月一滴

tsuki hitoshizuku

月一滴
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神25
  • 萌×230
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
13
得点
257
評価数
59件
平均
4.4 / 5
神率
42.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
シリーズ
クロスノベルス(小説・笠倉出版社)
発売日
価格
¥890(税抜)  ¥961(税込)
ISBN
9784773085945

あらすじ

ドアマンの橋本は、いつもダメな男に捕まってしまう。二股、暴力…捨てられる。そんな時会ったのは、華やかな年上の男で!?

(出版社より)

表題作月一滴

マテリアルデザイナー 嵯上匠人・38歳
エンピールのドアマン 橋本和樹・27歳

同時収録作品星の滴

ホテルマン 牧田和巳
設計士 北嶋秀司

その他の収録作品

  • 月の滴
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数13

受けに隙がありすぎるんですね

このシリーズが本当に面白くて、3作を一気読みです。

さて、今回はスマートで大人な攻めと無自覚な誘い受けです。

受けの橋本は真面目で努力家、そして人に対する思いやりがある本当にいい子です。しかし、田舎育ちの純朴さや、清潔感があり上品ながらも親しみやすいその容姿から、ひどい男に騙されたり、つきまとわれたりと悲惨な目にあってます。男運が悪いというよりは、隙がありすぎてそのての男を引き寄せちゃう感じです。「お前から誘ったんだからな!!」と言われちゃうやつですね。

攻めの嵯上はスマートな大人で自分に自信があるタイプです。クールな面があり、バーで知り合った橋本に対しても「もっと上手くやればいいのに」と冷めた目で見ています。

そんな嵯上ですが、たまたま仕事場のホテルで働いている橋本と出会い、その真摯な働きぶりから彼に対する見方が変わります。
心酔する上司に男の恋人が居る事に傷付いた橋本から「一晩、一緒に居て欲しい」と誘われますが、彼の事を思って断ります。そして二人でひたすら夜道を散歩するんですね。この場面がとても胸にジーンと来ます。今までの嵯上なら、好みのタイプである橋本か続きら誘われたらさっさと食っちゃってるはずですが、手も出さずこんな面倒な事をしてる時点で特別な存在になってると丸分かりです。

バーで橋元が口説かれてると勘違いをして、慌てて割って入ったり、上手く話す事が出来なかったりと可愛い所も見せてくれます。
スマートな大人の男性が恋心に振り回されて、焦ったりみっともない姿をさらしたりするのは個人的に非常に萌えます!
何でこんなに可愛く感じるのでしょうか。

そして嵯上の方から熱烈に口説くという形で二人は結ばれます。最初の冷めた態度からの落差が激しすぎて、笑えちゃいますが。一生懸命口説く嵯上は可愛いし、今までの男とは違い優しく包容力のある恋人が出来た橋本には心からよかったねと祝福したいです。

そして嬉しいのが「透過性」の二人がちょこちょこ出て来る事。北嶋は相変わらずワガママ王子ですが、一途で可愛い所もいっぱい見られます。
最後の、この二人が主役のショートも最高でした。お仕置きされてる北嶋が可愛すぎますよ( ´艸`)

0

不憫な受け好きにお勧め

「上海金魚」「透過性恋愛装置」のスピンオフ作品です。
長編とショート2作品が収録されています。

「月一滴-つきひとしずく-」
表題作。真面目な恋愛から遠かった二人が徐々に近づいていく様子がとにかく良いです!橋本(受け)の視点がメインなのですが、嵯上(攻め)の視点も書かれているので、惹かれあう過程が分かりやすいです。橋本が誘ったのを嵯上が断った夜の場面で、橋本は気がつかない嵯上の気持ちを推測して読むのは特に楽しかったです。

「月の滴」
後日談ショート12ページ。二人の甘い観覧車デートに満足でした!橋本の幸せな様子にほっとしました。

「星の滴」
前作品「透過性恋愛装置」の二人のショート。北嶋(受け)の視点がメインでストーリーは進みます。北嶋の可愛らしさと、表題作で橋本が抱いていた牧田とは違う裏の顔が出ていて面白かったです。ただこの題名はぴんと来ませんでした。

前作品の主役達が重要な感じで絡んできますので、前2作品を読んでいた方が絶対楽しめます。特に「透過性恋愛装置」の北嶋は橋本とやけに接触してきますので、未読だと彼のキャラクターに引いてしまいそうな気がしまし続きた。

