孤独な貴公子と無垢な青年のラブロマンス

闇を照らす君の指先

yami wo terasu kimi no yubisaki

闇を照らす君の指先
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×211
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
4
得点
80
評価数
23件
平均
3.6 / 5
神率
17.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
シリーズ
B-PRINCE文庫(小説・アスキー・メディアワークス)
発売日
価格
¥640(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784048709743

あらすじ

第2回B-PRINCE文庫新人大賞
小説部門<小説大賞>受賞

「稀なほどに美しい」と社交界でも評判の英伯爵家の嫡子・稀は、その華やかな外見に反して、出生の秘密を抱え孤独の中で生きてきた。一生ついて回る名前に隠された父の悪意――稀なほどの罪の中から授かった子。父に疎まれながら生きる中、稀は不思議な力をもつ満智流と出会う。無垢な心を持つ満智流に稀は急速に惹かれていくが、周囲がそれを許すはずもなく……。互いを求め合い、運命の波に逆らう二人を待ち受ける未来とは?

(出版社より)

表題作闇を照らす君の指先

英稀(はなぶさ まれ)/伯爵家の嫡子/26才
小川満智流/特殊能力を持つ

その他の収録作品

  • 陽だまりの中で
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数4

年の差いいなあ。

挿絵目当てで買ったので知らなかったのですが、大賞入賞作なんですね。
あとがき読むまで気がつかないくらい、安定して読みやすい文章でした。
恵まれたセレブ×薄幸の少年ではなく、攻も薄幸な珍しいCPですが、やはり年の差いいですね!年上受けも好きですが、年の離れた攻が幼い受を守る話も好きです。若紫計画(笑)やはり何にしても、唯一無二な関係はたまりません。
本当、受けの満智流がえらい可愛いです。不幸が当たり前だから不幸だと分からない子がツボなんだと最近気が付きました。
贅沢を云えば、ずっと手を出さないで愛で続けて、最後にやっとという方が好みかも。でも濡れ場が少ないのは、小説では宜しくないのでしょうかね。
野郎二人でつるんでても「デキてる!」とは思いませんでしたが、攻めの親友さんとのやりとり好きです。

父親の兄への執着が、書きたい事は分かるんですけれど何となくうまく伝わってないなあとか、満智流の能力って必要あったのかしら?とか色々思うところはありますが、幸せそうなラストなので、それだけですべてよしと思ってしまいました。
不幸だった今までの分、二人で幸せになって下さいね。

1

どうか、2人に平穏を。

この設定はツボです。
稀(攻)と満智流(受)が、それぞれ違った不幸、不遇といった不の境遇に
阻まれ幸せを享受できていなかった。
お互いがお互いを必要とし、埋めあう存在になっていく…
なんとも美しい物語でした。

もちろん波乱も満載で何度、ああ神様~と思ったか知れません。
連れて行かれた満智流を助けに行くため、傷だらけになる稀の姿と言ったらもう…
後半は泣きっぱなしでした。
でも最後はハッピーエンドで嬉し涙になりますので、ご安心を。

2

この雰囲気はすごく好き。

面白かったんですが、すごく好きかと訊かれれば、ちょっと困るんですよね。
でも、とても新人さんとは思えないくらいよくできた作品だったとは思っています。それは確かに。
読み終わって(というより読みながらも、ですが)これがホントに受賞・デビュー作!?と感じましたから。

ストーリーとしては、華族・身分差・不幸な健気受と、まさに『時代ものの王道』だとは思うんですが、稀(攻)も薄幸だったのがちょっと違う?薄幸CPなんです。

満智流(受)は、いかにもな『不憫で儚げで無垢な健気受』そのままなんですが、もともと好みの範疇なのでそれはいいんです。

いやもう、設定自体は結構好みなんですが、なんというか『不幸・不憫の度合い』が行き過ぎな気がしてしまったんです。そこまでやらなくてもいいよ、と。トーンが重く・暗くなり過ぎだと感じたんですね。

ただ、これはあくまでも私の好みであって、ストーリー展開にも無理はないし、綺麗に纏まってはいたと思います。

正直なところ、この作品単体では『すごく好き』とは言えません。決してキライではないし、悪くもないんですが。どちらかと訊かれれば、間違いなく続き好きです。
これはホントに細かい好みの問題ですね。

ただ、この作家さんの書き方とでも言うのか、文章や雰囲気はすごく好みなんです。ですから、このまま読み続けていたら、もしかしたらものすごく嵌るものが来るかも!?と期待してしまいます。あ、もちろん『私の個人的好みにおいて』ですが。

というわけで、とりあえずは作家買いしてみようかなと思っています。好き作家さん(候補)が増えたというだけでも当たりでした。

1

攻め受け共に不幸な環境

第2回B-PRINCE文庫新人大賞受賞作商業デビュー作品です。
良い感じの裏切り感がある内容だと思いました。
受け様、攻め様共にかなり不幸な環境なんですよね。
だからと言って傷を舐め合うようなじめっとした作品で無く
心がじんわりするようなストーリーでした。

攻め様は伯爵家の長子に生まれ、たぐい稀な美貌と知性を
兼ね備えた完璧な紳士なのですが、なぜか父親の伯爵から常に
侮蔑と嫌悪の視線、もしくはいない者として冷遇されています。
そして受け様は遊郭遊女の子供で、しかも指先で物を見る
透視能力を持っていますが、既に男娼としてはトウが立っていて
さびれた遊郭でも持て余していた受け様をある貴族が余興の
見世物として受け様を買い取ります。
どちらもかなり辛い目に遭っているのですが、読んでいると
攻め様の方が精神的にはかなりキツイだろうなと思いましたね。
どちらも可哀そうではあるのですが受け様は買い取られるまでは
生まれた場所だし、取りあえず居場所はあったと思うのですが
攻め様は生まれながらに高貴な身の上なのに居場所がなかった。
それも本人の預かり知らぬ事で・・続き
歪んだ愛情ってやっぱり怖いですよね。

そしてこの攻め様は全然受け様を守る強いヒーロー的な感じは
無いのですが、自分が出来る精一杯の力で受け様を助け出します。
攻め様にとって受け様は初めて安らぎを与えてくれた存在。
素直な感情を表す事の出来る唯一の人になっていきます。
何もかも諦めているような攻め様が受け様と出会った事で
心の奥にしまい込んだ感情があふれ出てくるようでした。
受け様を引き取り、何も出来ない受け様に子供に接するように
色々な知識を教え、そしてどんどん受け様を愛しく思う。
後半で大きな困難に立ち向かう攻め様はやっと呪縛から
解放されたのではないかと思いました。
描き下ろし部分では二人の穏やかな日々と攻め様の弟の
事などが綴られていて穏やかな幸せを感じる内容でした。
しっとり胸を打たれるようなお話でした。

7

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