ほろ苦くほの甘く

ほろ苦くほの甘く
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
8
得点
48
評価数
14件
平均
3.6 / 5
神率
28.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784344823785

あらすじ

上司である須藤に密かに好意を寄せている綿貫。女子社員に強引に迫られている須藤を助けて以来、距離が縮まるが!?
(出版社より)

表題作ほろ苦くほの甘く

単身赴任してきた課長 須藤斎・35歳
大手商社勤務の部下主任 綿貫充彦・27歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数8

当て馬が格好良くて…!

1冊すべて表題作です。

視点が充彦(受け)と須藤(攻め)と交互にストーリーが進んでいきますので、心情が分かりやすかったです。充彦サイドだけだと、須藤にイラッとした気がします。

二人は上司・部下で良い関係だったのですが、須藤を狙う小峰(女性の同僚)が掻き回すことで、充彦は須藤に告白してしまいますし、須藤は名古屋に異動するというリーマン好きには嬉しい内容でした。

須藤は結婚している間は充彦と不倫になるということもなかったですし、小峰の虚偽の訴えを安易に会社が取り上げることもなく公正感があります。

ただ、須藤にフラレて傷心な充彦は、ゲイバーで声を掛けてきた竹本と付き合うようになります。そこが嫌だなと思う方もおられるかも。また、その竹本が良い男なんですよ!充彦より年下なのに包容力もあり我慢強く意外と誠実で。優しい「さよなら」には胸が切なかったです。竹本幸せになって欲しい!泣いている充彦を抱きしめるイラストでの表情は辛くて何とも言えなかったです。

余談ですが、私はタイトルから勝手にコーヒーやカフェオレが関係すると思ってたので、充彦が緑茶缶や須藤が紅茶を飲んでいる場面続きでは、あれ?って思ってしまいました(笑)

両想いになったとはいえ不安感が残る二人でしたので、遠距離恋愛でのラブ模様が後日談ショートででも読みたかったです。

0

遠野先生には珍しいお話展開‼

こんなお話もかける方なんだなあと‼

地に足のついた普通のサラリーマン同士の、地味で臆病で、迷ってばかりの恋愛模様でした。
でも、その地味で普通なお話が、逆に新鮮で心に残りました。

遠野作品特有の、自信に溢れて傲慢なキャラは登場せず、メインキャラにしても、当て馬みたいなキャラにしても、優しくて、臆病で、じりじりもどかしい距離感を楽しめる作品です。

内容は、ノンケで上司•須藤 × ゲイで部下• 綿貫の年の差&ビタースウィートな大人の恋模様‼

上司である須藤に密かに好意を寄せている綿貫。
女子社員に強引に迫られている須藤を助けて以来、ゆるやかに、静かに2人の距離は縮まっていきます!

綿貫は自分の気持ちを隠し、映画をみたり、食事をしたり、須藤と純粋な先輩後輩的友情を育んでいきます。

でも、肉食系女子社員の過激なアプローチが原因で窮地に立たされた須藤‼
結婚生活も上手くいっていなかったとはいえ、その事がきっかけで妻とも離婚してしまいます。

私生活でも職場でも苦しむ須藤を見ているうちに、綿貫は抑え切れない感情が溢れ…等々、思わず告白してしまいます。続き
思い切り拒絶されないにしても、避けられ始め…
須藤は転勤してしまい…

綿貫は、苦しくせつなく、どうしようもない感情を胸に、酒に仕事に…
そして、恋人未満の関係をもってしまった相手へ逃げていってしまいます。

でもやっぱり須藤を簡単には忘れられない綿貫と…
転勤し、距離を置いてから、綿貫の事がどうしても気になり続けている須藤…
ノンケとゲイのせつない恋の結末は⁉

綿貫の真っ直ぐ過ぎる思いや、須藤の誠実でスマートな格好良さ、2人の雰囲気が魅力的で素敵な作品です。

ただ、綿貫のやっている行動は、想いの重みや一途さが全然違う分、いやらしさを感じないにしても、肉食系女子社員とさほど変わらない動向ではあります(笑)
でも、嫌いになれないキャラでした!
逆に、綿貫が、実らない恋を抱えて苦しんでいる姿がせつなすぎて、感情移入して読んじゃってました(笑)

