初のアニメアフレコ現場は厳しくて…等身大声優ストーリー!

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表題作声優一年生(2)

あらすじ

*BL作品ではありません

一海と劉生の声優デビューのきっかけとなった『光輪ブレイド』がTVアニメに。ドラマCDの経験しかない二人は、TVアニメアフレコのレベルの高さに愕然とするが…!? 等身大ガムシャラ声優ストーリー第二巻!
(出版社より)

作品情報

作品名
声優一年生(2)
著者
如月弘鷹 
作画
如月弘鷹 
媒体
漫画(コミック)
出版社
角川書店
レーベル
あすかコミックスDX【非BL】
発売日
ISBN
9784041200353
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
3
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

デビューから始まる物語

受験にしろ就職にしろ夢を叶えることは困難です。その分、叶ったときは嬉しいもの。しかし夢を叶えたときがゴールではありません。叶えたときから夢は、〈夢〉ではなく〈現実〉となります。頭で思い描いていたものと現実のギャップに悩んだり、こんなはずじゃなかったと後悔したり…。夢を見ている間は幸せですが、夢が現実となったとき苦悩が始まります。

夢を追いかける物語は小説でも漫画でもたくさんありますが、この漫画は珍しく「夢を叶えた後」を描いた作品。声優デビューをした二人の高校生の物語です。

投稿動画に吹き込んだ声がきっかけで声優にスカウトされた高校生・伊勢一海。声優としての訓練を受けたこともないのに、いきなり人気同人ゲーム『光臨BLADE』のドラマCD版にメインキャストとして出演することが決定します。意気込む伊勢ですが、同じく声優初挑戦だという高校生・黒江劉生に格の違いを見せ付けられて…。

元アイドル子役で、容姿・演技共にパーフェクトな黒江をライバル視する伊勢ですが、やがて黒江もまた自分と同じく声優業に悩んでいることが判明します。情熱もやる気もあるが素人の伊勢。一方、実力はあるが作品やキャラについて今一つ理解できない黒江。お互いの足りない部分を埋めながら、二人は声優として成長していきます。

続く第2巻(今作)では、『光臨BLADE』がアニメ化され、アニメ声優デビューとなった二人。しかし、ドラマCD以上にアニメアフレコは厳しい現場で、思うような演技ができません。見かねた音響監督は二人に課題を与えて、「先生役」を付けることに。
黒江の先生役は、人気イケメン声優・椙山類。実力を兼ね備え、自分と同じく子役出身ながら、幼少期から青年期への移行の段階で干された黒江とは異なり、椙山は華々しい経歴を誇っています。勿論、黒江は椙山を理解できません。1巻で伊勢が黒江に抱いたような感情を今回は黒江が椙山に持つことになります。

劣等感、嫉妬、焦り…。
ともすればどろどろで暗いお話になるような設定を、如月先生は明るく爽やかな筆致で描きます。今、悩んでいる人におすすめ。

如月先生の美麗絵も素晴らしいです。美形男性陣にうっとり。
ちなみに、登場シーンは少なかったですが、伊勢の先生役はナイスミドル。眼福でした。

1

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