鏡の国のファントム

鏡の国のファントム
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
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  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
8
評価数
3件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
シリーズ
プラチナ文庫(小説・プランタン出版)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784829625248

あらすじ

その日暮らしをしている雅紀は、倒れた母のため身体を売る決意をする。客を間違え、暴力を受けたところを助けてくれた紳士に一週間、買われることになるが――。勘違いから始まる、王道ラブ・スターリー!

(出版社より)

表題作鏡の国のファントム

アンティークの古物商 藤崎玲央 
居酒屋厨房のバイト 上野雅紀

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

目に見えない愛情を感じる

互いに心にコンプレックスが根付いてしまっているような二人が出会い
互いの存在によって癒されて愛を育んでいくようなストーリーでした。

受け様は常に自分の居場所はここではないのではなんて考えてしまう寂しがり屋
だけど、照れ屋の天の邪鬼さんで心根は非常に繊細で優しい人
生きている実感が乏しいような、何のために誰の為に自分はいるんだろうって
かなりセンシティブな性格な印象がします。

攻め様は恵まれた環境で愛情を注がれ育つのですが、自分の顔にある痣の為に
与えられた愛情を疑ってしまい、何もかも信じられなくなって全てを拒絶し
自分は幸せになってはいけないのだと思ってしまってる人なんです。
生まれつき痣を持っていた攻め様にそれを気づかせないように攻め様の姿を
映すものを排除した中で育ち母に綺麗な子だと暗示でも掛けられるように言われ
その言葉を疑うことなく過ごしていた時に突如、知ってしまった己の痣
美しいものに囲まれて育った攻め様の美意識には有りえない現実だったのです。
それでも両親の愛情を信じようと思った矢先に事故で亡くしてしまい全ての
思いが消化されず鬱積と寂し続きさだけで心を閉ざしてしまった攻め様

受け様は母親の入院費用を少しでも欲しいと知り合いに無理やりすすめられた
同性相手の売春をすると決め、その相手を間違えて攻め様に声を掛ける
人違いと分かった後に何故か攻め様が1週間受け様を買うという事になり
攻め様の屋敷で暮らすことになるんです。
そしてその日に受け様は攻め様が隠している痣を偶然見てしまう
でも本能的にそこには触れてはいけないと・・・
受け様は攻め様がその痣の為に深く傷ついている事を感じ取ってしまうのです
それと同時に攻め様の傍にいる事に安心してしまうことに気づく受け様
互いにどこかで寂しい心を感じ取り攻め様の痣が原因のコンプレックスと
自分が誰かに求められていると実感したい受け様との自分に自信が持てない
コンプレックスが何処か似ている感じで無意識に同類の匂いを感じ取ったような
展開でした、そして1日ごとに近づいていく二人の気持ちの距離
受け様視点と攻め様視点の交互で話が進んでいくので互いの心情の変化が
とてもよく伝わるストーリーになっていました。

攻め様の痣の設定は小学校ぐらいまで自分の顔を見たことがないって言うのは
かなり無茶な設定だと思うのですがその辺はあっさり流して読み進めると
後半でちょっぴりほろりと感じ入る内容になっていたと思います。
思った以上に良かった作品でした。

0

センシティブというよりはヘタレ・・・な攻めw

草川かおりさん、新人作家さんながら色々なレーベルで次々と作品を発表されて、精力的に活動されていますねv
そんなプラチナでの初めての作品は、とてもおとぎ話な互いが互いとの出会いによって成長するというお話でした。
顔にアザがあることでそれがトラウマとなり心を閉ざしている金持ちと、田舎を飛び出して都会に出てきたものの、ただ流されて漠然と生きている青年の人違いによる偶然の出会いから、この金持ちの男性が青年によって心を解かされて人を愛することができるようになる、この青年も自分がやりたいことを見つけて地に足を付けて生きて行くことができようになるといったお話。

この青年・雅紀はバイト生活では苦しくて家賃滞納で追い出されバイトもクビになったところを拾われて、いわゆるまっとうな仕事をしていない根なし草のような青年達3人が住むアパートに転がり込んで共同生活をしています。
居酒屋厨房でバイトをしているのは、料理が好きだからのようですが、何だか要領が悪くていい子なんではあろうけど、まっすぐに現実と向き合ってない感じのする行き方をして、それは人との対峙の仕方にも現れているような雰囲気を出しています。続き
ある日、田舎の叔父から母親が入院したという連絡を受け、入院費用がいるような話しをされる。
同室のウリをしている青年に、以前から誘われていたのもあり手っ取り早く金を稼げるからと売りをしようと紹介されたホテルへ行って人違いしたのが、アンティークを扱う仕事をしている男性・礼央だったのです。
玲央は雅紀を一週間買うというものの、何も手出しをせず、ただ一緒に食事して一緒に寝るだけ。
だけど、その晩玲央のきれいな顔の髪に隠れた部分にアザを見つけるのです。
雅紀を快く迎え接してくれる執事、玲央の為に食事を作りたいと思った雅紀に厨房を快く貸してくれる料理人。
玲央の御屋敷の人々はこの二人だけですが、皆いい人達なのです。
ものおじせず、屋敷内を散策しては帰宅した玲央に話かける雅紀。
その姿に玲央は表情には出さないものの、明らかに心が安らぐのです。
しかし、その玲央の感情を表わすのが下手なせいで二人はすれ違ってしまい・・・

雅紀が自分自身の漠然として見えない将来に、流されているようで実は不安に思っていること。
その境遇をあきらめたようでいながら、スれきっていない、威勢の空振りのような意地っ張りなのが、ほんとうは純粋で根っこまで腐りきってなかったっていうのが一番のミソだと思います。
玲央は、彼が心を閉ざしてしまったその顔のアザ、、、それきしの事でそんなになるのか!?と、ちょっと驚愕ではあります。
母親から限りない愛情を注がれ、鏡のない家で皆からかわいい、キレイと言われて育った彼が現実を知ってしまった時のショックは、子供だっただけに大きいとは思いますが、こんな心を閉ざすほどに、、、と思うのはイラストが柔らかめの表現をしてあるからかもしれませんね。
実際、生まれながらにしてこういう顔にアザを持っている人を現実に知っていますが、それはこんなイラストで表現できるものではないと思います。
イラストにイメージを左右されてしまうと、そんな、、、なのでレーターさんには悪いですが、自分の頭の中ではもう少し酷い状態の顔を想像することにしました。
でなければ、これほどのトラウマになるはずには・・・そうでなけれがかなりのマザコンで超ヘタレだとwww

展開的には、おとぎ話的な甘めなお話だったと思います。
しかし、居酒屋バイトで雅紀を気にかけていてくれたイルカ先輩とか、雅紀にウリをあっせんしたアオイとか、厨房の小野田さんとか、何気に気になるキャラがあり、彼等のその後が気になってしかたありません~

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