも過度の独占用を伴うコイゴコロなのか!?いやいやまさか!
じんわりと、このあたりから身勝手とか傲慢とかそういう部分だけでなく、とんでもなく鈍くとんでもなく恋をわかってない大人なのではないだろか?と思い始めました。

しかも航を泣かす理由がどうしようもなくて、そんなことを持ち出されたら航は逆らえない理由。理不尽に思っても、航からしてみれば『愛人のせいで』と言われてしまえばその通りかもしれないと強く反発はできない。
この部分はずーっと根っこにあるので、イタすシーンでもネチコク英臣に苛められます。
でも航も諾々と抱かれるのではなく、一応逆らってみたりするんですが結構健気に見えて強気な逆らいっぷりが良かったです。
可愛くて庇護されるだけじゃないよ!と思わせられる後半。
押さえつけられた気持ちなどの反動だとしても、航の行動力は素晴らしかった。
いいぞ、もっと英臣を慌てさせてやれ!
振り回された分もっと振り回してもいいよ!

最後は甘く締めくくられ、これからの航の溺愛され人生の始まりを予感させるものでした。
なんでも持っていろとなは以外ともろく、何も持っていない子供のほうが強かったというイメージのある作品でした。

0

一度諦めたけど読了!

うーん。この攻めはひどい。
辛すぎて途中で読めませんでした。ごめんなさい。
後半に萌えが待っていたとしても辛い。

母一人子一人で仲良く暮らしていた航。突然母が亡くなり途方に暮れていると、後見人だと英臣が弁護士と現れ引き取られ。

英臣は母が一時期愛人だった堂前英一の一人息子で。あの頃は航には一番幸せだったのだけど、英臣には…。

航の母が銀座のホステスで父の愛人だったから、英臣は航にそれはひどく当たって。
一回り近く年下の唯一の肉親を亡くしたばかりの高校生に、嫌味のオンパレード。

しかも航の善意はすべて真逆に受け取られ、そうやって男をたぶらかすのか、母の罪を償えと強姦陵辱。ひえ〜。

航は仲良くなりたい、英臣に兄になってほしいなんて健気なことを考えてたのに!

いや、実は英臣は航が気になって仕方なくて泣かせてみたい、何でかわからないけど泣き顔が見たい。わかるんだけど…。ファンタジーだし。

家庭を壊されたからとはいえ社会人としてファンタジーでも、ないわーと思っちゃって。

うーん、強姦陵辱は鬼門かも。

傲慢攻めが最初は辛くあたっても徐々に…ってのも読めますが、さすがにこれは無理でした。

読了!
やっぱり最後まで読みました!さすがな文章力ですね。辛いのに読めました。

うーん、終始英臣の独占欲と執着と所有欲でした。途中で英臣はこの気持ちは恋だと気がつくんですけど。
気がついても相変わらず無理矢理抱いて、辱めの言葉ばかりを吐いて。

なのに!航ってば!
なんでーーー?あんな扱い受け続けてきたんだよ!駄目だって!やめときなって!気のせいだ、そうだ、孤独だから初めてだからだよ!

こんなに結末に心配なのは初めてです。

0

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