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これは圧巻。
複数凌辱でありながら、エロ以外の部分はドロドロがないようにきれいにまとまっているので、悲壮感がない。つまり、気持ちよく純粋にエロを楽しめる、ということです。
西野作品の良いところであるのはいつもの通りですが、これはその中でも特にキレイにまとまっていると思いました。
エロのバランスもよかったです。いろんなプレイがあるので分量非常に多いのですが、最後まで飽きませんでした。最初も凌辱とはいえ、受けの秘められた願望を満たすという方向だし、その後は自らはまっていくせいかもしれません。
抑圧から解放されることで、仕事上も家庭でも受けはこれからどんどん自分を発揮して幸せになっていけそうですし、設定からは想像つかないくらいのハッピーエンドに結び付いていくのが気持ちよかったです。これもある意味、シンデレラストーリーなのかな?
アホエロじゃないのに、これだけのプレイをつめこんでなおかつすっきりハッピーエンドというのは、西野作品ならではですね。
私はエンジェルヒートのシリーズよりもさっぱりしていて好きでした。
西野さんの作品なので設定上何でも許せる気もしますが、このエロゲーのような設定、とても楽しませて頂きました。
主人公・忍は友人に騙されて痴漢したい人・されたい人が合意で乗り込む「痴漢電車」に乗車する事に…という設定です。この貸しきり電車、どこから出ててどこが用意してるんだ、とかいうツッコミは置いといて。
陵辱ばかり続きますが、レーベルがレーベルなので購入層は定まっているだろうし、内容も濃くて、なによりストイックで真面目だった忍が落ちていく様がとてもよかったです。
面白かったのは忍を嵌めた友人・新井の存在。忍の事が好きというわけでもないのにちょっかいをかけてきます。
ただ婚約者の女性を巻き込むのはちょっと不憫に感じました。こういう世界に何も知らない女性を出すというのにちょっと抵抗が…。
忍の相手として登場した佐伯という男と、最後忍は結ばれますが、いつのまに佐伯は忍に見惚れたのか、そのへんはちょっと疑問でした。
ただ「電車」という閉鎖空間で飽きさせずにここまで萌える作品にしている所が本当、西野さんはすばらしい!と感動しました。
3Pコレクターとしては、西野作品がいま一番熱い。
とくに、西野作品の一つのターニングポイントって、本作じゃないかな。
3Pモノっていうと、作者も読者もナメてかかってるところ、
時としてあるわけですよ。
とりあえず、人数増やしてエロエロにしとけばいいみたいな。
100冊コレクションしてる中で、
いろいろな人にいじられて感じる受けを、見下すような作品が驚くほど多い。
だが、3Pコレクターとしてはそんな3Pはノーサンキューだ。
二人、もしくは多数とのセックスを自ら選び、それで自分が変わり
幸せになるというのは、そう多くない。
それがはっきりあらわれる作品は2011年ごろからぽつぽつと
出始めている。
それだけ、3PもひとつのBLジャンルとして浸透してきたってことだね。
さて、本作、トレインビーストってことで、
痴漢電車+複数という、かなりシュールな設定。
痴漢電車プレイっていったほうが正確。ブッとんでいるようで
快楽部分はガッチリおさえている良作ですよ、コレ。
ところで、オレはこの作品に、昭和の官能小説とかロマンポルノの
影響を感じるんだが。
興味ない人はすっとばしてくれていいんだが、
主人公が悦楽に目覚めるところで、自らの意志を持ち、
抑圧と戦うっていうプロセスは、宇能鴻一郎とか富島健夫あたりの、
芥川賞作家→少女小説→官能小説家となった人たちの作品に通じるものがある。
ただのエロスではなく、人生観や社会への抵抗みたいなものが見てとれる。
ただ、機械的に職業作家として、似たり寄ったりの官能表現を書いているのではなく
常に研究している姿勢もすごくいい!
初期よりも、受けの悦楽がダイレクトに伝わってくる描写力が増して
3Pでなくてもガンガン書けそうな雰囲気になってきた。楽しみな作家さんであります。
いやいやいや〜、久々にこういうの読みました。免疫が減ってて?思わずたじろいでしまった。
実際、西野花先生の作品世界、その設定やエロ描写には圧倒されます。
元々陵辱系は好みという訳でもなく、受けの忍は気が弱く、強く言われるとつい言う事を聞いてしまうような性格で、そんな彼が大学時代にほのかに憧れていた新井に騙されて「痴漢電車」の生贄にされるという展開、それはまるで女性が男性に集団強姦されている描写のようにも見えて、非常に嫌な感覚を引き起こすものでした。
このままじゃ読むの辛いな、と感じてたけど、余りにも強烈な絶頂体験に心を塗り替えられていく忍は、祖母に支配され屈服していた自己を段々と解放していく、その過程はどこか爽快で、その上加害者?側の佐伯との間には甘い空気すら漂わせ。
何もかもが変化してしまった忍に『責任取ってやるよ』と笑う佐伯。
ここに至って、自ら「痴漢電車」の生贄になる忍の姿は、逆に痴漢達の上に君臨する淫らな女王に変貌するかのようです。
陵辱されて従属させられる存在が、くるりと裏返って強烈な存在感を得ていく、そんな物語だったのでしょうか。物凄かったです。
この作品が西野さん初読み作品だったんですが衝撃を受けました!!
最初から電車内での媚薬での凌辱強姦から始まるので複数もの、エロが苦手な方は読まない方がいいと思います!!
でも複数ものが大丈夫で、エロエロを読みたいって方にはおススメの作品です(笑)
こんな電車ありえない(笑)責めは良い最低具合だと思います。
初めての体験が媚薬とはいえ、複数でしかも電車内ということで最後の方はもう受けが普通のエロだけじゃ物足りなくなるという、どんどん流されて快楽に溺れる系です。
でもちゃんと愛はあるので大丈夫です。
普通のエロじゃ物足りない方は読んでみてはいかがでしょうか☆
この作品が大丈夫で複数ものが好きな方は他の西野さん作品も読んでみてほしいです。
複数系書くのがうまい作家さんだと思います☆