罪作りな御曹司×弟想いな双子の兄の身代わりラブ!

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表題作身代わりの恋の夜

柏木智紀 柏木産業海外事業部部長
尾原秀人 25歳 創業商社勤務

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

柏木産業の御曹司・智紀に惹かれる秀人だが、彼は元モデルの双子の弟・雅人に想いを寄せていた。弟のドタキャンで智紀とクルーザーデートするはめになった秀人だが、深酔いした智紀に弟と間違えて抱かれてしまい…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
身代わりの恋の夜
著者
松幸かほ 
イラスト
高座朗 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041002704
2.9

(12)

(0)

萌々

(0)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
34
評価数
12
平均
2.9 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

悪気は無かったんだけどね

帯『あなたの手だと思うと酷く恥ずかしくて、体中が震えてしまう―。』

ルビー文庫レベルは充分に達してるとは思います。
秀人〔受〕には双子で、元俳優でモデルで今はデザイナーの弟がいます。
秀人は、仕事先で出会った柏木〔攻〕に惚れてしまうのですが、弟が言うには柏木は自分の事を好きなんだというのですね。
その後、柏木に抱かれるんですが、それもきっと弟の身代わりなんだと思い込んでしまう秀人。
叶わぬ恋と知りながらも離れられない。

けど、実はこれブラコンの弟が付いた嘘だったんですね。
本人に悪気は無かったんだけどこのせいで秀人が悩んだ事か!
元々ちゃんと柏木は弟ではなく秀人の事が好きだったんですよ。
最後はハピエンだったので、まあ弟は許してやろうって気になりました。

2

ブラコン弟は困ったクンなのです

リーマン同士のラブストーリーに萌えエッセンスに双子と身代わりがキーワードで
展開されるちょっぴり切なくてでも甘い恋愛ストーリーでした。

切ないと言っても殆どの原因は双子のブラコン弟なんですよね。
お兄ちゃんの受け様が大好きで誰にも取られたくないって言う子供じみた我侭が
そもそもの原因で、受け様は可愛い弟の言葉を信じ込んでしまい、攻め様に対しての
芽生え始めてしまった恋を諦めることに・・・・
でも恋する心は誰にも止められないんですよね。

攻め様と受け様は仕事の関係で出会う事に、受け様は両親が離婚した時に父親と共に
アメリカに行ってしまったのでアメリカの企業に勤めているが、日本支社の業務縮小と
縮小後の合併先として攻め様の会社との交渉役で日本に来ているのです。
そこで攻め様の人柄に触れ、好意を抱くように、更に数年前まで日本でモデルもしていた
弟と攻め様が知り合いで、弟が攻め様と付き合う事になるかもと・・・
攻め様に惹かれ始めていた受け様はそれを聞いて、弟の為にも思いを殺す事に
でも、そんな矢先に攻め様に兄弟二人でクルージングに誘われたが弟が急遽ダメになり
流れで受け様だけ攻め様と行くことに、そこで酔ったはずみで弟と間違えた攻め様に
抱かれてしまう。まぁ、これも勘違いですが・・・

お互いが惹かれあっているのに、弟の言葉の為に思いがすれ違っているんです。
弟も問題だけれど、攻め様も言葉が足りないんですよね。
告白もはっきり名前を言えよなんて思っちゃうし、前から好きだったなんて言われても
今回初めて日本で出会った受け様にとっては初対面なんだから言われても誤解しか
出来ない設定なんです(笑)
最後はハッピーな展開で終わる甘いお話ですけどね。

1

萌半減…

この薄さの文庫でもやはり挿絵がないと萌半減。
飯島の顔も見てみたかったし、
あとがきにある素敵で可愛い双子ちゃんのイラストは何処に…??。

最後の最後で理由がブラコンときたか(^^;)
身代わりってタイトルからして弟の恋人が柏木かと思ってたら全く違った(笑)
(あらすじ読んどけよ!!)

でもまぁ、お兄ちゃんが我慢して諦めようとしてた恋も
最終的に実ったということで良かったよvv
(途中、我慢できてない大人な関係もあったけどね・笑)

後は弟カップルの方ですね。
ブラコンの弟くんだけど、相手が結構しっかり者そうに思えたので
釣り合いが取れてるのかなぁと。
そろそろお兄ちゃんから卒業しましょう

0

ライトめ??

