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表題作親友は熱愛のはじまり

藤代悠弥/大学生
久遠光希/大学生

その他の収録作品

  • 同居は溺愛のはじまり
  • 傍観者・深沢智春の観察日記
  • あとがき

あらすじ

高校時代を親友としてすごした悠弥から、卒業式の日『恋人になってほしい』と告白された光希。悠弥のことは嫌いではないが、友人から恋人へのステップアップは想像以上に大変で……?

作品情報

作品名
親友は熱愛のはじまり
著者
真船るのあ 
イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592876748
2.8

(6)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
16
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

ホントは黒い攻め様です

高校の同級生で親友の同士の二人のラブストーリー。
卒業目前のある日、突然自慢の親友に告白される受け様
受け様は大好きな親友だけど恋人としては考えられないと
断ってしまうが、これからも親友でいて欲しい思いから
大学進学のための上京準備も攻め様の事を思い出し
なかなか進まない、そして別の友人から攻め様が入院したと
知らせが・・・無事な姿を一目見たくて駆け付けそこで
攻め様に元気になる為にキスをせがまれしてしまう。
そこから攻め様の怒涛のような口説きが始まります。
理由をこじつけ、受け様と同居に持ち込む攻め様。
海難事故で命の危機に晒されたときにどうしても受け様を
諦めきれない思いからかなり強引にアプローチします。
受け様もホントは好きなんですが大好きな親友と恋人に
なって、もし別れてしまったら全てを無くしてしまうって
言う不安が先に出てるんですよね。
受け様に告白する前の攻め様はかなりモテモテで短い
サイクルで彼女との別れを繰り返していたのも理由です。
そして悩んでグルグルしてる受け様はもう一人の友人に
相談、その友人から偽の恋人になってやるからと・・・
その後攻め様とギクシャクしてしまう受け様。
そんな時にまたもや友人がやってきて受け様に迫る・・・
受け様は嫌悪を抱き、そこでやっと攻め様への気持ちを
自覚するんです。
でも、この友人は攻め様とグルなんですよ~
攻め様は優しいふりして結構腹黒なんです。

書下ろしは二人の甘い甘い蜜月状態のお話・・・
の前にやっぱりちょっとゴタゴタしちゃうんです。
主に受け様ですが・・・
最後まで出来ないの~なんて微妙に乙女入ってます(笑)
そして受け様の友人深沢の観察日記
やっぱり真船先生ですねぇ、最後にきっちり毒吐いてます。
あの深沢が・・・タチですか?ネコですか?なんて
ちょっぴり気になるところではありました。
永遠に受け様は攻め様の裏の顔を見る事が無いだろうと
思いながら読みました。

3

王子様系腹黒執着攻!

裏表紙のあらすじに惹かれて購入。
攻と受は高校で知り合った親友ですが、攻は受しか目に入っていない上にかなりの腹黒です。
受の家族など周りを味方に付けて、徐々に受を追い詰めます。
と書くと怖い話のようですが、攻は受に対しては王子様っぽい表の顔を崩さないのと、話自体は明るめですので怖い話とは違います。

攻は外見も性格も頭脳も完璧で家も金持ちのスーパー攻様、受は自分では平凡だと思ってるが実際のスペックは中の上以上あると感じました。
攻は受に好意を持って近付く女子を自分に引き付ける(結果受は本来モテなくはないのに自分はモテないと思ってる)のはお約束です。
個人的にスーパー攻様に対する取り柄の無い平凡受は好きでは無いのでそうではなくて良かったです。

攻にも受にも当て馬っぽい存在はいますが、悪人不在の話ですのでストレス無く読めます。

最後に友人の深沢視点の話があり、攻の腹黒さ満載、腹黒vs腹黒の面白い話でしたが、深沢の矢印の方向が個人的には納得できません…
そこが引っ掛かって萌×2と迷いましたが萌評価です。

ただ深沢もナイスキャラなので深沢のスピンオフが欲しい所です。

2

あんまり乗り切れなくて

高校の親友のイケメンスパダリから告白されて戸惑う平凡な男子のお話です。

う〜ん、まあ親友だと思ってたのに…ってのと、家族を味方につけてグイグイ来られてってのと、元カノたちの末路を知ってるのとで、なかなか自分の気持ちもどうしたいかもわからない主人公。

なんか読んでてあんまり惹かれなくて。
親友を失いたくない、親友OR恋人OR絶縁?踏ん切れないのもわかるけど…。

なんかあんまり乗り切れなくて表題作を読んで、もういいやとなってしまいました。

親友の気持ちももっと考えてあげなよ、とも思うし戸惑うのもわかるし…。

こうじま奈月さんの表紙を見ると、どの年代なのかなんとなく想像がつきますね。

0

攻の黒さが余計に感じた。←好みじゃないから。

腹黒攻自体がそもそも個人的な苦手要素なんですが、それを受に隠し通してというのがもうダメです。
しかも同い年の親友・・・それ親友(どころかそれ以前に友人)って言えるのか?と感じてしまいました。

まだ年の差(年上攻に限る)ならなんとかOKだったかもしれません。

実際、真船さんの(まったく別レーベルのこちらよりあとに出た)作品で、同じようにラストで攻めの黒さがわかる・そして同じく受はそのことにまったく気付いてないというのがありましたが、私はその作品は結構好きなんですよ。

それが年の差(年上攻)だったんですが、確かに決して好きな展開ではないものの、まあ『年上攻の余裕のひとつ』としてなんとか流せました。

内容としては、とにかくいくらわかりきってるとはいえ展開が早くて浅くて入り込む隙がなかったというか・・・

こちらは1冊の中に3編(中編2篇とSS)入ってるので、表題作のほんの100ページ強でとりあえずでもカタつけようと思ったらまあこうなるかという感じではあります。

表題作は、Hは最後まで行っていなくて(親友→恋人への)気持ちの動きがメインになっています。

2編目がそのHの問題なんですが『Hしない・できない』ことを軸にしたアレコレに関するぐるぐるそのものではなく、昔の乙女チック少女漫画も真っ青って感じの『駆け引き・手管』関係がもう白々しくて・・・
まあもちろんワザとなんでしょうけどね(いくらなんでもこれを大真面目に書いてるんだとしたら寒過ぎる)。

でも、ストーリーが薄っぺらいことよりも↑冒頭(とレビュータイトル)にも書きましたが、何より私は腹黒な執着攻は好みじゃないんです。
とにかく、爽やかな王子さまの顔して実は・・・ってのがダメなんですよね。

いえ、それでも受が全部わかっててそれでも構わない!っていうのならまだよかったんですが、これ光希(受)は結局悠弥(攻)の本性は何も知らないままでしょう?そんな胡散臭いラブに興味ないんです。

特に、光希の家族を丸めこんで、謂わば『外堀を埋める』ように追い詰めるのにはげんなりしました。卑怯すぎる。
同じ腹黒なら、どっちにしても好みではないけど最初から全開の方がまだしもマシだったかも。少なくともそれなら光希に対してはフェアだ。

私は真船さんは結構好きなんですよ。『ベタな王道』で完全に先読みできても楽しめる作品も多いと思ってます。
ただ、浅い・薄い分ダメなものはホントにダメなんですけどね。

ただ、いつも通り安定していて読みやすいので『腹黒攻』や『受の前で本性を見せない』のがダメじゃなければ、あっさり軽く読めるとは思います。

0

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