サラリーマン社会とギャグが渾然一体に絡み合った西田東の問題作!

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表題作社長 桃井くん

オ・ペラ社の社長(前社長のバカ息子) 桃井
常務 渡辺

その他の収録作品

  • 番外編「ジャン」
  • おまけマンガ「桃井くんがどうやって生まれたのか」

あらすじ

お飾り社長として会社に”イケメンスーツの彼氏”を見つけに&遊びにきているだけの桃井くんが、いつの間にか側近の渡辺常務に恋をして…。
西田東の本領であるサラリーマン社会をベースにギャグとシリアスを絶妙に絡ませた、力技でストーリーを押し通すビジネス・ファンタジック巨編。
しかし実は、仕事と恋愛を通した若き社長の成長の物語である ! !

収録作品 : 「社長 桃井くん」STEP1~FINAL STEP / 番外編「ジャン」

(出版社より)

作品情報

作品名
社長 桃井くん
著者
西田ヒガシ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
ISBN
9784863492622
3.7

(31)

(11)

萌々

(8)

(6)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
110
評価数
31
平均
3.7 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数14

男がカッコいいので あとはもう気にならない。

レビューを見て 賛否両論だったので楽しみにしていました。
私の感想は「神」。

前の方もおっしゃるように、確かに「カオス」でした。

シリアスな部分が良い感じ過ぎるので
ギャグ部分が「残念」な感じになるのかな。
「ギャグ」っていうか、もはや「雑」な感じがするし・・・・。
ただ、漫画を描くときの面倒な制約みたいのを取っ払ったら
(細かい設定とか コマ割りとか)
こんな風になるのかなー と思ったり。

しかし男がかっこいいなー。
目がね、目がいいんですよー。

4

愉快なびっくり箱。

西田さん初読みだったのですが、ショーゲキでした(笑)。

賛否両論のようですが、もともとの作風を知らないので驚きつつすんなり読めた。
基本はギャグで作中に作者の声がばんばん入るし、あってないような設定だし、でも漫画って自由でいいなぁって思えて好きです。

そして普段適当な大人がふいに真剣になったり、子どものように泣いたり、もうヤラれた!という感じ。
秘書の桂木くんのまさかの一途さと、アホな社長の真っ直ぐさに泣きそうになる。

はじめて『グリーン・ウッド』を読んだときをなぜか思い出した。
キュンとしんみりとバカバカしさが同居してるなんて、贅沢だと思う。

2

色んなおもちゃがいっぱいつめこまれたような1冊

な〜る〜ほ〜ど〜
こういうのだったんですね。
ずっと気になってたこの作品、
おもちゃ箱をひっくり返したような1冊でした。
めんどくさい所はあんまりこだわらず、
ギャグやりたい放題、
シリアスもこんなのが書いてみたい、
おやじのせつなさもこんなのが書いてみたい、
っという感じで、
なんというか、気の合う仲間で飲んでる時の居酒屋みたい。
難しい事は考えず、喋りたい事喋って、いっぱい笑って、言い合って、
気を遣ってはないんだけど、でもお互いちゃんとこの楽しい空間を大事にしてる。
やっぱりこの人達で飲むのって本当楽しいなって感じ。

とにかく私は西田東さんが大大大好きなので、
ただただ楽しかったです。
途中にある3コマ漫画?
1階の夫婦が掃除してるのを桃井くんがぼーっと見てたら、
「社長桃井くん」…捨てられてるし…
っての、1番笑いましたねー。
専務の寝てる写真も笑った。
にっこり笑顔にパラソルって。
しかも起きてる時と顔変わってないっつーの。
その他一杯笑いました。
危うくカタツムリ3万匹に襲われるってなんなの(笑)
どこかのお話にもありましたが、
納豆撒いてる人がいて、主役がそれをかむっちゃって、それをわざわざ台詞で説明して
「でもまぁいいか」
って事で帳消しにして、好きな人の所に走っていくという、
そういうの私好きなんですよね。
嘘みたいな、夢のような、漫画ならではのあり得ないシチュエーション、
例えば急に雨が降ってくるとか、彼に会いたくて走ってて転んだら丁度そこに水たまりがあったとか、
(なんかあんまりいい例えが浮かばないんですけど)
そういうのが許されるなら、
別に納豆かむっちゃったって、危うくカタツムリ3万匹に襲われたっていいじゃんって感じ。
皮肉ってるような、でも漫画なんだからそういうのも楽しいじゃんみたいな感じ。
そういう余裕が西田さんの好きな所。
そういうのがあるから、ああいうお話が書けるのかな、みたいな。
(書けるなんて偉そうですが…すんません)
あくまで私の感覚ですが、そういうのって西田さん以外にあまりない気がします。
またその感じが絵にも出てる気がして、
うーん、やっぱ西田さん、好きです。

