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表題作RDC -レッドアラート-

IT企業の社長でRDC会員 江波飛鳥43歳
グループ企業のアプリ会社社員 三ツ木鉄朗31歳

その他の収録作品

  • レッドトラップ
  • あとがき

あらすじ

賭けの代償にのぞき部屋でバイトをすることになってしまった鉄朗は、そこで自社の社長・飛鳥にのぞかれたことを知り――。
(出版社より)

作品情報

作品名
RDC -レッドアラート-
著者
水壬楓子 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
RDC -レッドドアクラブ-
発売日
ISBN
9784344823914
3.4

(13)

(1)

萌々

(6)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
43
評価数
13
平均
3.4 / 5
神率
7.7%

レビュー投稿数4

とぼけた感じの社長さんです

RDCシリーズ3作目の歳の差カップルは会社の社長と部下の
ちょっと駆け引きめいた大人のラブロマンスです。
今回は一回り弱の年齢差なんですけど社長の攻め様が
なんだか子供のまま大人になったような感じでしたね。
そして受け様は歳相応な感じで仕事に意欲を抱いてる
アプリゲーム企画の主任なんです、それも希望が叶っての
移動だったので企画を頑張って出しているのに全然通らない
上司からは社長の御眼鏡に叶わないと一蹴されてしまい・・・
社長に不信感を抱き、直接文句でも言ってやろうかなんて
思っていたら社長と遭遇しそうになるが、かつての部署の
上司と自分の事を話している事に気が付き、その内容は
まさに唖然とさせられるほどで・・・凡庸だと言われ落ち込む
しかし次第に怒りがわいてきて、学生時代からの友人の店で
愚痴をこぼしていたが、マンネリ脱却のアイディアがあると・・・
それはその店の地下でやってる覗き部屋でそれも覗きの方ではなく
覗かれる方をやってみろと・・・断る受け様でしたが友人と
賭けをして負けてしまい結局一日だけやる事になるのです。
そしてその相手の声が誰かに似ていると・・・
それは自社の社長だったのです、茫然とした受け様ですが
先手を打つべく、攻め様に声を掛けてお互いの秘密にと
思っていたら変な流れで攻め様の愛人になることに
受け様は身分を隠して攻め様と過ごすようになるのです。
そして思いがけず一緒にいる事が楽しくて、でも攻め様は
ほんの暇つぶしなんだろうとも思っているのです。
穏やかそうなのにちょっとイジワルでエロオヤジと
生意気で案外口の悪い受け様とのやり取りも良い感じです。

でも、ある日攻め様を尋ねてきた人と自分が似ている事に・・・
いつまでも楽しい日は続かないと思っていた受け様ですが
その人に自分の替わりにされていると言われた事にショックを
受ける受け様、攻め様に何も言わないで辞表を置いて去るのですが
その途中で攻め様の友人に拾われるようにあのクラブへ・・・
そしていつも飄々としている攻め様が取り乱して友人の所へ
受け様を探していると・・・・
攻め様は何もかも知っていて受け様をからかって苛めるのが
可愛くて楽しかったんですが、受け様は攻め様を騙してると
思っていたのでこれには唖然とさせられるんですよね。
でも、攻め様が取り乱して自分を迎えに来たことで自信も
苛めて翻弄していたつもりが受け様に翻弄されて
子供ぽさ全開で拗ねてる40過ぎのおっさんを可愛いと
思ってしまうお話でした。

1

子供のようなオヤジ

オヤジクラブシリーズ第三作目、ドクターこと江波と江波の会社の社員である鉄朗のお話。

仕事がうまくいかずクサクサしてる鉄朗。
しかも江波が鉄朗の事を「あの子の案おもしろくないんだよねー」なんて言ってるのを聞いてしまった!
親友に愚痴っていると「ちょっと視点変えてみろよ、のぞき部屋入ってみれば?」と。
なんで仕事の愚痴=のぞき部屋に入れなんだよwwwと思うのですが、まぁそこは軽くスルーで……

あらすじ通り、覗いたのは江波なわけですが、それを知った鉄朗もただでは済ませません。
とにかく自分の立場が悪くなる事は避けたいので、俺もお前の事は知ってるんだ!というお互い様だろ作戦を取ろうとします。
……が、なんとなく話が通じない江波の口車に乗せられて、なぜか愛人契約を結んでしまう事にw

