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表題作お義兄さんは若頭

ヤクザの次男で若頭・義兄 梁木雅弘32歳
母の再婚で義弟になった通販会社社員 瑞貴22歳

その他の収録作品

  • お義兄さんの災難
  • あとがき

あらすじ

社会人一年生の瑞貴の悩みの種…それは、母の再婚相手がヤクザの組長だったということ。理知的な眼鏡美形の二代目組長の長男、敏晴、そして華やかな美貌と鋭い眼光でオーラを放つ次男、雅弘…そんな二人の義兄とともに簗木家で暮らすことになった瑞貴。ある日、ヤクザに追われている先輩に泣きつかれ、つい雅弘に助けを求めてしまったばかりに激しすぎる「暴れ馬」の洗礼を受けるハメに…。アットホーム極道ラブ★

(出版社より)

作品情報

作品名
お義兄さんは若頭
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784781606958
2.4

(19)

(1)

萌々

(2)

(6)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
5
得点
37
評価数
19
平均
2.4 / 5
神率
5.3%

レビュー投稿数5

自己中発言で受け様翻弄

母親の再婚で家族になった人たちはヤクザ
それも義父はヤクザの元組長で長兄が現組長
そして攻め様である義兄の二男が若頭
とってもハードな家族になってしまった受け様の悲劇です(笑)
初めは母の再婚をきっかけに独立する予定だった受け様が
二人の義兄に半分脅されるようにしぶしぶ同居することに
そして身辺警護を理由に会社へは毎日子分からの送り迎え。
周りにも怪訝な顔をされる日々に少々憂鬱な日々。
そしてもっとも憂鬱なのが義兄の攻め様の態度。
上から目線は当たり前だが、時折訳の分からない事を言い
受け様にキスをしたりと、いつの間にか受け様が義兄を
熱烈に愛している事になっていて?!
なんども否定しているのに勝手に都合が良いように解釈され
受け様の忍耐も壊れ気味、そんな時に高校の先輩から
助けを求められ、それが攻め様の知るところになって
結局攻め様に先輩を助けてもらうことになるのだが
受け様を好きな攻め様の口車に乗せられるかたちで抱かれてしまう。
翌日、敵対する組織の若頭と攻め様の不穏な会話を耳にして
受け様は、攻め様が家族を裏切るのではないかと不安に

先輩絡みでトラブルに巻き込まれてしまう受け様
攻め様に助け出されますが、攻め様に対する疑惑は薄れない。
そして攻め様に直接問いただす受け様。
受け様は攻め様に母親の幸せの為に義父を裏切る事は許さないと・・・
そして攻め様はそんな事はないと・・・

ホントは受け様の不安は的中しているのですよね。
でも、惚れた方が負け的な展開で攻め様は裏切る事が出来ない。
だってどんな時でも母と義父の味方であると受け様に言われて
攻め様は受け様が可愛くて守りたいし悲しませたくないと
計画を受け様に知られることなく撤回する事になります。
攻め様の軽いノリのような求愛行動ですが実はかなり本気。
でも、受け様にはまだまだ伝わってませんね。
受け様も半分はほだされたり流されたりですが
後半でちょっぴり自分の気持ちに気が付きます。
でも二人がラブラブになる事は当分先のような感じです。

そしてショートで長兄のお話も出てくるのですが
香港で拾った駄犬に振り回される長兄のお話でした。
本編の受け様と似たような立場に今後追い込まれる予感です。
そのうちシリーズで登場なんてあるかも知れないですね。

2

 

kindle ultimated
話の通じない兄とのテンポのいい会話は面白かったんですが
突然ヤクザと結婚を決めたりかと思うと「アタシが悪いのよね」と泣いてみたりするウザい母
組長を継ぐって役割だけで出てきた影の薄い兄その2
さらに影の薄いヤクザ父
と脇があまり魅力的じゃないです
作者の趣味全開の最後のSSでの「兄は受けなんです」アピールもなんだかな

2

家族愛@ヤクザ

小椋ムクさんのイラスト買いです♪
若頭!?ヤクザ!?ちょっと見えないなーとも思いながらも、いきなり口絵カラーのエロ乳首にハァハァし、
そうそう、ムクさんイラストってかわいいけどエロいんだよ!と思いだしましたww
そんなエロイラストが光っていた本作。
実は、あんまり内容は期待してなかったんですが、この若頭の本質というか二面性というか、性格が一見軽そうでいて”お、見直したぞ!”みたいな部分に好感を持ち、
エロシーンで連発する「お義兄さん・・・」の呼び声に、思わずエロい♪♪
なかなかに良かったんではないでしょうか?