二人の心情が交互に書かれて、話が進んでいったのも良かったのかもしれません。
お互いの戸惑いや、せつない気持ちがどんな風に捉えられているのか、存分に堪能できます。
じりじりとした2人の距離感や、2人の気持ちの揺らぎ、心の移り変わりがリアルに感じられるので、逆に心地よく思えました。

一つ気になったのが、綿貫に迫られて、初めて綿貫の真意に気がついた須藤が、綿貫の口から告白された訳ではないのに、疑いもなくゲイだと自覚する場面‼
綺麗な容姿にも関わらず、女性との噂が全くないから…という流れの答えなのは分かるんですけど、何故か引っかかってしまいました。
凄く些細な事だとは思うんですけど…流れの中で引っかかってしまったものだから、最後までその点だけが居心地悪かったんです。
すみません(笑)

当て馬役だった、竹本の強引さと、綿貫を想いとった行動はせつなくて…勿体無い位いい男過ぎで、実はお話の中で1番光っていたかも(笑)

ドラマチックさがない分、若干のもの足らなさは感じるかもしれませんが、ゆっくり地味に始まっていく2人の恋愛。
本当に『ほろ苦くほの甘い』ストーリーでした。

同じ女性ながらも、肉食系女子は怖かった〜(笑)

たまには、普通の大人たちの焦れったい恋愛ものが読みたいという方には、オススメかと思います。

2

繊細なのかずうずうしいのか

既婚者である上司の須藤に片思いをしている充彦は、
ある日居酒屋で須藤を助けたのをきっかけに、休日を二人で過ごすようになる。
しかし須藤は部下の女性の起こした事件がきっかけで異動させられてしまう。

『茅島氏の優雅な生活』がものすごく好き。
その原作者遠野春日さんとコミカライズの麻々原さんの組み合わせということで手にとった作品。
ですが、うーん何でしょうね?

既婚者である上司の須藤に片思いをする充彦、
あるきっかけで親しくなって休日を一緒に過ごすようになるが、
部下の女性が起こした事件によって評判を落とした上、転勤させられてしまうことに。
彼が遠くに去る事になり充彦は…

それなりにまぁ面白くサクサクとは読んだのですが、
この充彦が、ずうずうしいというのか、うーん基本繊細で真面目ないいヤツなんだけれど、
なんだか時々妙に過激だというのか、なんというのか…うーん。

一番「はぁ~?」って思ったのは、
陥れられるようにして評判に傷がつき転勤させられる彼への告白。
なんでこういう時にっ?!相手のことを考えられないにも程がある…
勿論それは受け入れられな続きい訳だけれど。

その後、ゲイバーで出会った竹本が彼の孤独を慰めてくれるが、その竹本がいい男!
でもそんなにいい男が自分を大切にして寄り添ってくれるのに、
叶わない須藤への恋を諦めきれず、結局は竹本とは別れることに。
竹本さん、去り方も本当にいい男なのになぁ。
そして結局は粘り勝ちという感じで、
まぁ遠距離恋愛を始めましょうか?といったハッピーエンド。
片思いをしていた辺りではキュンとしなくもなかったのだけれど、
このキャラに感情移入できずに終了致しました。