 尾原秀人は、アメリカに本社がある会社の社員。
 秀人は、今、その会社の日本支社の残務整理のために日本にやってきていた。
 秀人の仕事は、日本支社の業務と人を整理し、残しておきたい業務を任せられる企業と提携を結ぶこと。

 その業務提携の相手に選ばれたのが、柏木産業。
 ようやくアポを取り付け、話を聞いてもらいに出向いた時に会ったのが、柏木智紀。
 柏木産業の御曹司で、今は海外事業部に所属する男だった。
 すぐに柏木に好感を持った秀人だったが、実は柏木が秀人の双子の弟である雅人と知り合いで、雅人に「好きだ」と気持ちを伝えてきているのだ、と雅人に言われる。
 そのことから、秀人は徐々に柏木に惹かれ始めている自分の気持ちに気がつくが、雅人のことを想い、自分は身を引く覚悟を決める。
 ところが、柏木が新しく買ったクルーザーに乗せてくれるという日、前日まで海外に行くことになっていた雅人が、悪天候のせいで帰ってこれなくなってしまう。
 二人きりになってしまったことから、秀人は柏木の誘いを断ることを考えたけれど、「クルーザーに乗せてもらうだけだから」と自分に言い訳をし、出かけることにする。
 思いもかけず、楽しい一日を過ごした秀人だったが、お酒を飲んでしまったことにより、クルーザーにそのまま一泊することになってしまう。
 そして酔った柏木に求められた秀人は、柏木が自分を雅人と勘違いしているんだと思いつつも、柏木に体を任せてしまう。
 一夜明け、そのことに後悔しつつも、柏木が目覚める前にクルーザーを後にした秀人は、帰ってきた雅人に仕事以外では柏木に会わないと告げる。

 という話でした。
 ものすごくベタな。BLだったと思うんですが、何せ驚くほど簡単に柏木に靡いてしまった秀人がやや信じられない。
 なんというか、男の人を好きになってしまった葛藤が一切ないんですよね。
 普通、男の人を好きになってしまったらもっと悩んだりすると思うんですけど、そういうところが一切描かれてないある意味ファンタジーなBLでした。
 結局のところ、雅人が柏木に告白されたっていうのは、これ以上家族を他人に取られたくなかった雅人のかわいらしい嘘だったってことがわかってハッピーエンドだったんですが。

 葛藤がないという意味では今時のライトなBLだったのかな、と思います。

0

最後のオチはやや引きましたけど…可愛らしい恋愛ものです

ストーリーは王道展開でした。
最後の真相については、腑に落ちない所もあるんですけど、あえてそれを踏まえても、設置や文章も読みやすく、好感が持てる書き方なので、安心してあっさりと読める作品です。

内容は、柏木産業御曹司の柏木 × アメリカ本社総合商社勤務の秀人の年の差&年上攻もの。

仕事の取り引きで知り合った柏木に惹かれる秀人。
でも柏木は、秀人の双子の弟•雅人と以前からの知り合い。
しかも、雅人から、柏木にアプローチされていて迷っていると打ち明けられます。
雅人の告白で、柏木に対する恋心を自覚するんですけど、弟のためにも、その気持ちは封印しようと決める秀人。
でも、三人で柏木のクルーザーに遊びにいく予定が、雅人が急遽来られなくなったことで、柏木と秀人の二人でいく事になり…
酔った柏木に、雅人の身代わりでもいいからと、一夜限りと心に決めて抱かてしまいます。

結局、雅人にもその事が分ってしまい…
弟想いの秀人は、柏木に対する想いを封じ、一生懸命、仕事上のパートナーとして振る舞まうように‼
罪作りな柏木のお誘いに翻弄されながら、我慢しようと決めたのに、また流されていまい…
最後は、あらっ⁉みたいなどんでん返しな展開で、パッピーエンドになるお話です(笑)

あらすじを読むと、せつない系のお話なのかと思っていたんですけど⁉
秀人が身を引こうと思いながらも、結構流され気味な感じで進んでいくので(笑)
我慢しようとする秀人は、健気な受だとは思えんですけど、読み手には、柏木と両思いなのがありありと伝わってくるので、終始甘い雰囲気でほのぼのしてました。

2人のお仕事場面はお気に入りです。
大人しい雰囲気の秀人が、意外としっかりしていて、仕事もバリバリこなすタイプだったのがよかっし楽しめました。

やっぱり、最後の弟の思考回路は理解しかねるんですけど‼
自分の行動は兄に対してどうなのか…いくら兄弟愛と言えども子供過ぎる行動に呆れてしまいました。

普段は優しく振舞っている柏木が、口説いている風な時や、エロの部分で、少し意地悪な、大人の余裕なセリフを言う所が萌ポイント♡
結構遊んでます…みたいな文章もあったので、優しい人柄だけじゃない…腹黒い⁉部分も、もっと見せて欲しかったなあと…少し残念でした(笑)

大好きな高座朗さんのイラストが、表紙と見開きしかなかったのも残念でした。
だいぶ前に買っていたにも関わらず、なかなか手をつけられなかった要因でもあります。

柏木と秀人の一途な想いだけを読んでいくと、可愛らしいお話です。
若干物足らなさは感じるかも知れませんけど、そこそこに感情移入しながら楽しめる作品かと思います。

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