母親の再婚相手はなんとヤクザの組長!
対面の宴席で、もう社会人だし一人暮らしして、名字も旧姓のままでやっていこうと自分の意思を述べた瑞希に、義兄になる次男の雅弘は穏やかにプレッシャーをかけ、とうとう彼等家族と同居することに。
せっかく入社した叔父の会社でも、最初は扱いがよかったのに、ヤクザの身内になったことで敬遠され、しかも舎弟の送迎付でうんざり。
そんな瑞希に危機感が足りないと何故かキスで恫喝(?)する雅弘。
ある日瑞希の部活の先輩が借金をした為に、ヤクザと関係のある瑞希に助けを求めてきます。
人のよい真面目な瑞希は何とかしてあげたいと雅弘に頼むと、あいつと寝たのか?と疑ってくる雅弘。
何でもしますからという瑞希に、身体で払ってもらうかと、瑞希をモノにしちゃう!
さて・・・

一般人からヤクザの家に入った瑞希は、普通でいたいけど許されない。
それは身をもって知らなければ、理解できなかったということでありましょう。
雅弘の気持ち的に、瑞希に対する言動は随分といい加減の男を演じている?
きっかけとして、ほんとうに好みのタイプだったのかどうかも怪しい感じがするけど、危険を知らせる為に、情を移させるためにやった、何となく策略なような気もするし、
その本心が見えない部分。
そして意外にもヤクザとしての顔は、真剣で色々と考えてデキるヤクザのようでもあり、
そんな二面性というか掴みどころのない男なところが謎でもあり、魅力でもあるのかな。
でも、文面通りに受け取れば、瑞希に対しては一見エロおやじ風。
女性にも節操がなくて(それも演技?)義弟にも手を出して、
でも、瑞希は真面目で一途だし、仮にも義弟である以上、覚悟は必要何で、多分本気なんだろうというスタンスです。
この雅弘の、ポンポン飛び出す瑞希を手のひらで転がすような会話の応酬が愉快なのです。

最後に、長男がいるから俺が男が恋人でも跡継ぎ問題は大丈夫!
と言っていた雅弘なんですが、何と、
香港にいた長男を追いかけて怪しい男が日本にやってきた!
え!ひょっとしてこれ、続編ありってこと?
そして、雅弘と懇意にしている敵対している組の藤堂という男も、何やら男の恋人がいるような~
これもひょっとしてスピンオフ!?
そんな予感を匂わせるエンディングでございました。

瑞希の男初体験時に履いていたユルキャラパンツというのは、トランクスに違いないと思ったのですがwww

1

シリアスでいきたかったんじゃないのかな・・

全体的には、甘々で、ヤクザ読んだ事ない人にも受け入れられる作品・・と、言ったらいいんでしょうか。
『ヤクザなのにコミカル』『読みやすいヤクザ』みたいな?
そういうのを目指してた・・書かされてた?
なかなか難しいテーマですよね・・
ヤクザを扱うのに、コミカル。物語のどこを軽くすればいいのか。
バカにし過ぎると、ヤクザである必要性もない・・。
どっかのワンマン社長とかで十分になっちゃう。
読んでて途中、これコミカルに書く事諦めたなって感じた部分もあった(笑)
濡れ場だけ文章変わってたし、本当はシリアスでいきたかったんじゃないのかな・・
わからんけど。

1

シリーズ物…じゃないの?

たぶん…シリーズで続けるつもりで書いたんですよね? 母の婚家がヤクザであること、義父には息子が2人いること、主人公と恋愛関係になる義兄と組との関係、別の組との関係、義兄が家を裏切ろうとしている疑惑、ヤクザ兄弟の長男の彼氏(?)、主人公の勤務先が母の親族の会社であること、サラリーマンとしての仕事について……。いろんな設定がふくらまず、はっきりと片付きもせず放置されているような気がしました。

主人公の義兄に対する思いすらまだハッキリとしたものではなくて、今後どうなるかわからないくらいの間柄だし(身体の相性はバッチリなようですが)。

展開のさせようによっては今後面白くもなりそうなのに、どうにも消化不良感がある一作でした。

1

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