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表題作旦那様は恋人を拾う

桐一郎 大店の呉服問屋「伊勢屋」の主人 27才
六花 桐一郎に拾われた混血の側仕 15~6才くらい

その他の収録作品

  • あとがき&おまけ

あらすじ

呉服問屋に勤める六花は記憶を失い凍死しかかっていた自分を助けてくれた若き当主・桐一郎を一途に慕っていたが、彼の婚約を知り家を出る決意をする。最後の晩、二人は結ばれるが…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
旦那様は恋人を拾う
著者
間之あまの 
イラスト
佳門サエコ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
旦那様は恋人を拾う
発売日
ISBN
9784592876793
3.9

(28)

(8)

萌々

(14)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
108
評価数
28
平均
3.9 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数4

タイトル通りのお話で甘々なストーリーですよ~

呉服屋の若き主人と記憶を無くしてしまったハーフの六花(ルカ)ちゃんとの
育成ものラブストーリーと言った萌え心満載のお話なんです。

六花は5,6歳の幼い時に雪の降る日に行き倒れになっている所を桐一郎さんに拾われ
その後高熱を出してしまった事で倒れる前の記憶を無くしてしまう。
六花と言う名前も桐一郎さんが記憶が無い為に新しく付けてくれた名前なのです。
時代背景は明治初期頃なのでしょうか、外人への偏見も根強くあり混血児は
差別される対象になる時代設定でした。

拾われてから10年たち、六花は桐一郎さんの側仕えとして常に一緒にいてお世話を
していて、本当の親や兄以上に信頼し尊敬して、慕っている六花。
桐一郎さんも六花をとっても可愛がっているのです。
まだまだ何も知らない純粋無垢な六花、そして敬愛している桐一郎さんといると
近頃なにやらドキドキしてしまうし、今まで平気だったスキンシップも恥ずかしさが
出てくるように、六花も少しずつ大人になっているのです。

この攻め様、かなり優しいのですが結構、策謀家でもあると思います。
この本のタイトル通り攻め様は恋人を拾って来てるのですよ~
ただあまりに幼いので、俗にいう源氏の紫の上のように大事に攻め様好みに可愛く
育てられているんですよねぇ~ここは萌えですよ!!
でも桐一郎さんもお年頃ですから縁談があるわけです、そしてなんと婚約までしちゃう
六花は攻め様の幸せを願いながらも喜べない己を自己嫌悪、そして攻め様への
叶わぬ思いを自覚して悩み苦しむことになるのです。
でも、攻め様には思惑があってのことなんですが六花にはナイショなんです。
もちろん婚約が決まってからも攻め様の六花に対するスキンシップは続きます。
それ故に六花は余計苦しむことになるのです。

そして攻め様とは関係なく、六花には忘れてしまった辛い過去があるのですが
六花の叔父が現われた事で六花の記憶が戻るきっかけに・・・

六花は攻め様の婚約者に申し訳ない思いから攻め様の屋敷を家出し、成り行きで
叔父の家で暮らすことになります。
そこで、過去のルカとしての記憶がよみがえるのです。

歳の差カップルで受け様を好みに育成する要素もあって、優しいだけでない緻密な
計算で受け様との未来を掴みとる攻め様と、攻め様の庇護のもとに生きてきた
受け様が、ただ頼るだけではダメだと成長して容姿のコンプレックスにも強く立ち向かう
攻め様の側にいる為に強く、大人になろうとする一途な受け様。
色んな要素を盛り込んでいる話だけど、くどい感じもせずしっくりとする素敵で
甘々なお話に仕上がっている作品でした。
萌え心を擽る要素もあり感動もアリ切なさもあるでとても楽しめる1冊です。

9

本当にあま~いです。

時代物(歴史物?)は内容の難しいものが多く、苦手分野でした。が、こちらの作品はとても読みやすい上に甘いお話ですらすらとページを進めることが出来ました。

この作品の攻め様は超策士で、受け様に対してもの凄く甘いです。爽やかな雰囲気の攻め様ですが、独占欲が強い。すべてひっくるめて、とてもかっこいいですよ~。受け様も前半と後半で少し性格が(良い意味で)変わりますが、一途な子で可愛かったです。
甘いお話が好きな方にはおすすめです。

最後に……二人のおまじないに激しく萌えました~!

2

表向き光源氏。中身は諸葛孔明。

甘い物が欲しいときに間之さんの作品はぴったりです。
六花は幼い頃、呉服屋の桐一郎に拾われて以来彼の元で働いている。
元々は善意で六花の身元を引き受けたが、桐一郎はやがて親以上の感情を持つ。まさに光源氏と紫の上です。
桐一郎の執着は凄まじいですね。二重、三重に予防線を張って六花を自分のモノにしちゃったんですから。
間之さんの作品の攻めは、男前で優しいですけど絶倫な人多いですね。他作品の受けも事後、気を失ってましたが、今回の受けも熱出して寝込んでたし…。

1

策士策に溺れ…ず

明治〜昭和あたりのお話ですが、間之先生らしいあまあま作品でした。

幼い頃、置き去りになっていた自分を拾ってくれた桐一郎を一途に慕う六花。
桐一郎も六花を可愛がるのですが、桐一郎の婚約者の存在が六花を苦しめます。
何故婚約したかはちゃんと理由があり、まぁ〜桐一郎の策士でして!(笑)
理由を聞こうとしなかった六花も悪いが、桐一郎も色々考えてたとはいえ早く言ってやんなよ…となりました(;´д`)

ハーフで黒髪黒目じゃないため傷つく事があったり、婚約者の件で無駄に六花が悲しい思いはしますが、それら帳消しにできるくらい桐一郎はひたすらにあまいです!
六花は無垢で感じやすい身体で…と桐一郎がメロメロになるのも分かります(^^;;

失った記憶や桐一郎の跡継ぎ問題など、綺麗〜に解決します。
あまりにも綺麗サッパリなので都合良すぎじや…と思わなくもないけど、それらもあまあまで帳消しという事で(*´ω`*)

2

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