エリート警視・暁嗣は常に反抗的な態度をとる鑑識官・周一に新鮮さを感じ、挑発を試みるが!? 待望の文庫化!!

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表題作千分の一の確率

岡谷暁嗣,警視庁捜査一課管理官
佐倉周一,科捜研職員

同時収録作品グリーン・グラス

有馬 宗一,サラリーマン
池上 千冬,質屋の若旦那

その他の収録作品

  • 同窓会
  • ミステリアスな館にて
  • あとがき

あらすじ

初対面で最悪の出会いをした警視と鑑識官。そんな二人の再会…も、やはり最悪だった。エリートコースを順調に快走する警視は、自分に対しやたらと反抗的な態度の鑑識官に新鮮さを感じ、美しい彼が「男専門」という衝撃の事実も手伝って、どうやら恋に落ちてしまった!「自分を好きになる確率は?」と質問する警視。千分の一は「JUST」or「ABOUT??」?さらに、両思いのくせに焦れったいヤツらのエロチックラブも同時収録。

(出版社より)

作品情報

作品名
千分の一の確率
著者
遠野春日 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344824157
3.3

(8)

(1)

萌々

(2)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
26
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数4

表題作もいいけれど……!

このお話、デビュー前に同人誌で出していたと聞くと、凄いなと。
二十年近い昔の作品なのに、今読んでも(背景や小物には多少古臭さは感じますが)
小説としては全く遜色なく読めてしまう。

表題作もスピンオフも、攻視点でストーリーが進むのですが、
不思議と受の心情がよく分かる!

そしてなにより、「グリーン・グラス」の宗一が、
私の攻のツボすぎる‼︎vvv
ああいう包容力の塊みたいな攻が大好きですvvv
とにかく甘々でとろとろで、たまりませんでした!
先の方が書いていらっしゃるように、
拗らせた、両片思いのめんどくささ、たまりません。
終始にまにましつつ読破。

というわけで、表題作よりもスピンオフの方に萌て、「萌×2」!

2

懐かしい作品の復活版

かなり懐かしい作品の文庫化再出版の作品になりますね。
10年以上も前の作品ですが古さを感じさせないのは流石です。
表題の作品はエリートキャリアの管理官と准キャリアの科捜研の
所員との再会ラブです。
数年前に事件現場で若手の鑑識官の受け様の情けない姿を見て
傲慢な言いぐさで揶揄した警視の攻め様。
数年後に事件で科捜研に出向いた先で男なのに綺麗で冷たく
役職では目上の攻め様をバカにした態度で対応する所員と出会う
初めから目の敵にされるほど辛辣な態度に怒りが湧く攻め様
しかし何処かで出会った事があると・・・そして数年前を思い出し
その辛辣な口を塞ぐべく前回の事を引き合いに出すがあっさり
かわされ、不愉快な思いを感じながらも何故か受け様が気になり
いつしか惹かれてしまった事に気が付く攻め様
そして受け様もまた、傲慢でプライドの高い攻め様を嫌いながら
それ以上に己が惹かれている事を認めたくなくて・・・
攻め様に好きになる確率を問われての、表題タイトルを告げる
男のプライドとダメだと思っても止められない気持ちが
溢れる大人のラブロマンスです。

2

照れ隠しから出た数字なのね

別レーベルからの新装版とのこと。
短編2作ともそれぞれ二人の馴れ初めから両想いを確認するまでの話。
「千分の一~」は事件の経過部分で読んでいて「ん?」って不自然に感じる部分はあったけれど、刑事ドラマがメインではないので「ま、いっか…」って軽く受け流してもOKだと思う。

あっさりした話だけど、エリートで不遜さが滲み出ている攻めと、攻めに言い寄られていてもつれない美人受けの組み合わせは読んでいて心地良かった。
会った時からお互い惹かれていたのに、「好きになる確率は千分の一」だなんてもう思いっきり照れ隠しじゃあないの。

「グリーングラス」はキーワード繋がりはあるものの別カプの話。
文章はこちらのほうが読みやすいけれど、表題作のほうが自分の好みに合った話なので文庫ごと1冊分で読みたかったなぁ。

