The Barber ~ザ・バーバー~

the barber

The Barber ~ザ・バーバー~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌5
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
23
評価数
10件
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199006562

あらすじ

会員制高級理容室の顧客が殺害された! 「ザ・バーバー如月(きさらぎ)」に捜査に訪れた刑事の正田(しょうだ)は、若き店長・ハルに疑惑の目を向けてくる。身なりに構わず一匹狼の風情の正田に心奪われるハル。無精髭に隠された美しい骨格、彫りの深い整った目鼻立ち。この野性的な男を変えてみたい――。刑事と容疑者の枠を超え急速に近づく二人だけど!? 密やかな個室で萌芽する恋情――ドラマティック・ラブ!!

(出版社より)

表題作The Barber ~ザ・バーバー~

湾岸署の刑事 正田剛 /ハルのパトロン 陳昌光
会員制バーバーのオーナー 如月雅春・29

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

惹かれ合うも……

兼守さんの表紙がめちゃくちゃセクシーで
刑事ものって事件に照準合わせていそうでラブが少ないのでは…?という
懸念もありながらも手に取らずにいられませんでした。

29歳という若さにも関わらず重厚な店を構え、
会員制でよく行き届いたサービスと技術の“The Barber Kisaragi”を経営するハル。
従業員と共にスーツを纏って接客するにはハルのポリシーがあり
どんな地位のお客様にも満足していただける自負もあります。
ある日、思いがけず刑事の正田が訪れ
ここの顧客が殺害された事を告げられます。
ハルは最初容疑者と見なされていましたが…。

確かに舞台はバーバーなんですけど!
タイトル勿体無い気がしてなりません!!
どんな人をも魅了してしまうハルの容貌と色気、
たぶんノンケでも十中八九落ちると思います。
その物腰の柔らかさ、雰囲気、独占したいと思ったら地獄を見そうな…。
祖父の若き友人であった昌光の後ろ盾がありながらも
実の両親の理解を得られず進んだ理容の道で
誇りを持つハルの友人であり父であり恋人でもあり。
16歳で関係を持っても、ずっと溺れて続きいたわけではなく
ハルの未来を案じつつ昌光が適度に距離を置いているような不思議な関係が
きっと普通の人には理解出来なくても
二人にとっては自然なのだろうなと思いました。

そこに現れた無精ひげの正田は目に孤独を滲ませ
素晴らしい骨格や磨けば光るような目鼻立ちが
今迄出逢った誰とも違い、ハルの心を乱す様子にドキドキされられました!

ハルと昌光の間には切っても切れない絆があるのに
それを脅かすような存在の正田、じれったくもあり
思惑どおりに進まない二人の距離もまた読み応えがある気がします。

事件に関してはネタバレはよろしくないと思いますので申し上げませんが
なんと言ってもタイプの違う二人のセクシーな大人の
始まっていそうでなかなか縮まらない距離の恋物語、
「2」もあるようなので楽しみです!

1

いずれ続きが出る可能性があるとしても一旦はちゃんと終わらせてください。

「余韻を残す」という名の続きありきな終わり方が嫌いな私には正にどストライクな作品でした。最後の最後で視点が陳の独白に切り替わり、雅春への執着は意外にも深く、それは所有権を主張する類のものとは少し異なり、ちゃんと愛情も込みのような心情が読み取れますが、いち読者としては、今更それを言われても感が否めません。いっそのこと最初から1巻と銘打っておいてくれればまだ納得出来たのですが。
正田との関係もハッキリしない感じのままですし、ふたりがちゃんとくっついて、雅春も陳から自立しようと決意して、そこにラスト陳の独白を持ってきたほうがまだ収まりがついたような…。ここまで読んできてこれで終わり?という肩透かしに脱力です。
雅春が陳とどういう気持ちで付き合っているのかも微妙と言うか。陳の生業に怪しい臭いを感じながらも、なぜこんなに蓄財出来ているのかは深く知らない方がいいと自分に言い聞かせつつ、身体と交換に店の資金を受け取っている点は、店のポリシーや接客や自分自身にプライドを持っているわりには欺瞞的で、自己分析力に欠けているのではないかと思わざるを得ないです。いくら昔から関係があってとてもお世話になって続きいるにしてもね。もういい年の大人なのだから精神的に自立して、眼をちゃんと開いて、金の出所を知った上で堂々と開き直っている方がまだ好感が持てたかも。(もっとも、自分の商売が汚れた金で成り立っているのかもしれないと感じているような描写はありましたが。)ただ、それだけ深く陳に絡めとられて心の深いところまで支配されていることにまだ気づいていないのでしょうけれど…。
そんなこんなで色々と中途半端さが目について、すっきりしない読後感でした。反応が良ければ続きをという布石なのかどうかわかりませんが、水原さんに限らずBLには本当にこういう手法が多いですね。好みは人それぞれですが、風呂敷をあいまいに広げたまま終わり、後は読者のご想像に…というのは個人的には好きではないです。ただ、主要人物3人はそれぞれに魅力的で彼らの関係性も面白く、その点は良かったと思います。もし続きが出たらぜひ読んでみたいと思います。そしてこのうやむや感を晴らさせて欲しいです。

