疵があるお前だから愛せるんだ――。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作散華

食品メーカー営業 霧島健吾・26歳
高校同級生の日本画家 穂高明里・26歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

霧島は、画家である穂高のモデルになってほしいと言われ、家に泊まり込むことに。その日の夜、部屋に忍んで来た穂高に「男とセックスしないと絵が描けない」と言われ、霧島は穂高を抱いてしまうが……。

作品情報

作品名
散華
著者
鹿能リコ 
イラスト
にんぢん 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
DolceNovels
発売日
ISBN
9784896018226
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

テーマは割れ鍋に閉じ蓋

高校の同級生だった二人の再会もののラブストーリーです。
学生時代から孤高の人のように一人でいた受け様
特別苛められると言うのではなくて近寄りがたい雰囲気で
でも攻め様だけはいつも受け様に何かと構っていたんです。
受け様からの反応は迷惑か、もしくは鬱陶しいと思われているかもと
思いながらも気になっていた学生時代。
そして同窓会で7年ぶりに再会した受け様を見て嬉しく思うが
昔も美少年だと思っていたが今はどこか蠱惑的で男だと分かっていても
誘われてる気持ちがしてしまう事に戸惑う攻めさま。
でも攻め様は男に興味は無いし、過去の彼女が原因で恋愛は
自分から避けているんです。
そして友人として懐かしい話をしながら、別れた翌日に社命で
受け様のモデルとして受け様の元へ出向くことになるのです。
しかし、それは受け様が仕掛けた罠なんですよね。
攻め様が初恋で今でも好きな受け様は攻め様を手に入れようと
裏から手をまわして攻め様が来るように仕向けたんです。
そして画家の受け様はスランプになると他人とセックスする事で
インスピレーションが湧きあがってくる癖があるんです。
でも受け様は身体に人には見せられない火傷の跡があるのです。
そのことで受け様はかなり深い傷を持ってるのです。
そして攻め様に告白なんてしないでいきなり睡眠薬飲ませて
攻め様に乗っかるんですよねぇ~女物の着物着て肌を隠して・・・
その傷のせいで付き合っていた人に気味が悪いと言われてきたので
受け様は大好きな攻め様に嫌われたくなくて・・・・
そもそも同意も無しなんですからその時点でどうかと思います。
でも攻め様は、かなりお人好しで優しくて面倒見が良いんです。
あまりにも良すぎるから過去に恋人に依存され過ぎて大変な目に
会ってしまったので、受け様の激しい身体を求める姿に元カノを
重ね合わせてしまって同じような事になるのではと二の足を踏む
二人ともある意味似たような恐れを抱いてたりするんです。
でも攻め様は、受け様が何故こんな事をするのか本当の理由を
知ってしまう、受け様の裸を偶然みちゃうのです。
でも醜いと隠してる受け様の傷痕を攻め様は見た瞬間に綺麗だと
却って欲情しちゃって、そして元カノと受け様は違うと確信して
自分の気持ちに素直になって受け様を愛そうと思っている時に
またもや受け様にクスリを盛られ、挙句媚薬まで盛られ既に
受け様に欲情してた攻め様はダブルの効果で強引に抱き返して
受け様を怪我させてしまうのです、そして受け様はその行為が
攻め様がわざと自分を拒絶する為にしたと誤解してしまう。
この時点で二人は相思相愛なんですけどうまく気持ちが
噛み合わないんです。でも後半は姿を消した受け様を探し出して
二人で甘い関係になるお話なのです。
あとがきでもシリアスってなってるけれど読んでてあんまり
切なさやシリアス感が感じられなかったんですよね。
どちらかというとシュール&コミカルな雰囲気もあったような・・・
大らかな面倒見の良い攻め様のキャラと、どこか天然な受け様が
シリアスな設定を程よい感じにしてくれてる作品かもしれませんね。

1

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP