大好きな「お兄ちゃん」×意地っ張り新人の幼馴染み再会ラブ!

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表題作無駄な抵抗はやめておけ

生駒志郎,才能と運を兼ね備えた商業デザイナー
有坂智尋,製菓会社の新入社員

同時収録作品兄貴は仏頂面

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人気クリエイティブディレクターになった大好きな「お兄ちゃん」の志朗と仕事で再会した智尋。苦い思い出から志朗の前では冷たい態度を取るが、接待を迫る志朗に付き合ううち、気づくと裸で抱きあっていて…!?

作品情報

作品名
無駄な抵抗はやめておけ
著者
黒崎あつし 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041001844
2.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

長い誤解が終わりを告げる

9年前に1年半、お隣同士で面倒を見て貰っていた3歳上のお兄ちゃん
9年後に仕事で再会してから始まる忘れられなかった思いが燃焼する
ようなラブストーリでした。

受け様は父親の転勤で長く一か所にとどまる事がなかった為に
ただでさえ引っ込み思案な性格の為に友達も作れない子供だったが
中学生になって引っ越した場所の隣家の兄弟とはとても仲良く
してもらい、弟は気さくな同級生で兄の攻め様は甘ったれな
受け様を嫌がりもせずにいつも気にかけてくれる優しいお兄さん
一人っ子の受け様は本当の兄のように慕っていたのですが
やはり転勤で離れることに、そして攻め様に淡い思いを抱いて
離れる事が辛かった受け様はなんとか引っ越し後も繋がりを持ちたいと
攻め様に今後も連絡を出来るように考えるのですがその思いを
完全に無視するように、さらに甘やかしていたのは受け様の
両親に頼まれたからときつい言葉で突き放される受け様
茫然自失で傷つきながら別れる事に・・・・
受け様はその言葉が何年たっても忘れられず、人に甘えることなく
自分一人で何でもできる様に自己改造を行っていき、現在では
会社でクールビューティーと言われるほど鉄仮面をかぶれるように
なっていて、感情を表に出すことも甘える事も無くなっている
そんな時に傷つけられた幼い思いと共に忘れたかった攻め様と
仕事の企画で一緒になるんです、そして思いがけず攻め様は
9年ぶりなのに一目で受け様だとわかり、昔と変らない優しい態度で
親しげに接してくるのですが受け様は別れ際の言葉が今でもトラウマで
そんな攻め様に、怒りに似た思いを引きずるんです。
そして長年培った感情の仮面が攻め様と再会した途端次第に
崩れてくるのです。
会うたびに過剰なスキンシップを受けて戸惑いや怒りが湧くんです。
昔のように甘えてくれと言う攻め様に理不尽な思いが・・・
しかし、相手は重要な仕事相手で上司にも言われている為に
受け様は感情を抑え、しかし接待で飲み過ぎてしまった日に
目を覚ますと攻め様と裸で抱き合って眠っている自分に唖然とする。
攻め様が起きる前に逃げてきた受け様は、パートナーがいる相手の
浮気相手になってしまった事で混乱して、攻め様からの電話にも
合う事も出来なくなって・・・・
逃げられてからの攻め様のアプローチはかなり本気モードです。

9年前の出来事が二人の間にすれ違いを作っているのですが後半
次第に互いに誤解しあった結果だと知るんです。
受け様は情けない自分を変えるべく努力してかなりクールになって
昔とはちょっと変わってしまったけれど、大人になった二人の
新たなラブロマンスもなかなかステキでした。

ショートでまたもや誤解発生か?なんて展開もあるけれど
攻め様の受け様大好きメロメロ感が表れてるヘタレ気味な攻め様が
可愛い男って感じで萌えでした。

2

作者買い

黒崎さんの作品が好きなこともあり、購入です。
今まで読んでいなかったことが不思議です(笑)

幼馴染再会もの。
知尋は、懐いていた幼馴染のお兄ちゃん志朗に大人になって再会します。
子供のころは甘ったれだった知尋ですが、
子どものころの志朗に冷たい対応をされたことで、
辛い思いをして、それからはクールビューティーとして成長しました。
トラウマとして志朗とのことが残っているのに、
再会した志朗はべたべたと接してきます。
実は、その辛い過去には、勘違いがあって・・・なお話です。

流石、黒崎さん。安心感のあるストーリーです。
なんか読みたいけど、「これ」ってのが無いな・・・と
困った時には、お勧めな1冊です。

0

う~ん、お兄ちゃんの9年間はなんだったの?

幼馴染みの再会もの、すれ違いラブ?それ自体は結構好みですし、智尋(受)がぐるぐる悩むのも別にいいんです。
ただ、志郎(攻)のキャラクターがどうも・・・

あの別離後の再会が、なぜこうなる!?智尋が最初に思っていた通り、志郎にとってあの別れ際の言葉なんて、まったくたいしたことなかったんならわかりますよ。それはそれで人間性疑いますが。

でもそうじゃないんですよね?志郎も後悔していたんだとしたら、あの軽さは一体何なのか。なんかもう、その時点で『これはダメかも・・・』と思ってしまいました。
私はこういう、『いい年して空気を読めない(読まない)』攻はホント無理です。

『9年前』の真相(誤解)はもう最初から見えてますが、そこは構わないんです。王道で安心できて、そこはいいんですよ。ただ↑に書いたとおり、志郎の言動が私にはどうにも納得行きませんでした。

志郎の弟・毅がいいキャラクターだったと思います。出番は少ないんですけどね。

あと、黒崎さんの作品で時々気になる言葉というか表現があるんですが、同じフレーズが何度も何度も出て来るんですね。
こちらでは智尋について『うすっぺらい笑顔』というのが繰り返されて、いい加減しつこ過ぎてイラッと来ました。

それに、タカツキさんのイラストは結構好きなんですが、この作品にはあんまり合ってなかった気がしました。タカツキさんの絵は、まさに『大人同士』って感じなんですが、メインCPがどっちも全然『大人』じゃないし。
ただ、イメージがどうこうを考えなければ、絵は相変わらず綺麗です。

0

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