濃密な赤い満月の夜──おまえと交わったなら…どうなる?

闇の王と紅の花嫁

闇の王と紅の花嫁
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
4
得点
31
評価数
14件
平均
2.6 / 5
神率
7.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
ムービック
シリーズ
LUNA NOVELS(小説・ムービック)
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784896018127

あらすじ

天涯孤独の焔は永礼家に引き取られ、当主の一人息子・静に仕える事に。幼く愛らしかった静はやがて帝王然とした凛々しい青年に成長。それを誇らしく思っていた焔だったが、満月の夜、静の身に起こる異変に気づき……!?

表題作闇の王と紅の花嫁

エルフの血を引く名門家の17代当主 永礼静20歳
人間とヴァンパイヤの混血 蒼井焔27歳

その他の収録作品

  • 古城に降る愛
  • あとがき

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レビュー投稿数4

因果は繰り返される

名門の家系・永礼(ながれ)家に恩のある身寄りのない焔は、使用人として年下の主・静におとなしく従う一方で、内心は過去に誤って飲ませてしまった自らの血が原因での彼の変貌を恐れる日々。
それを知らずに、静は焔を振り回すばかりかと思えば不意打ちで焔に迫るし、記憶にない不審な行動を夜な夜な起こしたりと二人の距離感が掴めない状態。

…という感じで前半は主×従の一線をなかなか越えずに甘い雰囲気ではなかった。
もう少し受けが魅惑的だったらな~、攻めにも邪な華やかさがあったらな~、ってもの足りなさを感じていたら、後半からはそれらを含めて話が一気に加速して引き込まれた。

特に、前半で疑問だった静の両親、焔の両親の馴れ初めを通じて双方の種族の事にも触れられているのを読んでようやくこの話の世界観に浸る事が出来た。
焔がやたらと血にこだわっているので静は吸血鬼になるのかと思いきや、彼は高潔なハイエルフとしての力が強いらしい。

それにしても、単なる主×従カップルでは収まらず、二組の両親が辿ってきた身分違い、種族違いの恋愛の末にお互いの子供の静と焔も結ばれ同じ路をたどるなんて、繰り返される因続き果に唸った。

ただ、今回の話は静がようやくハイエルフ+ヴァンパイアとして目覚めたばかりなのに直接活躍しない魔族の存在を匂わせたり、花嫁のエピソードの件とか、特別な設定を詰め込み気味にも感じた。
しかしこれは別の見方をすると『こういう世界観を書きたい』という作者の熱意の現れかも知れない。

0

愛というより血の導きのような

ファンタジー物って世界観に入り込めるかどうかが鍵だと思いますので、
この世界観にすんなり入って楽しめたという事で、萌×2です。

ハイエルフと人間のハーフ×ヴァンパイアと人間のハーフ
うーん、なんだかこれだけでも凄い感じがする……!

14歳の時に死ぬ運命だった、というか一度死んだ静(攻め)ですが、
焔(受け)の必死の心臓マッサージや人工呼吸でなんとか息を吹き返します。
ただ、この息を吹き返した時に不可抗力で焔の血を数滴飲んでしまいます。
長くは生きられないと言われていた静ですが、ヴァンパイアの血によって不死者になってしまいました。
ただ本人はエルフの事もヴァンパイアの事も知りません。
焔は常に罪の意識に囚われてしまいます。

静が二十歳になった満月の夜、ついにヴァンパイアの血が目覚めてしまいます。
それから、満月の夜に血まみれになって帰ってくる静。
時同じく、女性のみ被害者の殺人事件が起こります。しかも体中の血が無くなっているとか…

偶然知り合った喫茶店のマスター、聞き込みにやってきた刑事、秘密クラブのオーナーと、不審な人物が多数出てきます。
続き人事件の犯人は本当に静なのか、静と交わった焔を付け狙う魔族も物語の面白いところ。

静の父親から知らされるハイエルフと対をなすダークエルフの話など、
これでもかとファンタジー設定がてんこ盛りです。
全体的に薄暗く、闇からのひたひた迫り来る足音が聞こえてきそうな感じです。
正直なところ、この二人の間にあるのは愛なのか?とちょっと疑問に思わなくもないのですが
【古城に降る愛】ではとても幸せそうな二人が見れますので、やはり愛なのでしょう…
というか血が結び付けてるなら、愛よりよほど強く深いもののような気がしますね。
ダークエルフや時を操る魔族の事もあるので、一生ずっと幸せにとはいかないのでしょうが
不死である二人はなんとか困難も乗り切っていける事でしょう。

0

エルフとヴァンパイヤの混血は最強なり

素敵なファンタジーストーリーですよ~
エルフと人間のハーフの攻め様と吸血鬼と人間のハーフの
受け様との主従の関係から究極の愛になるお話に
魔界や人間界で起きた殺人事件を織り込みながら
飽きることなくわくわくしながら読める1冊です。       