橋本(受け)は守ってあげたくなるような健気なタイプですし、嵯上(攻め)は余裕ある大人のタイプなので、「上海金魚」の二人が好きな方にはお勧めだと思います。

イラストも素敵です。ただ、表題作の二人とも他の男性と性的交渉をした発言があるので苦手な方はご注意された方が良いかもしれません。特に橋本はAVに出た過去があります。ですが、その辛い過去があったからこそ、幸せな場面がぐっと来たとも言えます。

1

優しくて満たされる雰囲気。でも萌えます。

しんみり。心があったかい。よかったね。

これが私がこのお話を読んだ後に思ったことです。

受けが以前上京して、まだ右も左も分からないとき。AVにスカウトされ、よく分からないままで応じてしまった。
そのせいで周りから陰口を言われて嫌な思いをしていた。
「自分は尻軽だと思われてる」と俯いて、自分なんかはほんとの恋は出来ないのだと諦めていた。

それを攻めが優しく受け入れてくれる。

ハッピーエンドで、温かい気持ちになれるお話です。


透過性恋愛装置の牧田×北嶋も出てきて、クスリとわらわせてくれます。
北嶋は相変わらず焼きもちやきです。可愛い。
番外編は牧田さん北嶋に意地悪えっちします笑

1

幸せの形

シリーズ物だけれど「透過性恋愛装置」はCDだけ「上海金魚」は未読、個人的に「月」がタイトルにあるものを読んでみようという試みの一冊として読みました。
「透過性恋愛装置」のCP、牧田と北嶋の関係がわかっている上で読んでいるので問題なしでした。
しかしやっぱり北嶋は性格ブスだなぁと再確認w ぜんぜん素直じゃないところがかわいいとも言えるんですが。
ラストにはこの二人のSSもあって北嶋が牧田にちょっとしたおしおきされてます。
最終的に北嶋は和樹にお友達になってもらえそうでした。

ホテルのドアマン和樹は、ウブで悪い男に騙されてばかり。彼氏でもない男に付きまとわれ殴られてしまったところをゲイバーで何度か会ったことのあるデザイナーの嵯上に助けられる。
嵯上は過去の恋愛のトラブルから少し恋愛に臆病になっていた。そんな嵯上は和樹につかず離れず面倒をみているうちに気持ちが変化する。
ふたりの出会いは、お互いにどう幸せになっていいかどう恋愛をすればいいかわからない同士にちょっとした化学変化を起こさせた。
ゆるやかにふたりの関係が変わっていく。

幸薄な和樹がやっと手に入れる幸せ。嵯続き上は近づくのが怖くて和樹を突き放すような場面もあるのだけれど、ゲイバーで他の男にとられるのではと思った瞬間熱くなって積極的に和樹を口説く急転換に笑ってしまいました。とてもかわいらしいです。大人の男がやるからこそですね。

幸せの形がわからなかったふたりですが、これからふたりでゆっくり作り上げていくのだろうと本当にこちらも幸せな気分にしてもらいました。
穏やかなふたりに似つかわしい「月」の使われ方が素敵でした。

3

初めて最後まで満足

かわい先生の作品は、設定とか細かい萌えポイントとかかなり私のツボをくすぐるんでなんだかんだと読んでしまうんですが…
なぜだか、文章が合わないんですよね。ほかの作家さんだと二時間足らずで読めてしまうものが、かわい先生のものだと三日かかったりします(笑)
けれども、この作品はかわい先生作品で初めてすぐ読み終えてしまいました。

過去にあった出来事のせいで周りからは下半身がだらしないと思われている受け。つまり、寄ってくる男どもも、みんなそんな噂を鵜呑みにして、受けをいいようにしたいとしか思ってないんですね。それで、散々な恋愛しかできなかった、と。
それで恋愛に臆病になっている受けですが、比較的後ろ向きな性格だとは思うんですけど、変に卑屈だったりとか、過度にひねくれているとかそういうこともなく…。純朴な青年だなぁ、可愛いなぁと読んでいて好感が持てました。

それに対して攻めも、過去の恋人とのトラブルのせいで、一夜の関係しか求めないようなドライな恋愛しかしないんですよね~。
けれど、面倒事には関わりたくないと思いつつ、いざ受けがひどい目に合うところに出くわすと、さりげなく助けてく続きれるなんだかんだといい人です。

どちらも、種類は違えど、恋愛と少し距離を置いている感じ。
そんな二人が、少しずつお互いに距離を詰めていく様子がとても良かったです。
受けはふとしたしぐさというか、リアクションがすれてなくて可愛いので、そんな小さな積み重ねが攻めが受けに惹かれていったきっかけなんだろうなと思います。
エッチシーンもすごく良かったです。決して激しいものではないですが、探り探りもある分慎重な描写で、逆にそれがエロかったです。今までこんな優しく抱かれたことのないという受けのモノローグに、よかったねぇと心から思いました。

透過性恋愛装置の王子もいいキャラしてますね。二人の恋愛にはほぼ関係ない関わり方をしてくるんですが、受けのことをなんだかんだと気に入り、友達になって欲しい!って思いを「通訳」を介して伝えるのがすごく面白かったです。
「王子、友達を作るの巻」とか同人ででないだろうか(笑)そんな短編があったら、たとえBLなしでも結構面白いと思いました。

ただ、私は透過性恋愛装置<月一滴だったので、最後の透過性恋愛装置カプの短編はいらなかったかな…ファンの人ごめん。
透過性恋愛装置が嫌いなのではなく(むしろ好き)、月一滴がすごく良かったので、あのページを月一滴カプでもう一本埋めてほしかった。そこがある意味評価「神」にしなかった理由かも…。

イラストはすごく良かったです。透過性恋愛装置の時は、(牧田さんは良かったですけど)王子を形容するのがキラキラとかだったのでこのイラストでは合わないと思ってたんですが、この作品のほんわりした雰囲気にとてもあってると思いました。

3

タイトルに魅せられた

ネタバレなしでいきます。

『上海金魚』『透過性恋愛装置』そしてこの『月一滴』は同じ世界観。
順番的には『上海金魚』のスピンオフなのでしょうが、『透過性恋愛装置』の登場人物である北嶋の方がよく登場します(笑

受けの橋本は高級ホテルのドアマン。
ゲイバー・プルミエに通うゲイだが、なぜかダメンズだけに無駄な吸引力を持つ日陰系。
『透過性恋愛装置』の攻めで上司である牧田に、憧れとも恋慕ともつかない気持ちを持っています。

攻めはフリーデザイナーのゲイ、嵯上。38歳。
いつも、面倒ごとにも人にも深く関わりたくない、関わらないというスタンス。
設計士である北嶋とも交流を持っている。

出会いはふたりが通う、ゲイバー・プルミエ。
こちらのお店は『上海金魚』の受け、祐希の友人・登がオネェマスター。
嵯上は揉め事などない大人な相手としか関係を持たず、いつも後腐れなくつきあっている…が!
そこへダイソン橋本が厄介を携えて現れたわけですね。

わたしはスタートからふたりともゲイなのはあまり好みではなりません。
でも、橋本のような普通に暮らし、ゲイということを隠しなが続きらも、さみしく誰かに理解されたい、見てもらいたい(その結果がダイソンなわけですが)と足掻く姿は人間くさくて良かった。
嵯上も人には深く関わらないという壁に小さくても穴を開けた橋本の存在は、貴重だったであろうと。
最初は小さな穴。
それが、気持ちが傾くように大きくなる穴。
そんなゆっくりした関係が心地よかったです。

脇に登場する、スピンオフ先の方々ですが…
わたしは、破壊力をこの作品でもいかんなく発揮した北嶋よりも、『上海金魚』の攻めであった滝乃派なもので、滝乃がいい具合に嵯上を刺激する良い役どころであったなという感想でした。
三作品の中でもかなり他からの出張登場が多いので、やはり先に二冊を読まれた方が楽しさも理解度も高いです。
でも未だに『透過性恋愛装置』は値崩れがあまりしていませんね。

4

静かなふたりの雰囲気を掻き回す最強王子(笑)

上海金魚シリーズ(帯の裏側に書いてありました)かわいさんご自身は「透過性恋愛装置」のスピンオフとおっしゃっていたのですが・・・。
主人公は「オテル・ド・エンピール」のドアマン、橋本和樹と傷心のフリーのデザイナー、嵯上匠人。
「オテル・ド・エンピール」なら、牧田さん登場と思ったら先に北嶋王子がきました(笑)
初読みのときは、王子に全部もっていたかれた感ありましたが、2度、3度、と読みすすめていくうちに主人公のふたりにも目がいくという感じです。
良くも悪くも北嶋王子、最強のキャラクターだと思います。

0

スピンオフならでは・・・かな?

スピンオフって素敵ですね♪
この本では脇役の、よく知っている相変わらずなキャラたちが物語の空気を温めてくれて、
すんなりと本の雰囲気に入り込めました。
おかげで、新たなキャラにも愛情を持ち易かったです。
チラチラと出てくる脇役が、物語をすごく華やかにしてくれている感じ。
ああ、でも今回のメインのCPは地味めなので、ちょっとその華やかに押され気味・・・
まぁ、それもスピンオフならではでしょうかw

レビューにも書いてしまったのですが「透過性恋愛装置」を読んで、
北嶋が牧田さんにしっかり躾てもらうといいなぁと思っていたわたしとしては、
それがなされているこの本が読めて、それだけでもかなり満足です♪
(躾とお仕置きはわたしの中では一緒のくくりなのですが、実は違う?同じで・・・いいですよね??)

そして、「遠い日の花火ではなく」も読んで、
仕事でもベッドの上でも素敵すぎる牧田さんを知っているので、
そんな牧田さんに憧れを持つ今回の主役(受け)の気持ちは、とても理解し易いなぁと思いました。
牧田さんに恋人ができたらしい・・・という噂を耳にしてショックを受け、
続きせめてすごい美人で、自分なんか絶対敵わないってくらいにすごく性格のいい人であって欲しい・・・、
それもかなりよく分かる!w
分かるけど、そうじゃないのもよく知っているからw、尚更わくわくして読みました♪

憧れの人の恋人に会って大きなショックを受けてしまった子を慰める、メインの攻めは、
いい男だなぁとは思うのだけれど、正直魅力が伝わりきれていない感じで、ちょっと残念。
ページが脇役に割かれすぎているからなのかしら。
でも脇役が生きてこそ、この本は面白いのだし、う~ん・・・。
・・・スピンオフって、とても素敵だけど難しいものなのかも、と思いました。

ああ、でも、メインCPが横浜でデートをするシーンは好きでした~
ふたりが乗った観覧車には自分は全然違う思い出があるけれど(当たり前・・・)、
あそこか~知ってる!知ってる!と思える場所が出てくるのは、それだけで嬉しいし、
そのエピソードがより生き生きと美しく見えてきます。

「遠い日の花火ではなく」を読み終えた時ほどの気持ちの高まりはないのですが、
愛すべきキャラたちの生活が、その後も穏やかに(?)続いているのを感じられたのもあって、
読めて良かったなぁと思います。

6

みんな仲良くなっちゃえ

前作「上海人魚」「透過性恋愛装置」のカップル
そしてゲイバーの店主の登君みんな登場してますよ

実は「上海人魚」は未読なのですが、どのカップルも大好きです!
だってみんな魅力的なんですよー 脇役のはずなのに存在感が半端ないのです
とくに北嶋王子が…w
攻めの気持ちの変化ががちょっとわかりづらかったのですが
受けがほかの男性と話しているのを見て
取られたくないって自分の気持ちを自覚しちゃうとことか
Hのシーン等にいっぱい萌え萌えさせていただきました

1

北嶋の存在感・・・!

前作「透過性恋愛装置」の主人公、超トラブルメイカー北嶋がしっちゃかめっちゃか大活躍しています・・・!!
前作ファンにはうれしい牧田さん×北嶋のおしおきHも収録されています!
この本単品でも楽しめるかとは思いますが、「透過性恋愛装置」を読んでから今作を読むとさらに楽しめると思います!
前々作の主役カプ滝乃と祐希も出てきます。このふたりはあいかわらずしっとりとした大人な雰囲気。

今作の主人公橋本は、牧田さんと同じホテルで働くドアマン。牧田さんにほのかに憧れています。
北嶋とは真逆な感じの、ちょっとおとなしめで純朴な感じでなぜかダメ男ばっかり引き寄せてしまう男。
そして攻は過去の恋愛のイヤな思い出から、ドライな関係ばかり築くようになってしまった嵯上。デザイナーで北嶋と仕事上つきあいがあり、北嶋に迷惑をかけられてる人の一人w

恋愛に臆病になってしまってる橋本と、恋愛にキョリを置くようにしてる嵯上がおたがいに惹かれていくというか歩み寄っていく様にときめきます。
おだやかなふたりの恋に強烈キャラ北嶋がいいスパイスになっています。
北嶋・・・恐るべし!!