0

これで終わりとは・・・

美貌の理容師と一匹狼みたいな不遜な態度の刑事との愛になるのか?って二人と
美容師の受け様の初恋の相手で受け様の祖父と歳の離れた友人でもあったパトロンで
中国国籍の世界的に有名な企業家の陳昌光と受け様の長きにわたる切れない関係
とても簡単に三角関係を解消して受け様と刑事の正田二人で恋人になるなんて事は
無理なんだろうと読み終わって思うかなり重いストーリーです。

普通の三角関係ものでは無いのですよ、陳と受け様は、受け様が16才から肉体関係が
あるけれど、恋人同士ではないんです。
関係的にはもっと深い繋がりなんですが、でも受け様が思っているのと
陳が受け様に対する思いとはかなり隔たりがあるようでした。
後半に見せる陳の怖いくらいの執着、包容力のある大人の男を演じてるだけで
かなりヤンデレ系なお方だと思います。
この手のタイプは可愛さ余って憎さで相手を破滅に導くタイプのような気がします。
でも受け様は、そんな陳の気持ちには全然気が付いていない。
いつも、頼れて、守ってくれる、父であり母であり兄でありアドバイザーでスポンサー
時に、受け様の為に抱いてくれる優しい信続き頼できる特別の人
でも本来、陳にとっては恋人以上の存在で閉じ込めて囲ってしまいたい程なんですよ。

陳が受け様に外で恋人を作らせるのは単なるポーズ、それに今までの相手はどこか
陳自身に似ているところがあって、でも必ず受け様は陳の元に戻って来る
そかし、今回受け様が惹かれた相手の刑事はいつもと違うと・・・・

しかし、受け様は恋人が出来ても陳との肉体関係も込の関係を続けてる強者
恋人に陳との関係を認めさせ、ダメなら別れるって感じで来たんです。
でも今回受け様が惹かれた正田剛はそんな関係を許すようなタイプじゃないんです。
今作では三人の立ち位置や隠れた思いなんかを事件に絡めて描かれているのですが
読み終わってすっきりした感じがしないです。
続編や完結篇が出るならすっきりするかもしれませんが
複雑な気持ちが入り組んだ三角関係の序章のような内容でした。
面白いんだけど、モヤモヤ感が残ってしまう作品なんですよね。

3

大人の三角関係

今回の中原作品は、キャラクターが実に奥深いというか主人公を取り巻く攻め二人に何やら色々な設定があるそうで、この物語はその一部。
彼等の三角関係が出来あがる話としての位置づけのような感じです。
・・・ということは番外編とかあったりするのかな?
激しく希望!!
そう思うほどに引き込まれる、彼等の過去が知りたくなる謎な男達でした。
しかし、受けの主人公も充分に魅力的で、何となく今までの水原作品の主人公キャラとはちょっと毛色の変わった猫のような雰囲気を持つ魅力的な人ではあったのですがね。
この三角関係がちょっと、退廃的なかんじでもありそこが好きな部分でした。

会員制で会員の紹介でないと新規の客を摂らないという、地位や名誉のある人々が顧客になっている男性専用の理容室。
そこのオーナーは若干29歳で、魅力的な容姿をした雅春(ハル)という、中国系の男性。
そこの顧客が港の倉庫で殺されたことで、湾岸署の刑事が聞き込みにきます。
その刑事・正田はくたびれた風貌なのですが、骨格といい雅春が施術するとそれは好みの男に仕上がるのです。
この殺人事件が被害者が美容関係の輸入をしていたこ続きとから、正田は雅春の元を何度か訪れることになり、その会話の中で色々なヒントが見えてくる。
雅春が何者かに襲われた時に残された遺留品にピンときた雅春は、正田を連れて雅春の祖父の友人でもあり、雅春の恋人でもありパトロンでもある陳の元へ。
それによって、事件へのある線がみえてくるのですが、、、

事件的には結末を知ってしまうと、割となんだーというような簡単なものですが、
そこへ至るまでの二人の、三人の関係具合が実に面白い。
雅春にとって陳は初恋の相手であり、初めての男であり、現在も心のよりどころ。
どんなに他の男と関係しても、陳だけは別格という存在。
陳にとって雅春は、つかず離れずでいながらも執着と溺愛をしている、まるでリードをはずしてかいならしている猫のような存在。
一見そこにペットのような愛情しかないようでいて、かなり執着があるということが正田の登場によって明らかになる。
正田は、よくある一人で暴走しがちな刑事ですが、男として何だか掴みどころがないような、一番謎な感じ。
彼が雅春に惹かれて行くのは、雅春が正田を気に入って何気にモーションをかけているのを察するのもあるし、彼の色香に惹かれて行った部分も見てとれるんだけど、囮捜査の為に女装した雅春にいきなり欲情して獣になる姿は、唐突なようでいて、でも何だかそれが当然に思えるのが不思議w

雅春が主人公のようでいて、ラストの終わりは陳が主人公になったような終わりをしているのが、これまた不思議な雰囲気をかもしていました。
大事に育てた愛しい子を手放さなくちゃいけないような、親の心境なのかな?
それとも、ここから陳の執着はその権力を駆使した憎しみの当てつけになるんだろうか?
そういう部分で、すごくそそられる終わり方でもあるのです。

水原さんらしく、大陸が関係してくるのはいつものことですが
主人公雅春の男前なせいか、すごくスイスイと読めてしまうお話だったのです。
続編希望♪

2

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