魔族でも忌み嫌われる一族の受け様は、幼い時に両親を亡くし
永礼家の当主とエルフの長である奥様に引き取られます。
そして永礼家の跡取りとして生まれたのが攻め様。
しかし攻め様は人間とエルフのハーフで生まれた為に
14,5歳までしか生きられないと言われる短命の定めを
背負った子供、そんな攻め様の世話を永礼家の当主に
頼まれた受け様は一心に面倒を見ていたのですが
攻め様が14歳になる頃に寝たきりの状態に・・・
そして命が消えかけた時、不可抗力の事故で己の穢れた血を
子供だった攻め様が数滴口にしてしまう。
その日からまるで今までの病弱が嘘のように健康に、
でもそれは穢れた血のせいだと受け様の苦悩が
その日から始まるのです。

20才になった攻め様に異変が起き始めると受け様の
動揺はさらに大きくなり、満月の日に続きなると人知れず
屋敷を抜け出し血まみれになって帰るようになった攻め様。
でも攻め様にはその時の記憶は無くて・・・

物語の前半はとにかく受け様の後悔しきれない思いの
切なさや嘆きが伝わってくるようでした。
攻め様は、まだ自分が何者かも分かっていないし
やはり成人したばかりなのでまだまだ子供なんですよね。
後半になっても攻め様は子供の様な意地をはって
受け様を傷つけちゃうんです。
攻め様にとって受け様は大事な存在だけれど
まだ恋愛とは自覚していなくて・・・

後半に攻め様の父親から色々話を聞かされる受け様ですが
思わず、もっと早く教えてやれよ~なんて思いましたよ。

BLファンタジーでは最近多い子どもが出来る可能性がある
なんて設定も出てきましたから読み終わった後に一人
ムフフ妄想をして楽しんでみました。

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秀さん初の超ファンタジー作品♪

働く男の作品、反面エロス作品と、2極の引き出しを見せてくれていた秀作品に新しくファンタジーが加わりました!
初ファンタジーらしくヴァンパイヤものです♪
おまけにエルフもあったりして何だかすごい世界だぞ。
水名瀬さんのイラストがまた秀逸vファンタジーだけに、ひょっとして水名瀬さんのマンガにして表現してもよさそうな作品でした。

彼等のそれを愛と呼んでいいのかどうか、しかし彼等の生い立ちを含めれば運命の結合ともとれるような異種交配がベースにあります。
エルフの長である母親と人間の父の間に生まれた一人息子・静が、自分のその血を知らず、従者であるヴァンパイヤ(これも混血)の焔に守られて育ったのですが、20歳を迎え覚醒し出した時、近所で殺人事件が起きます。
夢遊病のように血まみれになって夜中帰って来た(勿論記憶はない)静を世話してる焔は、この殺人事件がひょっとして静なのでは?と疑うのですが。
そこに彼等の血を巡る因縁が絡み、その中で静と焔が離れられない番となるお話なのです。

何と言ってもビックリしたのが、題名に”花嫁”とついていること!!
ええーっ!?秀さんが花嫁モノ?・続き・・それは結末にて明かされますww

この静がとっても金持ちの御曹司らしい、俺様というか傲慢というか、主人らしいというか、そういう人です。
焔はひたすら健気で従順で、オカンのようにかいがいしいまめさで世話をしております。
それには、焔には静の父母に大なる恩義があるということ。
そして、静はその血のせいで15歳まで生きられないと言われる虚弱な子供であり、本当は一度心臓が止まってしまっているのです。
その時にちょっとした出来事で、ヴァンパイヤである焔の血を静が飲んでしまう。
実は、静は強力なエルフとヴァンパイヤの血を引いた特殊な存在であったのです。
それによって、自然に静は焔に引き寄せられていく。
焔は静に触れられた事によって、気持ちと身体の変化を覚える。
二人はそれぞれの血が引き寄せる関係だったという設定になるのでしょうね。

とにかくこういうファンタジーは設定ありきなので、これは読むしかないでしょうww
殺人事件を引き起こす輩の正体も、実は主人公達の血に関係するものであること。
ヴァンパイヤは不老不死というのに、主人公達は成長しています。
きっとある一定の年齢で成長がストップする設定かしら?
静が焔を抱いた時に温かいと言いましたが、冷たくないのね?とか、、
静の母親の設定においては驚愕の事実が!
そしてそれを上回る驚愕が実は焔にも!!
すげーなー、おい、、、と思わずつぶやく読者の自分、、、
静の父親はというか家は金持ちなんですが、一体どこからお金が入るんでしょうね?
そんな現実は考えないww

思いっきりロマンチックに大仰な展開のファンタジーに仕上がって、また面白い秀さんの一面を見せてもらいました。
きっと構成や流れ的にはエロス路線の流れなんでしょうね。
またファンタジーや新しい扉を期待しています♪

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