0

まさにタイトル通り

読み進める内に、受けの充彦に感情移入していきました。
攻めの須藤を狙う同僚の女性に嫉妬したり、失恋して他の男性に身を任せたりと、何となく充彦に女性的な部分を感じたからかもしれませんが。
物語後半に差し掛かっても、一定のところから一向に2人の距離が縮まる気配がなく、ハラハラしながら一気に読んでしまいました。
ラストは、ちょっと一足飛びでハッピーエンドな感じもしましたが、これから互いを理解し合いながら愛を深めていくのかなぁ、と。
充彦が須藤に振られた後に登場した竹本が、登場時の軽さを裏切って、ひたすら愛し尽くすタイプだったのが意外で、サヨナラをする描写は思わず涙ぐんでしまいました。
(彼が幸せになるスピンオフストーリーを読みたい!)
全体的に、大人で淡々としているので、他の方も仰っているように、好き嫌いが別れるかと思いますが、現実的なようで、現実にはありそうもないボーダーラインギリギリな印象。
私はこういうのが好きなので、萌で。

1

プロットに引きずられすぎ。個々の味わい不足。

遠野春日作品はものすごく当たり外れ激しい気がいたします。
「茅野氏」シリーズは文章、設定どちらも斬新ですばらしかったのですが、
しかしコレは…コレは…。

まず、文章がΣ(゚д゚) エッ!? てぐらい違うじゃんよー!
淡々とした文の落し込み方に期待してたのに、どうも説明的な文が連綿と続く。
とにかく登場人物全てが「とってつけたような」設定!
人物の作り方に愛を感じないんですよ!

ヒール役の女性にしても、
当て馬にしても、「事件」を起こすためのツールでしかない描写。
もうちょっと愛を持って人物たちを書いていただきたかった。
それさえあれば、もっと深い物語が書けたと思います。

あとがき読んで納得。
「プロットどおりに書けた」
うわーっ、これが全てを表しているなぁ。
プロットが作者を裏切らないから、読者も裏切れなかった。
ひたすら残念です。

1

久しぶりにアタリ

どこがよかったと、うまくいえませんが、好みでした。

地に足がついた設定、妙に現実味がある状況の中で、大人が不器用な恋をしている、そんなもどかしさがツボでした。

受けは、そこそこ切れる会社員なのに、肝心なところで感情、上司への恋心で爆走しちゃうあたりが、ちゃんとした大人なのに、愛すべきアホの子で、そういうところが妙にリアリティがあってよかったです。

上司も、スーパー攻め様のようなハイスペックのようであって、実は真面目な普通の人というのもよかった。

途中で出てくる当て馬も、できすぎ君のようであって、ちょっとこずるいところも、それでも、ちゃんと受けのことを理解しているのがよかった。引き際が美しかったですね。彼にも幸せになってほしいと思えるのがいい。

遠野さんは好きな作家さんなんですが、最近は薄かったり、あたりはずれがあったり、作家買いをするのが微妙になっていたんですが、その昔、タイトルがかっこよくて、イラストレーターさんが好きな人だったので手に取ってみて、あらすじがおもしろそうだったので読んでみたところ、すごく好みで、この人の本をもっと読みたいと、作家買いを始め続きたころを思い出してしまいました。

1

まさに、ほろ苦くほの甘く、でした。

これは好みの問題なのでしょうが・・・
何やら自分には不向きな大人のお話でしたね。
ノーマルな上司を好きになった受け様の粘り勝ちのような
内容ですね。
そこへ行くまでの過程も受け様の弱さも全てが
ジメっとしてる感じで好きじゃなかったかも。
攻め様も、結局この人は相手に押されると案外断れない
タイプなのではと思ってしまいます。
奥様との結婚も相手に押し切られての感じのようですが
まぁ、例外はあまりにも押しの強い女性部下さん。
この方の肉食獣みたいな攻撃的な迫り方は驚愕です。
案外今どきはこんな女性も多いかもと思ったりします(笑)
そして受け様が攻め様を忘れるために流されてしまった
男性の存在も癒しポイントとして良い感じでした。
それでもどんなにいい相手でも、好きになってしまった人は
別の人、人の気持ちってままならないと思えるお話です。
それに、攻め様はなんだかほだされて・・・って感じ大。
これからの遠距離恋愛がうまく行くように感じなかったかも。
まぁ、付き合っているうちに愛情が大きく育つことって
ありますからね。