中盤に入ってる「ジャン」、好きでした。
正直、最後の最後迄ギャグ満載だったら、ちょっと満腹だなーと思ってた辺りだったので、
やっぱそーだよねと。
ベッドで見せたジャンの顔、桂木の横でうなだれてるジャンの背中、
非常に短いお話ですが、せつなくて悲しくて、
良かった。
西田さんにしか出せない味があるなーと思いました。

桃井くんと常務も勿論好き。
常務、かっこいいよなー。
西田さんが書くサラリーマンのおやじ、大好きなんですよね。
おやじ特有の整髪料の匂いがあるような、熟年おやじサラリーマンのかっこよさ。
最高です。

雑さがあるように見えて、でも広げ過ぎちゃってる訳でもなく、最後はきちんとまとまってると思います。
難しい事は考えずに、
最後までなにをやってる会社か解らなかったけど(笑)
でもせつなさもしっかり楽しめる
西田さんワールドを楽しめる1冊だと思います。
あー、やっぱり西田さん好きだー。

2

抱腹絶倒してキュンなラブ

この名作をまだレビューしてなかったとは!私め。

全体的には1ページ1笑いといいますか、本当にコミカルで面白い作品で、これだけ個性あふれて笑えるラブストーリーってあるかしらと思うくらいです。
会社を背負わねばならなくなった、おちゃらけた社長子息と、それを支える常務のカプ。

西田さんといえばリーマンですが、その中でもこれは突出して面白いですね。さすがのオペラと言わねばなりますまい。

ちゃらんぽらんだけど、期待に応えようと必死なバカ息子(ほんとはバカじゃなくてまっすぐな人)。一方、経験豊かで実直な常務。必死な息子と、常に自分を支えてくれる常務の愛。

シリアスになるストーリーをギャグで包み込んで、最後は会社をあげて二人のゴールインを祝福するという。。
名作です!

ぜひ多くの人にお手にとって頂きたいです。

1

まったくもう無茶苦茶だなぁw

最初の10ページでいきなり「開いた口がふさがらない」状況に陥りました。
トーンを使うのが面倒臭いからスーツがダメだとか、話の筋にはびた一文関与しない「内輪の事情」をなんのてらいもなく出したり、
吹き出しを自分で持ったりとかこの本、技法をそのままギャグとして身もふたもなく使ってしまう。
そして最初から最後まで「突っ込みどころしかない」(もちろん攻めるという意味でない「突込み」の意味!)

そんな内輪ネタまでほおりこんだボケボケナンセンスギャグの中で
唐突に出てくるアンニュイ&ディープな桂木外伝。
それはしかも結構激しい目のエロ配合、しかもどうにも魔物的な空気を匂わせる。
せっかく強引にその話を「ほー、普段変な人の桂木にこういう裏筋があったのか」と消化したのに、不完全なまま・・・

何事もなかったかのように会社ごと暗転させるかのような急転直下の展開!そしてそこから唐突に出てくる社長と専務のエッチシーン、大団円。
さらにしっかり桂木外伝が生きてくる衝撃的な結末。

この本は失笑させたいのか怖がらせたいのか萌えさせたいのかなんなんだ!
まぁ、総じていうなら「こんな本は2冊もいらない!」が「この本はほしい」という感じなんです。

3

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