3

北嶋が・・・

やはり、本作を120パーセント楽しむためには、
是非、前作の「透過性恋愛装置」を読んでいただきたいですね。
(もちろん、本作のみでも、楽しみますが)

恋愛に臆病になっている2人の恋愛物語で、
なんとも、沁みる物語でした。

そして、気になるのが、ちょこちょこ出てきて、
いい味出しまくっている王子北嶋。
本当に横柄?で困ったさんなのですが、
根っ子がかわいいんですよね。
そして、牧田の前では、チワワみたいになっている様を想像して
しまいます(笑)
北嶋かわいい・・・

1

月が出てる事に気が付かない時って?

シリーズの3作目はドアマンの受け様とマテリアルデザイナーの攻め様との
穏やかにゆっくりと恋を育んでいくようなラブストーリーでした。
前作の主人公たちも不思議な繋がりで出てきてお話を盛り上げていますので
シリーズのお楽しみ人間関係相関図も楽しめますよね。

今回の受け様は純朴であまり他人に敵意や危機感を持たない隙だらけの人
それ故に騙されて手酷い目に遭わされて、いざあらためて振り返ればかなり悲惨で
人間不信にでもなってしまう目にあっているけれど、控え目で押しに弱いので
常に危険が忍び寄るタイプ、そんな酷い過去の為に事実とは違うカルそうな
噂や貞操観念がユルくて誰とでも寝ちゃうような噂を流され、ホントはかなり
傷ついているんです。

攻め様は過去にやはり恋人関係で散々な目にあったので、もう恋人は作らず
気軽な関係だけで人にむやみな関心を持たないようにしてる人なんです。
受け様の噂を耳にしていて何となく誘った事があるのですがその時は微妙な
距離感で断られてもいるのです。

でも行きつけのゲイが集まる店で時々一緒になっている二人には接点は無く
攻め様は受け様続きに対して特別な関心も無かったのですが受け様が付き合っている
と思われる相手がヤバい感じには見えていて・・・
そして偶然受け様がその恋人かと思っていた相手に殴られ怪我をしているところに
居合わせた攻め様は受け様を助ける
それでも二人の関係は進んでいかないけれど、互いに認識はする
攻め様は何か困ったことがあれば相談に乗る的な事を言うが受け様も社交辞令
だと言う思いと前に遊び感覚で声を掛けられていた事もあり自分が尻軽だと
思われていると言う思いから連絡すらしない。
物語の進展具合はこんな風にスローな展開で進むのですが二人のそれぞれの
その時々の思いや感情が丁寧に描写されているのでまったく飽きがこないです。

攻め様に気になる思いを告げられ恋人として付き合うようになる二人ですが
一気に燃え上がる恋愛ではなくて少しずつ二人で幸せを育てていくような
穏やかな恋が描かれているんです。
前作の主役たちも花を添える感じで今回の二人の上司だったり知り合いだったりと
様々な形で登場して絡んでるのも楽しめる設定です。
いつの間にか出てる月のように、ふと見上げると心が癒されるような
素敵なストーリーになっていました。

4

主役がディープインパクトの北嶋に心も、そして作品も揺さぶられる!?

「上海金魚」「透過性恋愛装置」のスピンオフになる本作は、登場人物がゲイの設定の為、主人公達が出会うのは祐希の友達オネェの登がマスターをしているゲイバー”プルミエ”であり、そこで物語が動いて行きました。
また主人公・和樹が働くのは牧田のいるオテル・ド・エンピール、しかも和樹は牧田にほのかな憧れに似た思慕をもっている。
嵯上はマテリアルデザイナーだが、設計士・北嶋とも仕事で交流がありという、
結構「透過性~」の登場人物がこの物語に絡んでくるので、牧田&北嶋ファンにはちょっと嬉しい構成が。
未読の方には、北嶋のとんでもない性格がここにも現れているので絶対気になるはず。
そして、そして、、、書下ろしに牧田×北嶋のお仕置きの話が入ってますので、おいしいのなんのって!!!
透過性のCDも聞いてましたので、安元さんと鈴木さんの声で牧田と北嶋のセリフが脳内再生されるという、とってもお得な作品でもありました♪

