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05年に出版された同小説の加筆修正しての新装版になります。
旧作をお持ちの方はくらべてみるのも一興ではないかと(笑)
山藍紫姫子先生と言えばエロの多さが定番の作家さんですよね。
なかなかハードなエロ描写が多いのですが今回も当然アリです。
被虐的なエロは苦手な方にはちょっとキツメの作品ですが
新装版になるくらいなので是非1度は読んで頂きたい1冊です。
内容は千年も続く秘密の一族が護る「夢見の会」その会を
管理運営するのが宇治谷家なんです。
そして受け様である馨の血筋、柏樹家はその宇治谷家に長年
支配管理されている家柄で受け様のその血筋だけに現れる、
肉体を交わらせて未来を見せることが出来る能力があるのです。
宇治谷家と柏樹家との血族で生まれた子供だけが有する能力
攻めさまである若菜は宇治谷家の血筋という事で生まれた時から
宇治谷達也の妻になる予定だったのですが手違いで若菜は男で
妻には出来なかったがそれでも宇治谷達也の跡継ぎとして養子に
なるのです、宇治谷家には既に柏樹家の受け様が住んでいて
本当ならより多くの柏樹の血筋を生み出すために受け様の相手と
して、女の若菜が必要だったのです。
若菜が初めて受け様を見た時に何故か懐かしさを感じるのです。
そしてもちろん受け様は能力があるので若菜の事を知っている
若菜は受け様が望んでいた運命の人なんですよね。
非道で悲しい運命に翻弄され、その能力の為に複数の人間と
セックスをしなければならない・・・
その受け様の全てを受け止めて傍にいるために若菜は生まれた
みたいなお話でしたね。
設定はかなり暗めのお話なんですが、受け様自体がセックスを
嫌悪していないので重くならない感じです。
それでもそんな過酷な中にあっても二人は心で結ばれる
そんなラブストーリーでもあります。
山藍先生の作品の大ファンですが、これだけは全然萌えられなかったです。
恥じらいのない淫乱な受けが苦手だからかもしれないですが。
馨は山藍さんの書く受けには珍しいタイプだと思います。