あと、他作品のキャラもチラッと顔を出しているそうだが、茅島氏のシリーズとか未読な為にささやかなサプライズを楽しめず。う~ん、残念。

2

スピンカプの拗らせたメンドくささが良い♪

あとがきで知ったのですが、古い作品だったのですね〜!
「アベック」という言葉や家電を使う描写に少々時代を感じるものの、全体的には特に気にならず読めました。私は警察事情に全く詳しくないので、専門的な部分も引っかかることはなかったです。元は20年近く前の作品と念頭に置いておけば大丈夫かと。。。

スピンも合わせて2組のカップルが収録されています。
個人的には表題作より脇カプがすごく好みで萌えました( ´͈ ᐜ `͈ )


◆千分の一の確率(+書き下ろしSS/ミステリアスな館にて)

キャリア組警察官僚強気攻め×科捜研ツンツン受け

とある事件で顔を合わせた2人。
不遜な態度で不躾に話す男vs上官に対して礼儀のなってない男という図式で、互いの印象は悪く。
と、同時になんだか惹きつけられるものを感じて。。。
顔を合わせるごとにふっかけてた嫌味が、いつしか口説き文句に変わっていく攻め。
そんな口説き文句を突っぱねつつ拒否しきれない受け。
ギャンギャン言い合いしながらも恋が始まるケンカップルのお話が楽しめました。

2人の接点は事件ぐらいなので、いくつか事件が起こり・解決し。
おおぅ、BがLするの始まらないね???と、前半は目が上滑り…。
(こういう部分を楽しめないのが情けなし)

攻めが受けに惚れた後の距離の詰め方が早くて、個人的にはあまり萌えなかったです。
余計な部分を省いて簡潔にストレートに口説く姿は、キャラ設定としては正しいと思うのですが、単純に好みが合わなかった( ;´Д`)物言いがキツくて受けは言葉を誤解してるシーンがあったけど、その辺はどうなったんだろうか…。誤解が解けてないけど「好き!」ってなってたね…。

ツンツンしてた受けがエッチでデレるのは良かったです(∩´///`∩)
「千分の一の確率」がロマンチックに感じますねー。
最初は喧々してたけど恋人になったら甘そうでラストはニヤニヤでした♪


◆グリーン・グラス(+SS/同窓会)

受けとセフレ状態のノンケ攻め×ノンケに片思いの健気受け

事あるごとに「愉しませろ」といって体の関係を求めてくる受け。
しかし言葉の裏にある受けの気持ちに気付いている攻めは、いい加減、この関係を清算してキチンと恋人として付き合いたいと思うのですが、受けが素直に応じる状態に思えず、結局セフレのような関係に甘んじて。。。
友情から恋へ、両片思いを拗らせたお話が楽しめました。

うはー(∩´///`∩)めっちゃ好きなやつ♪
(この作品だけなら萌え×2です)
この2人は自分の気持ちを中々言葉にせず、とにかくメンドくさい!
だがしかし、それがイイ〜!!(∩´///`∩)

攻め視点でお話が進むのに、受けの気持ちが手に取るように分かるw
本人はひっそり片思いしてるつもりでもバレバレなのが可愛い( ´͈ ᐜ `͈ )
そこまで理解しててウダウダしてる攻めには「さっさと言えよ!!」と叱咤したい気持ちは・・・ちょっとあったかな。でも攻めがウダウダしてたおかげで受けの傷つく顔が見れたので結果オーライ。(キャラがショックな顔するのが萌えるもんで…)

長く遠回りした分、報われた時はニヤニヤ堪らない♡♡
学生時代からの片想いを引き摺って、拗らせて、気持ちが抑えられなくて。
一途な健気受けがとにかく可愛かったです(﹡´◡`﹡ )

でも当て馬に使われた子はかなり不憫でした。
本人も立ち位置理解してイイトコ無しのまま、2人の背中を押して応援してるという(;ω;)
この子にもイイ人が現れてるといいなぁ。

余談ですが、他作品のキャラがチョコチョコ出てたようです。
「茅島氏」や「夢のつづき」を読んでる人はニヤっとデキる仕様になってたようですよー。

2

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