1

忘れられなかった人

今回はゲイの男性がノンケの男性を好きになって、どうやって結ばれるか?
それが、女性と男性の対比を顕著にして見せていた作品だなと思います。
しかし、結末を見るにそれは永遠ではない。(勿論永遠なんてありえないんだけど)
むしろ、粘り勝ち?そして同情?
好きなモノは好き、そしてその気持ちはどうしようもないんだよーという、ちょっぴりほろ苦い作品でありました。

新しく主人公・充彦の部署に課長として赴任してきた須藤は見た目もよく、人当たりも柔らかく、充彦ならず女性社員も、そして部の信頼も得ている良い上司です。
充彦は、ゲイなので女性には全く関心はありませんが、そのキレイな見た目から敬遠されがちで、あまり人と付き合った事がない人。
そんな充彦は須藤が好きで密かに思っているのです。
しかし須藤には、現在は単身赴任で京都に奥さんを残してきている。
見ているだけでもよかったのに、同じ部署の同期の女性社員が須藤に熱をあげて、姑息な誘惑手段に出、須藤が困っているところに遭遇して助け舟を出したのがきっかけで、互いに一人暮らし同士だし、、と休日をいつの間にか一緒に過ごすようになります。

続き
普通ならそこで何となく恋が芽生えて、、、何て考えますが、須藤はまっとうな普通のノンケです。
全く充彦に心は動かされず、ただ充彦が誘うからその流れで何となく一緒に過ごすようになっただけという、ほんとうにそれだけ。
ここで、思ったことですが、充彦は不快きわまる作戦に出た女子社員と実は根本は同じなのです。
須藤の通う店を知り、会えたらいいかもと、実はそこに網を張っていた。
もちろん、男同志だから須藤にも充彦にそんな気があるなんて思いもつかないし、考えもしない。
その女子社員の充彦への嫉妬のあまり出た須藤への罠で、充彦はとうとう首藤に告白してしまうのですが、驚愕というより嫌悪もあるような形で拒否されてしまうのです!!
この女子社員のせいで、須藤は妻と離婚することになり、そして社内の、そして部内の雰囲気が悪くなったことから、須藤をかってくれている元上司の引き抜きで名古屋へ転勤していってしまうのです。
ここで充彦と首藤の糸はほとんど途切れてしまいます。

充彦は片想いの失恋をしたわけですが、バーで出会った男・竹本と関係を結び返事を保留にしたまま付き合いを続けます。
この竹本が実にイイ人なんです!!
充彦が立ち切れない気持ちを根気よく優しさで包んで待っていてくれている。
もういっそ、充彦は竹本とくっついてしまえーー!!
きっと誰もが思うのでは?
彼の身の惹き方は実に胸を打ち、ちょっと感動までしてしまった!(この作品の評価は実は竹本にあります!!)
しかし、後半で急展開がおきるのですよ。
この結果に、須藤は本当に充彦を愛しているのではないんでないだろうか?という疑念は払いきれません。
確かにほだされだとは思います。
前半部分で、女性と充彦の対比が鮮やかになされた為に須藤は女性に懲りた、とも考えられないでしょうか?
そういう意味で、充彦は恋が実ってよかったね、、、とは素直に喜べないような。。
だけど、彼が、須藤が選択した結果ですもんね。
二人はこれからなんですよね。
・・・と思うのですが・・・

読み終わって振り返ってみると、女性が男性を好きになった場合、男性が男性を好きになった場合。
充彦が男性であるが故の優位点と、決定的弱点と、それをはっきりみせてくれてはいましたが、いくらか充彦も恋する女性な部分がみられたのでは?と思ったのでした。
それにしても、女性のしたたかさよ!←怖いよ!!

2

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