葛藤アンビヴァレンツ スタンレー・ホークの事件簿Ⅱ 

葛藤アンビヴァレンツ スタンレー・ホークの事件簿Ⅱ 
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
2
得点
34
評価数
9件
平均
3.9 / 5
神率
33.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
角川文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥552(税抜)  ¥596(税込)
ISBN
9784041000113

あらすじ

俺は、あんたの愛に飢えてるんだ。
夏の終わりに上司であるロスフィールド警視と関係を持った刑事、スタンレー。それ以来二度と機会がないままのふたりの前に、強盗殺人事件が立ちはだかる。
捜査を通して大切なものに気付いていくドラマチックな家庭を追った「葛藤」。そしてロスフィールドの命が危険に晒されたことを知ったジンがとった衝撃の行動を描く「双龍」、「秘密」の3編を収録した大人気シリーズ第2弾!

表題作葛藤アンビヴァレンツ スタンレー・ホークの事件簿Ⅱ 

不良刑事スタンレー・ホーク/精神科医 ジン・ミサオ
警察署内管理課長 アリスター・ロスフィールド

その他の収録作品

  • FILE4 双龍-ツインドラゴン
  • FILE5 秘密-ハイド

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レビュー投稿数2

山藍作品らしからぬドライなミステリー

このシリーズは山藍先生の特徴たるエロエロ濃厚とはまったく違います。
とはいえ、短編集では微妙なホラー作品は書いていらっしゃいましたから、
もう一つの山藍先生といったところ。

前作は、コンセプトはそこそこ悪くなかったんですが、ミステリーのキモともいえる
読者裏切りや謎かけ部分が甘く、さらに登場人物のそれぞれもイマイチつかめないような
消化不良な感じに終わってしまった。
しかし、Ⅱでは謎解きはやめ、最初から手のうちを明かした上で
どう犯人を追いつめるのか、というところにフォーカスしてます。
かなり安定感もあるし、キャラクターの詳細がはっきりしていて面白い。
ということで、これから「スタンレー・ホーク」を読もうと言う方は
少なくともⅠとⅡセットでお読みになることをお勧めします。
美しすぎるサイキック警視・アリスターと不良刑事・スタンレー、
また謎めいた精神分析医・ジンの関係も三角関係とも3P突入か!?ともとれる
あぶなっかしさがあって面白い。
山藍作品というよりはむしろ、英田サキのDEADLOCKシリーズに近い雰囲気です。
ただ、DEADLOCKのようにさば続きけてはいません。まったく。
舞台はたぶんアメリカなんですが、そこはかとなく日本的な雰囲気が漂う。
アメリカンな軽妙洒脱さと日本的(というよりは東洋的な?)神秘が合わさった不思議な作品です。

1

断然面白くなってきた!

角川文庫版の「スタンレーホークの事件簿」2巻は、1巻には未収録作品という特典があったのに、今回は何もなくちょっと残念。
しかし年明けには本仁戻さんのコミカライズがいよいよ発売になるので、それを愉しみに待つことにしましょう♪

今回は、連続強盗殺人事件の囮捜査がメインのお話です。
アッパーを狙った連続殺人事件にスタンレーの依頼でロスフィールドが囮となるのです。
この事件を通して見えてきたのは、前作で垣間見せたロスフィールドの死者と感応(憑依)する特殊能力と、どうもその冷たい相貌の裏に隠された何か怪しげな過去です。
そして、強引にロスフィールドと関係したスタンレーとの関係においては、
スタンレーの執着と、ロスフィールドが明らかにスタンレーへ求める積極的な姿勢です。
精神科医のジンとも関係があるロスフィールドですが、その違いはジンとにおいては多分精神的な安定(もっともこちらの方が甘い雰囲気が漂うのですが)、スタンレーとは被虐的な肉体の安定なのでしょうか?
ジンもまたミステリアスな存在であるだけに、推し量れないものがあります。

そして、それはその後日談「双龍」と「秘密」続きでより確実に感じさせるものなのですが・・・
囮捜査で、ロスフィールドにケガをさせたことで激怒したジンが、スタンレーに施した胸の刺青。
それをするジンはまるで恍惚としたサディズムのエクスタシーに酔う人のようでした。
思わずスタンレーに襲い受けするかの勢いだったのですが。
ジンってロスフィールドに対しては攻めだと思うのですが、この話の展開でひょっとするとジンがスタンレーと交わることで二人でロスフィールドを共有する完璧な三角関係が完成するのだろうと予測しましたら・・・!?
彼は、内腿に白粉彫りの龍の刺青を入れていますが、ロスフィールドは見たことがないというのです。
ひょっとしたら何かあるのでは?と、今後の伏線になっているのでは?と思うのです。
ジンの内腿にある青龍と、スタンレーの胸にある火龍。
それは二人でロスフィールドを守る証でもあり、二人でロスフィールドを共有する証でもある。
なかなかに色っぽい設定に、しかし、ミステリー作品であるだけに、何かあるのでは?と勘繰ってしまうのです。

いつもの山藍作品のようにアナルやアヌスにこだわった表現の極力少ない、文学的推理小説。
挿絵はありませんが、本仁さんのイラストを想像してそれで人物達がうごいて頭の中で展開されます。
次の表紙はジンが来るのかしら?それともスタンレーとロスフィールドの2ショット?
そんなちいさな部分も愉しみな「スタンレー・ホークの事件簿」なのです。

2

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