和樹はドアマンに子供の頃から憧れてなった職業。
転職組ではありますが、面接時の牧田の態度とものごしに大変感銘して、彼に憧れながらも真面目に仕事に取り組んでいるとても実直な好青年続きです。
田舎から上京してという、その田舎出身で純粋で人を疑うことをしない、そして素直であるというのが、和樹の良い面でもあるのですが、恋愛においては、彼の実直さをコバカにする男に当たることが多く、少し自信がない感じがします。
和樹にその気がないのに、彼に執拗に言い寄ってくるとても傲慢で嫌な感じの男・飯島がいるのですが、行きつけにしているプルミエで、彼に絡まれて困っているところじっと見ていたのが同じ常連の嵯上。
最初のうちは嵯上と和樹の接点は少なく、飯島絡みを目撃して、目に余って、多分和樹への印象はあまり良くなかったのだと思います。
何より、和樹と飯島は付き合っていると思っている。
和樹は、上京したばかりのころ嵌められてAVに無理矢理出されてしまった事で、それで本当は愛して愛される、きちんとした恋愛がしたいと思っているのにそういう縁が遠くてきてしまっているのです。
飯島に和樹が怪我をさせられたのを助けてもらったのをきっかけに、嵯上と和樹は時間はかかりますが、きちんとした接点ができる。
密かに恋心を抱いていた牧田に失恋したこと、そこで嵯上の前で弱音を吐いたことで、嵯上との距離が縮まるという展開です。

和樹は本当にイイ子で、どうしてこんな子なのに悪い人ばかり?と思ってしまいます。
純粋で人を疑うことをしないからって、ちょっとヒドいかな?
優しすぎるとは思うけど、決してヘタレって言うほどのヘタレでもないし、バカでもない。
割と恋をしやすい子だと思うけど、今回は嵯上がなかなか素直に受け入れられない性格だったのかな?

主に和樹がメインになっているので、惜しいのは嵯上の心の変遷の決め手が少し自分にはわかりづらいかな?と思えたような気がします。
ただ、嵯上も以前イタリアで元恋人とのトラブルがあり、心の傷となって恋に臆病になっていた部分もあり、トラブルに巻き込まれている和樹を面倒で関わりたくないと思う反面、自分を少し重ねて彼に近づく事ができたのかな?という感じも。
多分、はすっぱだと思っていた和樹が実は純粋で、邪心がなくまっすぐ人を愛したいと願ってる姿、人を好きでいる姿に、ほだされたのだとは思います。

この話で面白いのは、和樹が牧田を慕っていると書きましたが、それなので、とにかく北嶋が出張る出張る!
あの横柄な態度、傲慢なモノ言い、牧田が好きで好きでたまらない、あのギャップをここでも思う存分発揮して、和樹がそれに少し翻弄されます。
北嶋は、牧田の部下(でもないが)同じ職場だから味方につけておいた方が有利だと思ったのかな?
北嶋から和樹に接近して友達になろうとする姿もあったりして、難か北嶋に目がいっちゃって、主役喰ってしまってました(汗)
祐希も滝乃も登場しますが、彼等は相変わらずの大人なふんわりした雰囲気で♪

このお話は、互いがゲイであるからこそ、色々面倒な部分をすっ飛ばしてゲイなりのスタンスと常識が前提になっているので、色々面倒な事がなくて解りやすいと思います。
くっつくことも、体の関係においても。

作中で和樹が休日に書店を訪れた時、偶然に牧田を見つけ声をかけるシーンが出てきます。
もちろん牧田は北嶋と一緒で・・・そこで部下とは知らない北嶋は和樹を問い詰めるぶしつけな態度をとるのです。
その後日談として、牧田の北嶋へのムフフなお仕置きが番外で見られます。
牧田エロス!!!
この二人は、ほんとうに飽きない。

いつかまた番外で、この3組が全部顔合わせした時のエピソードなんて読んでみたいですね。
ひょっとして、、、北嶋のキャラってイロモノなんだろうか!?

6

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