なんとなく居心地のいい愛人生活。
そこに現れた自分と顔立ちの似た不穏な男のせいで鉄朗の心は少し乱れてしまうのですが、
RDCオーナーの手助け(機転?)により、江波への誤解もちゃんと解けたようです。

【レッドトラップ】では、二人の関係が一社員にばれて江波が恐喝されるのですが、
それをかわして鉄朗と「身内」になる策を弄するお話です。

江波がすっとぼけたオヤジ(あまりオヤジくさくない)なので、全体的にコメディ。
鉄朗も結構男くさいタイプです。
徹夜して無精ひげまみれになってる受けってあまりいませんよね(鉄朗の無精ひげ挿絵が欲しかった)
ゲイだけど、基本はタチだったようなので納得です。

江波が43歳で鉄朗が31歳なのでかなりいい歳した二人なはずなんですけど、
オヤジものとしてはちょっと弱かったかも。
10歳ずつ下げても違和感が無いので、そこがちょっと残念かな…?

0

これ『オヤジ』なの?

『RDC』(オヤジクラブ)シリーズ3作目です。

1作目のレビューでも書きましたが、私は『オヤジ趣味』はまったくありません。かなり苦手です。

ただ、このシリーズは『オヤジ』という意味ではそれほど抵抗ないんです。いえ、だからといって面白いとも思わないんですが。
逆に『オヤジ』好きな方はこれで楽しめるんでしょうか?『オヤジ』ってこういうのでいいの?

攻キャラクターが年だけは(ほとんどが)40代だけど、中身がそれに相応しくないというか伴ってないというか。
そもそも(舞台としてのクラブはともかく)『オヤジ』よりも、単なる『年の差(年上攻)』シリーズでいいんじゃないのかと思ってしまいました。

こちらの飛鳥(攻)はとりわけそう感じるんですが、なんとも幼稚で大人げない。
私はこういう(特に攻)キャラクターがすごく苦手なんですよ。『年だけ大人で幼稚』ってのが。これを『(いい意味での)稚気』と捉えられたらまた違うんでしょうね。

それに、個人的に『攻×攻』的CPがものすごく苦手なので、鉄朗(受)が『攻攻しい(元攻・受の経験もアリ)』時点で読む気さえなくしました。頑張って読んだけど。

う~ん、あと本題ではないんですが、飛鳥と鉄朗の『のぞき部屋』での出会いのきっかけが・・・
鉄朗の親友(初恋の相手)が鉄朗に『のぞき部屋』(に入って覗かれること)を薦めるのがどうにも許容不能でした。

親友なんだから悪意じゃないだろうし、オーナーか飛鳥から何らかの働き掛けがあったんだろう、きっと!と自分を納得させつつ読み進めて、結局何の圧力もなかった(親友が自発的にやったことだった)というのがわかって呆然。私にはその『友情』が理解できません。
これが、まったくの第三者の悪趣味な揶揄いならまだしも、親友・・・ってナニ?

そして今さらですが、もうこれ『RDC(オヤジクラブ)』なんてどうでもいいんじゃないのかなあ。

とにかく、メインキャラクターのどちらにも魅力も感じませんでした。好みでもないし。
作中、いちばんいいキャラクターだなと思ったのは、ラブには一切絡んで来ない(だからか?)飛鳥の秘書でした。

もうまったく面白いとは思えませんでしたね。コメディタッチでも。
シリーズ中で、こちらがいちばんダメだったかもしれません。

3

オヤジというより、金持ったでかい子供という感じ。

オヤジシリーズ3作目。

もう私はこのシリーズは合わないかもと思ってしまいました。
水壬さん作品は好きだし、オヤジ作品も大好きですがこの話に出てくるオヤジ、年ばかり取った子供です。

読んでいて全くオヤジ感を感じられず、果たしてオヤジである必要があったのか。
設定が、ゲームなんかを手がける会社のやり手社長だから変わった人で大人子供の面があるのは分かるのだけど、どうにも私には響きませんでした。

後半、受けの鉄くんが攻めの飛鳥さんの家を出て、雨の中濡れネズミ状態のところを冬木さんに拾われ、クラブに連れて来られて飛鳥さんがどんな顔してここに来るのか見てやろうというところに、飛鳥さん到着。
その時の飛鳥さんはとても好きでしたが、あとはもうさっぱりでした。

なんか全体的にすごく軽い感じにまとまったお話でした。
もっとオヤジものと言うなら、多少やりすぎてもいいからオヤジの出す加齢臭が嗅ぎたいのですよー。

2

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