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表題作ぼくと執事と婿候補 キスと執事の誓い

五条貴明(仮名 二階堂)/覇王で阿修羅の継承者/20才
夏目潤/神刀・阿修羅の管理者で紫天童子/21才

あらすじ

「ぼくと執事と婿候補」シリーズ最終刊!

作品情報

作品名
ぼくと執事と婿候補 キスと執事の誓い
著者
岡野麻里安 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062867122
3.6

(3)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

黒猫さんの正体は?

いよいよシリーズ最新刊4作目の完結編になってしまいましたね。
怨霊や呪いと言った陰陽師的な設定と戦国時代の武将たちとが
ミックスしたようなライトノベル感覚のストーリーですが
読み進めるうちに次第に惹きこまれていくんですよね。
主人公の受け様とその執事の深い主従関係に主人公の婿候補が
絡んでくる三角関係みたいな内容に、戦国武将の有名人がお話をさらに
盛り上げるて明智光秀や織田信長、他にも多数歴史に詳しくなくても
知ってる有名どころが主人公の神刀・阿修羅の加護で現世に現れ、
一般人と同じように生活もしてたり、お店を開いていたりとコミカル要素も
加わっていて飽きのこないストーリー展開になっているんです。


前回までは、怨霊玉の相元締め的な大神を倒す為に、受け様は攻め様を
婿に決め、阿修羅の主人として覇王になった攻め様
そして夏目家本家を乗っ取り阿修羅を壊そうとしていた大神を倒して
一件落着かと思っていたら、前回のラストで砕けた怨霊玉の欠片が
受け様に入り込んだところで終わったのですが、今回はその影響で
受け様の身体に変調をきたす事態になっているのです。
それと同時に阿修羅にも変化が出てしまう。
神刀とは思えない程錆びついてしまうんですよね。
そして執事は阿修羅の封印の役目を終えて受け様から離れてしまっているが
阿修羅を元通りにする為に前の執事の元へ二人で出向き、そこで受け様の
執事の千早にも再会する事になるのです。
受け様が執事の千早に寄せる信頼に攻め様は嫉妬してしまう。
この辺はやはり覇王といえ、まだ二十歳の青年で何気に可愛いです。
でも、執事の千早も受け様には主従以上の気持ちもあるんですが簡単に
決められるような思い出はないんですよね。
受け様は二人にとっては、かなり無自覚で罪作りなんです。
そして神刀である阿修羅は魂を宿している為に受け様に対してかなり執着めいた
思いを持っているので、覇王である攻め様は恋敵に等しいので言う事を聞かない
ヒネた神刀なんです。
前回は受け様を守るために覇王の攻め様に力を貸しただけなんです。
そして今回はこの阿修羅が妖刀になってしまう事からびっくり仰天の事態に
陥ってしまうのです。
お話としてはある意味ハッピーな展開で終わるのですがやはり霊的な展開の
ハッピーエンドになるようですね。
そして前作から出てきた黒猫さんは気になる存在なんですよねぇ~
前作で落とした御霊札は竹に雀の紋・・・って事は、あの人しかいない!
それに黒猫さん片目だったしぃ~
ほんと細部まで拘ってある作品で面白かったです。

4

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